横浜観光 横浜市の交通機関はいろいろある

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横浜観光 横浜市の交通機関はいろいろある|快適に巡るための移動手段ガイド

横浜観光は“足”が肝心!交通機関を知れば、もっと自由に楽しめる

横浜は東京からのアクセスも抜群で、異国情緒あふれる港町の風景や最先端の都市景観、歴史的な建造物がコンパクトに凝縮された、魅力あふれる観光都市です。しかし、その見どころは「みなとみらい」地区だけでなく、元町・中華街、山手、金沢八景方面など広範囲に点在しています。これらすべてを徒歩だけで巡るのは、時間がいくらあっても足りません。

そんなとき、横浜市内を網目のように走る便利な交通機関を上手に活用することが、観光の満足度を左右する鍵となります。「横浜観光 横浜市の交通機関はいろいろある」——この言葉通り、横浜には地下鉄、バス、新交通システム、さらには海上バス(シーバス)まで、多彩な選択肢が揃っています。これらの移動手段を使いこなせば、効率よく、しかも移動時間そのものを観光体験に変えながら、横浜の奥深い魅力を存分に味わうことができます。

この記事では、市営地下鉄・シーサイドライン・シーバスを中心とした、横浜観光に役立つ主要な移動手段を徹底ガイド。それぞれの特徴や活用シーンを知り、あなただけのオリジナルな観光プランを組み立ててみませんか?

記事のポイント4つ

  • 横浜市には観光に便利な公共交通機関が多数ある

  • 移動時間を短縮しつつ、景色も楽しめるルートが豊富

  • シーバスやシーサイドラインなど、非日常感を味わえる乗り物が魅力

  • 各交通機関を組み合わせたモデルコースで、効率的に観光可能


横浜観光 横浜市の交通機関はいろいろある|主な移動手段

横浜観光の「足」となる主要な交通機関は、それぞれに異なる特徴と魅力を持っています。目的地や時間、そして「どんな体験をしたいか」によって使い分けるのがおすすめです。

横浜市営地下鉄(ブルーライン・グリーンライン)

横浜市営地下鉄は、市内を縦横に結ぶ市民と観光客の重要な足です。観光で主に利用するのは、湘南台駅からあざみ野駅まで、横浜市の主要部を南北に貫く「ブルーライン」です。

ブルーラインは、新幹線の停車駅である「新横浜駅」や、ターミナル駅の「横浜駅」を経由し、みなとみらい地区の玄関口である「桜木町駅」、関内・馬車道エリアや横浜スタジアム最寄りの「関内駅」、ディープな飲み屋街が広がる「伊勢佐木長者町駅」、そして「上大岡駅」など、主要なハブ駅と観光エリアを結んでいます。特に桜木町駅は、ランドマークタワーや「動く歩道」、ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」にも直結しており、観光のスタート地点として最適です。

一方、「グリーンライン」は日吉駅から中山駅を結び、港北ニュータウンなどの比較的新しい市北部エリアを通ります。センター北駅やセンター南駅周辺には大型ショッピングモールが集まっており、観光のメインルートからは外れますが、ショッピングや地元グルメを楽しむ際には便利です。

市営地下鉄ブルーライン 主要駅とアクセススポット

  • 新横浜駅:新幹線接続、横浜アリーナ、ラーメン博物館
  • 横浜駅:各線乗り換え、そごう・高島屋、ポルタ地下街
  • 桜木町駅:みなとみらい21地区、ランドマークタワー、ぴあアリーナMM、野毛ちかみち
  • 関内駅:横浜スタジアム、馬車道、横浜市役所、中華街(北口)
  • 伊勢佐木長者町駅:伊勢佐木モール、曙町・若葉町エリア

横浜市営地下鉄 公式サイト

金沢シーサイドライン|海を眺めながら走る自動運転の新交通システム

「金沢シーサイドライン」は、JR根岸線・市営地下鉄ブルーラインに接続する「新杉田駅」から、京急線の「金沢八景駅」までの約11kmを結ぶ、案内軌条式(AGT)という自動運転の新交通システムです。モノレールと誤解されることもありますが、高架上の専用軌道をゴムタイヤで走行するため、騒音や振動が少なく非常に滑らかな乗り心地が特徴です。

