横浜 御朱印巡りができますか 神社・寺院でいただける御朱印の魅力
横浜で御朱印巡りは「できます」!観光+パワースポット体験
まず、皆様の疑問に結論からお答えします。
はい、横浜市内では心ゆくまで御朱印巡りを楽しむことができます。
国際的な港町、近代的なビル群といったイメージが強い横浜ですが、その歴史を深く辿れば、古くから人々の信仰を集めてきた由緒ある神社や寺院が市内の至る所に点在しているのです。近年では、伝統的な御朱印はもちろん、季節の花々や行事をモチーフにした美しい限定デザインを頒布する社寺も増えており、多くの参拝者を魅了しています。
横浜での御朱印巡りの醍醐味は、その多様性にあります。みなとみらいの絶景を背にした高台の神社、東海道の宿場町の歴史を今に伝える古社、下町情緒あふれる商店街に佇む観音様など、訪れる場所ごとに全く異なる風情を味わうことができます。港町らしい開放的な空気と、厳かな神域の静寂。そのコントラストを楽しみながら、心安らぐパワースポットを巡る旅は、きっとあなたの横浜観光をより一層味わい深いものにしてくれるでしょう。
そもそも「御朱印」とは、神社やお寺を参拝した証として授与されるもので、神仏とのご縁を結んだ大切な証です。神職の方や僧侶の方が、参拝者の御朱印帳に一つひとつ丁寧に墨書きする社寺名や神仏の御名、そして押される朱色の印章は、それ自体が神聖で美しい芸術品とも言えます。もともとは写経を奉納した際の受付印であった「納経印」がルーツとされていますが、現代では参拝の証として、また文化体験の一環として、多くの人々が気軽に御朱印集めを楽しんでいます。
横浜 御朱印巡りの主なおすすめスポット
横浜市内には数多くの神社仏閣がありますが、ここでは特に御朱印巡りでぜひ訪れたい、人気と由緒を兼ね備えた代表的な社寺を厳選して、その魅力と御朱印の特徴を詳しくご紹介します。
1. 伊勢山皇大神宮(西区)
「関東のお伊勢さま」として広く親しまれ、横浜の総鎮守として篤い信仰を集める、市内屈指のパワースポットです。明治3年(1870年)に創建され、伊勢神宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)を御祭神としてお祀りしています。JR桜木町駅からほど近い野毛山の高台に位置し、都会の喧騒を忘れさせる清浄な空気に満ちた境内は、訪れるだけで心が洗われるかのよう。美しい総檜造りの社殿は、まさに横浜の聖域と呼ぶにふさわしい風格を漂わせています。
【御朱印】中央に「伊勢山皇大神宮」の社名、右上に皇室の菊の御紋と天照大御神の神璽(しんじ)が押された、格式高いデザインが特徴です。正月や例祭などの時期には、特別な奉書紙や限定の印が加わることも。オリジナルの御朱印帳も人気が高く、横浜での御朱印巡りの出発点として最適です。
- 所在地:横浜市西区宮崎町64
- アクセス:JR・市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩約10分
- 公式サイト:伊勢山皇大神宮 公式サイト
2. 神奈川神社(神奈川区)
かつて東海道五十三次の宿場町として栄えた「神奈川宿」の総鎮守として、古くから旅人たちの安全や商売繁盛を見守ってきた歴史深い神社です。源頼朝が勧請したと伝えられ、境内には樹齢数百年を数える大銀杏がそびえ立ち、その長い歴史を物語っています。縁結びや安産、厄除けなど幅広いご利益で知られ、地元住民からの信仰も厚い神社です。
【御朱印】中央に「神奈川神社」と墨書きされたシンプルなものから、季節の花々や行事をあしらった月替わりのカラフルなアート御朱印まで、複数種を頒布しているのが魅力です。特に限定御朱印は人気が高く、多くの参拝者が訪れます。
- 所在地:横浜市神奈川区神奈川本町3-4
- アクセス:京急本線「神奈川駅」徒歩2分、「神奈川新町駅」徒歩7分
- 関連情報:かながわ観光情報サイト「観光かながわNOW」
3. 弘明寺(南区)
横浜最古の寺院と伝えられる「弘明寺(ぐみょうじ)」。721年に開創されたとされ、本尊の木造十一面観音立像(国指定重要文化財)は「弘明寺観音」として親しまれています。坂東三十三観音霊場の第十四番札所でもあり、厄除けや健康祈願にご利益があるとされ、市内外から多くの参拝者が絶えません。門前の活気ある「弘明寺商店街」と併せて訪れるのも楽しみの一つです。
【御朱印】坂東三十三観音霊場の御朱印として、本尊を表す梵字と観音様の御影(お姿の印)が押されたものをいただけます。また、お寺オリジナルの御朱印として「横浜最古之寺」と墨書きされたものも。横浜七福神の一つ、福徳円満の布袋尊の御朱印も授与しており、七福神めぐりの一環として訪れるのもおすすめです。
- 所在地:横浜市南区弘明寺町267
- アクセス:横浜市営地下鉄「弘明寺駅」直結、または京急「弘明寺駅」から徒歩3分
