シーサイドライン一日乗車券ガイド!料金やシーパラきっぷとの違い
「今度のお休みは横浜の海沿いを散歩しようかな」「久しぶりにシーパラに行きたいな」と考えて、交通費を調べているときに、ふと「シーサイドライン 一日乗車券」という言葉に行き着いたのではないでしょうか。
実は、私も最初はそうでした。「とりあえず一日乗車券を買っておけば間違いないでしょ!いちいち切符買うのも面倒だし」と思って軽い気持ちで駅に行ってみると、そこには大きく分けて2種類のチケットが存在することを知り、券売機の前で「えっ、どっちがお得なの?」と少しフリーズしてしまった経験があります。
単なる移動用のフリーパスと、レジャー施設がセットになったお得なきっぷ。この2つは似ているようで、目的によって選び方が全く異なります。ここを間違えると、数百円どころか千円以上損をしてしまうこともあるんです。
この記事では、横浜シーサイドラインの「1日乗車券」と、京急線とセットになった「横浜・八景島シーパラきっぷ」の違いや料金、どちらを選ぶべきかを、私の実体験を交えて分かりやすく整理しました。
この記事でわかること
- シーサイドライン単体の1日乗車券の料金と元が取れるライン
- 京急線利用なら圧倒的にお得な「シーパラきっぷ」の中身
- セット券に含まれる水族館パスとアトラクションの注意点
- あなたの目的に合わせた最適なチケットの選び方
シーサイドライン一日乗車券の料金や買い方
まずは、シンプルに横浜シーサイドライン(新杉田駅〜金沢八景駅)が乗り放題になる「1日乗車券」について解説します。アウトレットや公園、南部市場など、沿線をあちこち巡る「街歩き」がメインなら、こちらのチケットが基本になります。
1日乗車券の値段と子供料金の詳細

横浜で現実逃避作成イメージ
シーサイドラインの各駅で販売されている最もベーシックな一日乗車券です。これさえあれば、新杉田から金沢八景までの全線が一日中、何度でも乗り降り自由になります。
気になるお値段ですが、駅の掲示や券売機の画面で確認できる現在の価格は以下の通りです。
- 大人:680円
- 小児:340円
大人の料金については、公式サイトのトップページなどに大きく書かれていないこともあり、「いくらなんだろう?」と不安になる方もいるかもしれません。私も初めて買うときは少しドキドキしましたが、基本的にはこの価格設定です。
小児料金は小学生が対象ですね。680円という価格は、ランチ1回分より安いくらいの手頃な設定なので、沿線散策のお供としては非常に優秀かなと思います。
券売機での購入場所と前売りの有無
旅行の計画を立てているとき、「事前にネットで買えるのかな?」「スマホでデジタルチケットはないの?」と調べる方も多いですよね。しかし、この単体の1日乗車券に関しては、現時点では残念ながら事前購入(前売り)はできません。
購入方法は非常にアナログでシンプルです。
購入のステップ
- シーサイドラインの駅に行く(新杉田駅や金沢八景駅など)
- 改札の近くにある「白色の券売機」を探す
- 画面メニューにある「おトクなきっぷ」のようなボタンをタッチする
- 現金を投入して購入(ICカード残高での購入可否は券売機によります)
つまり、当日駅に行ってその場で買う「当日券」のみの取り扱いです。思い立ったその日にふらっと行って買える手軽さはありますが、「当日の朝に券売機で並びたくない」「キャッシュレスで完結させたい」という方は、少し時間に余裕を持って駅に行くことをおすすめします。
元が取れるか運賃をシミュレーション
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横浜で現実逃避作成イメージ
一番気になるのが「本当にこれでお得になるの?普通にICカードで乗ったほうが安いんじゃない?」という点ですよね。私も貧乏性なので、毎回乗る前に頭の中で計算してしまいます。
結論から言うと、「3回以上乗るならお得、単純往復なら損」というケースがほとんどです。具体的な数字で見てみましょう。
| 利用パターン | 通常運賃(IC) | 1日乗車券 | 結果 |