この路線の最大の魅力は、何と言ってもその景観。路線の大半が海沿いや運河の上を走り、大きな窓からは横浜港の南部、工業地帯、そして穏やかな海の景色が一望できます。まるで観光列車に乗っているかのような開放感は、他の交通機関では味わえません。

沿線には魅力的なスポットが満載です。日本最大級の水族館やアトラクションが揃う「横浜・八景島シーパラダイス」(八景島駅)、潮干狩りや海水浴が楽しめる「海の公園」(海の公園柴口駅・海の公園南口駅)、バーベキュー場や展望台がある「野島公園」(野島公園駅)など、自然とレジャーを両立できるスポットが充実しています。

中心部の混雑を避け、横浜の“海の顔”をゆったりと楽しみたい人、特にファミリーやカップルに強くおすすめしたい移動手段です。

金沢シーサイドライン 公式サイト

横浜シーバス|海上から眺めるみなとみらいの絶景

横浜観光で最も非日常感を味わえる移動手段が、海上バス「横浜シーバス」です。これは横浜駅東口(ベイクォーター)を起点に、みなとみらい、ピア赤レンガ、山下公園といった主要観光地を「海上」で結ぶ定期運航船です。

最大のメリットは、渋滞とは無縁であること。特に週末やイベント開催時、桜木町周辺の道路は混雑しがちですが、シーバスなら時間を正確に読みながら、快適なクルージング体験と共に移動が可能です。海抜ゼロメートルの視点から見上げるランドマークタワーや、大観覧車「コスモクロック21」、赤レンガ倉庫の姿は圧巻の一言。ベイブリッジをくぐるルートもあり、昼の爽快な景色はもちろん、夕暮れ時から夜にかけてのロマンチックな夜景は、忘れられない思い出になるはずです。

単なる移動手段としてだけでなく、「水上から横浜の街並みを眺める」というアトラクションとして、観光プランに組み込む価値が非常に高い乗り物です。

シーバス 主要ルートと所要時間の目安

区間 所要時間(目安) 運賃(大人)
横浜駅東口 ⇔ みなとみらい 約10分 440円
横浜駅東口 ⇔ ピア赤レンガ 約15分(直通) 600円
横浜駅東口 ⇔ 山下公園 約35分 800円
ピア赤レンガ ⇔ 山下公園 約10分 440円

※2025年10月現在の情報です。最新の運航状況は公式サイトをご確認ください。

横浜シーバス 公式サイト

赤いくつ号バス|レトロでかわいい市内循環バス

「あかいくつ」は、横浜市営バスが運行する、レトロ調の真っ赤な車体が特徴的な観光スポット周遊バスです。その可愛らしい見た目だけでなく、観光客にとって非常に利便性の高いルート設定が魅力です。

運行ルートは主に2系統。桜木町駅前を起点に、みなとみらい地区(ランドマークタワー、赤レンガ倉庫、ワールドポーターズ)を巡る「Mルート(みなとみらいルート)」と、中華街や元町、港の見える丘公園、山下公園などを巡る「Cルート(中華街・元町ルート)」があります。(出典:横浜市交通局「あかいくつ」)

多くの観光客が市内の移動に鉄道やバスを利用しており、特に「あかいくつ」のような観光に特化した交通機関は、初めて横浜を訪れる方にとって心強い味方です。

運賃は1回乗車につき大人220円ですが、後述する「みなとぶらりチケット」(大人500円)を利用すれば、1日に何度でも乗り降り自由。運転間隔も比較的高頻度で、車内では観光スポットの案内放送も流れるため、ガイドブック片手に気ままな散策を楽しむのに最適です。