- 公式サイト:弘明寺観音 公式サイト
4. 杉山神社(港北区)
古代より武蔵国(現在の神奈川県・東京都・埼玉県の一部)で信仰されてきた由緒ある神社です。横浜市内には、港北区の大倉山にある本社をはじめ、緑区、都筑区などに数多くの分社が鎮座しており、それらを巡るのも御朱印集めの楽しみ方の一つ。地域ごとに異なる歴史や特色を持っており、コレクション性が高いスポットとして知られています。
【御朱印】大倉山にある本社では、中央に「杉山神社」と書かれた伝統的な御朱印をいただけます。各分社でもそれぞれ独自の印が用意されていることが多く、同じ「杉山神社」でも異なるデザインの御朱印をいただけるのが特徴です。全ての杉山神社を巡拝する熱心なファンも少なくありません。
- 所在地:横浜市港北区大倉山3-41-5(本社)
- アクセス:東急東横線「大倉山駅」徒歩13分
5. 金刀比羅大鷲神社(南区)
毎年11月の「酉の市」が大変な賑わいを見せることで有名な神社です。金運上昇や商売繁盛の神様として知られ、横浜の商業者や市民から「お酉さま」として親しまれています。境内には横浜最古の庚申塔もあり、見どころの多い神社です。
【御朱印】通常いただける御朱印に加え、酉の市の開催日にはその年限定の特別な御朱印が頒布されることもあり、大変人気です。活気あふれる祭りの雰囲気と共に御朱印をいただく体験は格別です。
- 所在地:横浜市南区真金町1-3
- アクセス:横浜市営地下鉄「蒔田駅」または「阪東橋駅」徒歩7分
- 公式サイト:金刀比羅大鷲神社 公式サイト
6. 横浜成田山(西区)
千葉県にある成田山新勝寺の横浜別院で、不動明王をご本尊としてお祀りしています。「お不動さま」として親しまれ、厄除け、交通安全、家内安全などにご利益があるとされ、関東一円から多くの参拝者が訪れます。横浜駅からも徒歩圏内というアクセスの良さも魅力です。
【御朱印】中央にご本尊である不動明王を表す梵字が力強く書かれ、「成田山」の印が押されます。護摩祈祷なども行われており、厳かな雰囲気の中で御朱印をいただけます。
- 所在地:横浜市西区宮崎町30
- アクセス:JR「横浜駅」徒歩13分、京急「戸部駅」徒歩5分
- 公式サイト:横浜成田山 公式サイト
横浜 御朱印巡り モデルコース|電車・バスで気軽にめぐる
横浜はJR、私鉄、市営地下鉄、バスといった公共交通網が非常に発達しているため、車がなくても効率的に神社仏閣を巡ることができます。ここでは、1日で横浜の主要な御朱印スポットと観光を無理なく満喫できるモデルコースの一例をご紹介します。
| 時間帯 | エリア | 主なスポットと行動プラン | ポイント・楽しみ方 |
|---|---|---|---|
| 午前 (9:30~) | みなとみらい・桜木町 | JR桜木町駅スタート → 伊勢山皇大神宮を参拝し、最初の御朱印をいただく。 | まずは横浜総鎮守で旅の安全を祈願。高台からの清々しい空気を感じながら、御朱印巡りのスタートを切りましょう。 |
| 午前 (11:00~) | 山手・元町 | 伊勢山皇大神宮からバスまたは徒歩で移動 → 横浜成田山を参拝。その後、元町・中華街駅へ。 | 横浜の歴史を感じる山手エリアを散策。異国情緒あふれる街並みと寺社のコントラストが楽しめます。 |
| 昼 (12:30~) | 元町・中華街 | 横浜媽祖廟(中国寺院、異国情緒豊かな御朱印あり)などを参拝。中華街でランチ休憩。 | 関帝廟や媽祖廟など、中国文化の寺院を訪れるのも横浜ならでは。美味しい中華料理でエネルギーをチャージ。 |
| 午後 (14:30~) | 伊勢佐木町・南区 | 市営地下鉄ブルーラインで中華街から弘明寺へ移動 → 弘明寺を参拝し、御朱印をいただく。 | 横浜最古のお寺の荘厳な雰囲気に触れ、活気ある門前商店街の散策も楽しみましょう。食べ歩きもおすすめです。 |
| 午後 (16:00~) | 蒔田・阪東橋 | 弘明寺から徒歩またはバスで移動 → 金刀比羅大鷲神社を参拝し、最後の御朱印をいただく。 | 商売繁盛の神様へ感謝を伝え、一日の御朱印巡りを締めくくります。下町情緒を感じながら帰路へ。 |
その他のスポット
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上記コースは一例です。ご自身の興味や体力に合わせて、東海道の宿場町歴史が残る神奈川神社(神奈川区)や、緑豊かな郊外の杉山神社(港北区)を組み込むなど、自由にアレンジしてみてください。また、「横浜七福神」などテーマを決めて巡るのも楽しいでしょう。
横浜 御朱印巡りができますか|初心者向けQ&A・マナー解説
御朱印巡りは誰でも気軽に始められますが、神仏とのご縁の証をいただく上で、心得ておきたい持ち物やマナーがあります。
御朱印巡りに必要なものは?