|---|---|---|---|
| ① 単純往復 (新杉田 ⇔ 八景島) |
往復 526円 (片道263円×2) |
680円 | 通常運賃がお得 (154円の損) |
| ② 沿線周遊プラン (新杉田 → 鳥浜 → 八景島 → 金沢八景) |
合計 780円程度 (乗車3回分) |
680円 | 1日乗車券がお得 (約100円の得) |
このように、例えば「新杉田からシーパラ(八景島駅)に行って、そのまま新杉田に帰ってくるだけ」という使い方だと、普通にSuicaやPASMOで乗ったほうが安上がりです。
このパスの真価が発揮されるのは、「鳥浜駅で降りてアウトレットへ」「南部市場駅で降りてランチ」「海の公園で散歩」といった具合に、途中下車を繰り返す場合です。いちいち切符を買う手間も省けますし、残高を気にせず乗れる精神的な自由さも含めて、3回以上乗るなら1日乗車券を買っておくのが賢い選択かなと思います。
未使用時の払い戻し条件と手数料
「急用で出かけられなくなった!」「間違って買ってしまった」という場合、払い戻しができるかどうかも重要ですよね。シーサイドラインの1日乗車券は、「有効期間内で、かつ未使用」の場合に限り払い戻しが可能です。
払い戻しの注意点
- 手数料:1枚につき220円がかかります。
- 条件:一度でも改札を通してしまった(使用開始した)きっぷは、列車が運休した場合などを除き、原則払い戻しできません。
有人駅(新杉田、並木中央、金沢八景)なら窓口の駅員さんに言えばすぐ対応してもらえます。少しハードルが高いのが無人駅の場合です。無人駅では、券売機横にあるインターホンで係員さんを呼び出す必要があります。
カメラ越しにきっぷを見せて、遠隔操作で払い戻し設定をしてもらう……という流れになるそうで、正直ちょっと焦りますよね。買うときは「本当に今日使うか?」をしっかり確認してからボタンを押しましょう。
夏休み限定の子供向け割引パス

横浜で現実逃避作成イメージ
これはファミリー層には絶対に見逃せない情報なんですが、シーサイドラインでは例年、夏休み期間中に子供向けの超お得なキャンペーンを実施しています。
その名も「夏のお出かけこども1日乗車券」(年度によって名称は多少変わるかもしれません)。なんと、小児用の1日乗車券が100円になるんです!
通常の小児運賃が340円ですから、約7割引という驚異的な安さです。2023年や2025年の情報を見ても、だいたい7月中旬から8月下旬の夏休み期間に合わせて実施されています。
もし夏休みに家族で「八景島シーパラダイス」や「海の公園の海水浴場」へのお出かけを計画しているなら、出発前に必ず公式サイトのニュースリリースをチェックしてみてください。アイス1個分で一日乗り放題になるのは、家計を預かる身としては本当に助かります。
シーサイドライン一日乗車券とセット券の比較
次に紹介するのが、京急線を利用して横浜方面や東京方面から来る方に強くおすすめしたい「セット券」です。正直、シーパラに行くことが目的なら、こちらを選ばないと損をするレベルです。
京急線発のシーパラきっぷがお得

横浜で現実逃避作成イメージ
その名も「横浜・八景島シーパラきっぷ」。これは京急電鉄が販売している企画乗車券で、単なる切符ではなく、以下の4つがすべてセットになった「パッケージ商品」です。
シーパラきっぷのセット内容
- 京急線の往復乗車券
(購入駅 〜 金沢八景駅) - シーサイドラインの1日乗車券
(全線乗り放題) - 横浜・八景島シーパラダイスの「アクアリゾーツパス」
(水族館入館券) - 島内で使えるクーポン券(500円分)
(食事やお土産に利用可能)
これ一つで「電車移動」「シーパラ入館」「食事(の一部)」までカバーできるという、まさにオールインワンなきっぷです。私も都内から友人が遊びに来るときは、何も考えずに「とりあえず品川でこれ買ってきて!」と伝えています。
セット券に含まれる水族館パスの種類
ここで一番注意が必要なのが、セットに含まれているシーパラのチケットの種類です。含まれているのは「アクアリゾーツパス」です。
