横浜観光で巡る“横浜中心部以外の大都会|知られざる都市風景と穴場スポット特集

現実逃避大都会 ちょっと離れた場所

横浜観光で巡る“横浜中心部以外の大都会”|知られざる都市風景と穴場スポット特集

中心地じゃないのに都会的!?横浜の新しい魅力を再発見

「横浜観光 横浜中心部以外の大都会」——この言葉には、一見すると矛盾を感じるかもしれません。横浜観光といえば、多くの方がまず桜木町、関内、みなとみらいといった臨海部の中心地を思い浮かべるでしょう。しかし、実際に横浜市内を広く歩いてみると、それらの中心地以外にも、“都会的で洗練された街並み”が確かに存在していることに驚かされます。

それは、戦後の急速な都市化の時代を経て、計画的な都市開発によって生み出された「もう一つの横浜の顔」です。大型商業施設が駅と直結し、美しく整備された広い街路が続き、豊かな公園と調和した高層住宅街が広がる。そこには、近未来的な建築デザインや、人々が憩う開放的な広場があります。

観光地特有の喧騒や混雑を避けながら、都市が持つ機能美や利便性、洗練された雰囲気をスマートに感じられる。そんな“新しい横浜の都市観光”を楽しむには、あえて中心部以外のエリアに目を向けるのがおすすめです。

本記事では、横浜中心部以外で“上質な都会の空気”を味わえるスポットを厳選して紹介します。ただ歩くだけでなく、その街が持つ独自の魅力に触れられるよう、歩きやすく疲れにくいモデルコースも併せて提案し、大人の余裕ある旅をサポートします。横浜をもっと深く、もっと落ち着いて楽しみたい方へ贈る、新しい旅の提案です。

記事のポイント4つ

  • 中心部に頼らない“もうひとつの都会・横浜”を紹介

  • ショッピング、文化、自然、静けさが融合する都市風景を歩く

  • 横浜市民にも意外と知られていない“大人の街”をピックアップ

  • 公共交通を活用し、疲れにくいモデルコースで無理のない観光を提案


横浜観光 横浜中心部以外の大都会感が味わえるスポット【前半】

横浜市は広大で、その表情は区によって大きく異なります。ここでは、特に「都会的」な景観と機能を持つ4つのエリアをピックアップしました。

1. 港北ニュータウン(都筑区)|都市設計と自然が調和するスマートタウン

都筑区に広がる「港北ニュータウン」は、横浜市が誇る大規模都市開発の成功例として国内外から注目されるエリアです。特に市営地下鉄のセンター北駅・センター南駅周辺は、この街の象徴的な場所と言えるでしょう。

ここの最大の特徴は、徹底した計画に基づく美しい街並みです。広々とした街路、駅と直結する大規模なモール型商業施設(モザイクモール港北、港北東急S.C.など)、そして現代建築の駅ビルが整然と並びます。横浜市の公式情報にもあるように、「歩車分離(歩行者と車を分ける設計)」が徹底されており、緑豊かな遊歩道(グリーンマトリックスと呼ばれる緑道網)が街全体を繋いでいます。

そのため、車の騒音も少なく、ゆったりと散歩をしながら「近未来型郊外都市」の洗練された空気感が楽しめます。特に「都筑中央公園」や「せSらぎ公園」など、都市の中に広大な自然を大胆に溶け込ませる設計が見事です。平日でもベビーカーを押す家族連れやお年寄りが安心して歩ける、非常に成熟した都市空間が広がっています。

スポット情報:港北ニュータウン(タウンセンター地区)

  • アクセス:市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター北駅」または「センター南駅」すぐ

  • 特徴:計画都市ならではの開放感と安全性。ショッピングも公園散策も一度に楽しめる。

2. 新横浜エリア(港北区)|ビジネスと観光のハイブリッド都市

東海道新幹線の停車駅として知られる「新横浜」は、横浜の広域的な玄関口です。かつてはビジネス街やイベント(横浜アリーナ、日産スタジアム)の街という印象が強かったかもしれませんが、近年は観光地としてもその注目度を急速に上げています。

「新横浜ラーメン博物館」のようなユニークな観光施設に加え、駅ビル「キュービックプラザ新横浜」には多彩なレストランやショップが集結。さらに2023年に開業した「相鉄・東急新横浜線」により、東京都心や相鉄線沿線からのアクセスが飛躍的に向上し、ビジネスと観光が融合する「ハイブリッド都市」としての性格を強めています。(参考:横浜市交通局 相鉄・東急直通線 特集ページ

駅周辺にはカフェやシティホテルも多く、洗練された雰囲気の中で落ち着いた都市散策が可能です。新幹線の玄関口という立地を活かし、横浜観光のスタート地点や、滞在型観光の拠点としても非常に便利なエリアです。