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御朱印帳:必須アイテムです。多くの神社仏閣の授与所(社務所・寺務所)で、オリジナルの美しい御朱印帳を頒布しています(1,000円~2,000円程度)。最初の1冊は、気に入ったデザインのものを選んでみましょう。
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御朱印代(初穂料・納経料):御朱印をいただく際に納めるお志です。1体につき300円~500円が一般的。お釣りのないよう、事前に小銭を準備しておくとスマートです。
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その他:参拝用のお賽銭、手水舎で使うハンカチ、いただいた御朱印を挟むための和紙(あれば)、御朱印帳を入れる袋(御朱印帳ケース)などがあると便利です。
御朱印をもらう時のマナー
御朱印は記念スタンプではありません。以下の手順と作法を守り、敬意をもっていただきましょう。
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必ず先に参拝を済ませる:御朱印は、神様・仏様にご挨拶(参拝)をした証です。授与所に直行せず、まずは本殿・本堂で心を込めてお参りをしましょう。
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授与所(社務所・寺務所)へ向かう:御朱印帳を開き、書いていただきたいページを係の方に示してお渡しします。「御朱印をお願いします」と一言添えましょう。
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静かに待つ:書いていただいている間は、私語を慎み、静かに待ちます。神聖な筆遣いを拝見するのも良い時間です。
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丁寧に受け取る:書き上がった御朱印帳を受け取る際は、「ありがとうございます」とお礼を伝えます。御朱印代を納めましょう。
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墨が乾くのを待つ:墨や朱肉が乾かないうちに帳面を閉じると、反対側のページに写ってしまいます。授与所に用意されている吸い取り紙を挟むか、しばらく開いたままにして乾かしましょう。
横浜の御朱印限定イベント・季節御朱印
横浜の多くの社寺では、年間を通じて特別な御朱印を頒布しています。これらをチェックするのも御朱印巡りの大きな楽しみです。
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季節の限定御朱印:お正月には干支や縁起物の印、春には桜、夏には七夕や夏詣、秋には紅葉や月など、日本の美しい四季を反映したデザインの御朱印が登場します。
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祭事の記念御朱印:神社の例大祭や寺院の特別な法要、開創記念などの節目に、その日しかいただけない特別な御朱印が頒布されることがあります。
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情報のチェック方法:これらの限定御朱印の情報は、各社寺の公式サイトや公式SNS(XやInstagramなど)で告知されることがほとんどです。お出かけ前に必ずチェックすることをおすすめします。
横浜 御朱印巡りができますか|まとめ
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結論として、横浜は歴史ある神社・寺院が豊富で、御朱印巡りを十二分に楽しめる魅力的な街です。
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みなとみらいの近代的な景観から、下町情緒あふれるエリアまで、多様な風景と共に巡るのが横浜流の楽しみ方です。
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公共交通機関が発達しているため、初心者や観光客、シニアの方でも、一日で複数の社寺を無理なく安心して巡ることができます。
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季節ごとの限定御朱印や、七福神巡りなどのテーマを設けることで、何度も訪れたくなる奥深さがあります。ぜひ御朱印帳を片手に、あなただけの横浜再発見の旅に出てみてください。
参考・公式リンク集
お出かけの際は、各社寺の公式サイトで最新の受付時間や頒布状況をご確認ください。
御朱印巡りは、単なるスタンプラリーではありません。一つひとつの社寺の歴史や文化に触れ、神仏と心静かに対話する貴重な時間です。このガイドを参考に、横浜の“隠れた歴史”と“街の空気”をじっくりと味わう旅をお楽しみください。