これは、4つの水族館(アクアミュージアム、ドルフィンファンタジー、ふれあいラグーン、うみファーム)に入れるチケットで、ジェットコースターなどのアトラクション利用権は含まれていません。
昔は「ワンデーパス(水族館+乗り物)」がセットだった時期もあったようなので、古いブログ記事を読んでいると勘違いしてしまうかもしれません。「乗り物もガンガン乗りたい!フリーフォールで絶叫したい!」という方は、このきっぷだけでは足りないので、後述する方法でアップグレードする必要があります。
冬のシーパラは屋内水族館がメインになるので、アクアリゾーツパスだけでも十分楽しめます。寒い日のデートコースなどは以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
アトラクション利用時の追加料金
「せっかくだから乗り物も楽しみたい」という場合も安心してください。このきっぷが無駄になるわけではありません。
シーパラダイスに到着後、アクアミュージアム1階のチケット窓口で、差額を支払うことで「ワンデーパス(フリーパス)」にアップグレードが可能です。実質的に「割引価格でワンデーパスを買える」のと同じことになります。
また、「乗り物はメリーゴーランドだけでいいかな」という場合は、アップグレードせずにアトラクションごとの券売機で都度チケットを買うという手もあります。まずは水族館を楽しみつつ、当日の天気や子供の機嫌に合わせて現地で柔軟に決められるのが、このきっぷの良いところですね。
主要駅からシーパラまでの割引運賃

横浜で現実逃避作成イメージ
では、具体的にどれくらいお得なのでしょうか。2022年12月の改定後の価格を例に見てみましょう。主要駅からの発売額は以下のようになっています。
| 出発駅 | シーパラきっぷ料金(大人) |
|---|---|
| 品川駅 | 3,750円 |
| 京急川崎駅 | 3,450円 |
| 横浜駅 | 3,340円 |
| 上大岡駅 | 3,290円 |
(出典:京急電鉄『横浜・八景島シーパラきっぷ』)
※価格は変更されることがあるので、必ず出発前に京急の券売機や公式サイトで最新価格を確認してください。
普通に計算すると、水族館のアクアリゾーツパスだけでも大人3,000円以上します(時期によりますが)。それに往復の電車賃と500円分のクーポンまで付いてこの価格設定は、どう計算してもお得すぎます。京急線に乗るなら、これを買わない理由はほぼありません。
クーポン特典と利用できない駅
地味に嬉しいのが「500円分の島内クーポン券」です。これは八景島内の指定されたレストランやお土産屋さんで使えます。「たかが500円」と思うかもしれませんが、ランチの足しにしたり、帰りにクレープを食べたりと使い勝手が良いんです。
ただし、購入時に一つだけ大きな落とし穴があります。このきっぷは以下の駅では購入できません。
購入不可の駅に注意!
- 泉岳寺駅
- 羽田空港第1・第2ターミナル駅
- 羽田空港第3ターミナル駅
- 金沢八景駅(シーサイドラインへの乗換駅のため)
特に「金沢八景駅」では買えないという点は盲点になりがちです。「とりあえず近くまで行ってから買えばいいや」と思って金沢八景駅まで行ってしまうと、このお得なきっぷは買えません。必ず乗車する駅(横浜駅や品川駅など)で事前に購入してから改札を通ってくださいね。
目的に合ったシーサイドライン一日乗車券を選ぶ
最後にまとめです。あなたの目的に合わせて、以下の基準で選べば失敗しません。
こんな人は「横浜・八景島シーパラきっぷ」
- 京急線を使ってアクセスする
- メインの目的は「八景島シーパラダイス」の水族館
- 食事やお土産も楽しみたい
こんな人は「シーサイドライン1日乗車券(単体)」
- JR根岸線(新杉田駅)からアクセスする
- シーパラには入らず、公園やアウトレットを巡る
- 八景島へは行くが、水族館には入らず散歩だけ楽しむ
シーサイドライン沿線は、海が見える景色が本当に最高です。特に夕暮れ時の車窓からの眺めは格別ですよ。ぜひ賢く切符を選んで、お得に横浜の海沿い旅を楽しんできてくださいね!