横浜観光 横浜市の交通機関はいろいろある|活用方法とモデルコース

これらの多彩な交通機関をどう組み合わせるか。それが横浜観光を成功させるポイントです。ここでは、海と街、両方の魅力を1日で満喫するモデルコースをご紹介します。

モデルコース例:1日でめぐる海と街のハイライト

午前:横浜駅 → シーバスで山下公園 → 中華街でランチ

  • 横浜駅東口から「シーバス」に乗船。海風を感じながら、約35分の快適なクルージングで「山下公園」へ直行します。

  • 山下公園で氷川丸や港の景色を堪能した後は、徒歩で「横浜中華街」(南門)へ。異国情緒あふれる門をくぐり、多彩な本格中華のランチを楽しみます。

午後:赤いくつ号で元町・みなとみらい → 赤レンガ倉庫 → シーサイドラインで八景島

  • 中華街(朝陽門近くのバス停)から「あかいくつ号」Cルートに乗車し、「元町」でショッピング。その後、Mルートも活用しつつ「赤レンガ倉庫」で散策やカフェタイム。

  • 赤レンガ倉庫から徒歩、または「あかいくつ」で桜木町駅へ。JR根岸線に乗り換え「新杉田駅」へ移動します。(所要時間 約15分)

  • 新杉田駅で「金沢シーサイドライン」に乗り換え。高架から海を眺めながら、海辺のリゾート「八景島駅」へ。

  • 「横浜・八景島シーパラダイス」で水族館やアトラクションを楽しんだり、「海の公園」で夕暮れの静かな波打ち際を散策したりと、横浜中心部とは異なる開放的な時間を過ごします。

観光客向けのお得な乗車券情報

横浜市内の交通機関を頻繁に利用する場合、フリーパス(1日乗車券)の活用が絶対にお得です。横浜市交通局では、観光客向けに複数のお得な乗車券を提供しています(出典:横浜市交通局「お得な乗車券」)。

これらを上手に使い分けることで、交通費を気にせず、より多くの観光地を自由に訪れることが可能になります。

横浜観光 お得な乗車券比較

乗車券名 料金(大人) 主なフリー区間 こんな人におすすめ
みなとぶらりチケット 500円 市営バス(あかいくつ号含む)、市営地下鉄(横浜・桜木町・関内・伊勢佐木長者町などベイエリア指定区間) みなとみらい、中華街、元町エリアをバス中心に巡る方。
市営バス・地下鉄共通1日乗車券 830円 市営バス全線、市営地下鉄全線(ブルーライン・グリーンライン) 新横浜駅や、ベイエリア以外の広範囲(例:三渓園、港北)も巡る方。
横浜・八景島シーパラダイスきっぷ (発売駅による) 金沢シーサイドライン1日乗車券 + シーパラダイスのアクアリゾーツパス(水族館4施設) 八景島シーパラダイスへ行くことが決まっている方。

特に「横浜・八景島シーパラダイスきっぷ」のように、交通とレジャー施設がセットになった企画乗車券も、訪問先が決まっている場合には非常に便利でお得です。ファミリー層や観光初心者にもおすすめです。


横浜観光 横浜市の交通機関はいろいろある|まとめ

横浜の多彩な交通機関は、単にA地点からB地点へ移動するための「手段」にとどまりません。海を渡るシーバス、未来的なシーサイドライン、レトロな赤いくつ号。それら一つひとつが、旅の思い出を彩る「体験」そのものになります。

  • 市営地下鉄・シーサイドライン・シーバス・市営バスなど、横浜には多彩な移動手段がそろっている

  • 目的地や旅のスタイル(効率重視か、景色重視か)に応じて組み合わせることで、観光がよりスムーズに

  • 各交通機関そのものが“体験”にもなるのが横浜の魅力

  • お得な乗車券も活用しながら、効率よく快適な観光を楽しもう

横浜の街を快適に、そして効率よく巡るには、これらの公共交通機関を賢く利用することがカギとなります。移動そのものを楽しみに変える仕掛けが、横浜には豊富にそろっています。あなたも“乗って楽しい横浜旅”に出かけて、この街の知られざる魅力を発見してみませんか?

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