スポット情報:新横浜エリア

  • アクセス:JR横浜線・東海道新幹線、市営地下鉄ブルーライン、相鉄・東急新横浜線「新横浜駅」直結

  • 公式:新横浜ラーメン博物館 https://www.raumen.co.jp

3. 戸塚駅前〜東戸塚(戸塚区)|暮らしと都市機能が融合した大人の街並み

JR東海道線や横須賀線が停車する「戸塚駅」および「東戸塚駅」周辺は、横浜中心部とは異なる、地元住民の“暮らし”に根差した都会性が魅力のエリアです。

特に戸塚駅西口は、大規模な再開発事業により劇的に景観が一新されました。駅直結の巨大な商業施設「トツカーナモール」や「戸塚モディ」には、ファッション、雑貨、大型書店、カフェなどが集積し、非常に高い利便性を誇ります。また、駅前にはバスロータリーを覆う人工地盤の広場が整備され、緑道やベンチが配置されており、訪れた人も地元住民のように自然体で歩ける開放的な空間が広がっています。

東戸塚駅周辺も、駅前の「オーロラシティ」など商業施設と高層マンションが一体となった景観が特徴です。観光地的な華やかさとは一線を画す、都市の便利さと日常の落ち着きを両立した、知る人ぞ知る“暮らしを感じる大人の街”です。

スポット情報:戸塚駅・東戸塚駅周辺

  • アクセス:JR東海道線・横須賀線・湘南新宿ライン、市営地下鉄ブルーライン「戸塚駅」またはJR横須賀線・湘南新宿ライン「東戸塚駅」下車すぐ

  • 特徴:再開発による機能的な駅前空間。地元密着型の商業施設が充実。

4. 横浜市北部のたまプラーザ周辺(青葉区)|上品で静かな“もうひとつの都会”

東急田園都市線「たまプラーザ」駅周辺(青葉区美しが丘)は、神奈川県内でも屈指の高級住宅地として知られるエリアです。横浜中心部とは全く異なる、東急沿線文化に育まれた独自の“上品な都会感”が漂います。

駅に直結した商業施設「たまプラーザ テラス」は、開放的なゲートプラザや緑豊かな歩道と一体化しており、まるで街全体が洗練されたショッピングモールのようです。この地域の美しい景観は、住民と行政が協力して定めた「街並み景観ガイドライン」などによって守られており、高いブロック塀を設けないなどの工夫が、街並みにゆとりと統一感をもたらしています。

観光客の姿は少なく、上質なカフェやベーカリー、雑貨店が点在し、ベンチで静かな時間を過ごすのに最適です。豪華な観光ではなく「上質な日常を楽しむ」ような感覚で、都市観光に“余白”と“癒し”を与えてくれる、まさに大人向けの穴場スポットです。

スポット情報:たまプラーザ駅周辺

  • アクセス:東急田園都市線「たまプラーザ駅」すぐ

  • 特徴:景観ガイドラインに守られた美しい街並み。上質で落ち着いた雰囲気が魅力。


横浜観光 横浜中心部以外の大都会を感じるモデルコース【後半】

これらの「中心部以外の大都会」を効率よく、かつゆったりと体験するためのモデルコースを提案します。横浜市営地下鉄と東急線を活用するのがポイントです。

午前:センター南〜センター北を散策|都市景観と自然の融合を体験

10:00 センター南駅 スタート
まずは港北ニュータウンの中心、センター南駅からスタート。駅前の広々とした広場やモールをゆっくり散歩しながら、緑豊かな遊歩道(区役所通りなど)を歩いてセンター北駅方面へ向かいます。

11:00 センター北で休憩
途中には「ノースポート・モール」や、観覧車が目印の「モザイクモール港北」などの大型複合施設があり、買い物・食事・休憩すべてが一か所で完結します。開放感ある街並みを眺められるカフェでモーニングや早めのランチをいただきながら、リラックスした都市散策を楽しみます。「都市散策がこれほどリラックスできるのか」と実感できるはずです。

昼:新横浜でランチ&都市的スポットを満喫

12:30 新横浜へ移動
センター北(またはセンター南)から市営地下鉄ブルーラインで「新横浜駅」へ(約10分)。アクセスが非常にスムーズです。

13:00 ランチ&散策
駅直結の「キュービックプラザ」で多彩な選択肢からランチを選びます。食後は「新横浜ラーメン博物館」で昭和レトロな空間を楽しんだり、近隣のアート展示(駅周辺のギャラリーなど)を覗いたりして、都市観光としての密度の高さを味わいます。

晴れた日には、新横浜公園や日産スタジアム方面まで軽く足を延ばしても心地よく、広大な緑と巨大な建築物が調和したダイナミックな景色が見られます。

午後:たまプラーザで静かな都市風景を満喫

14:30 たまプラーザへ移動
新横浜駅から地下鉄ブルーラインで「あざみ野駅」へ(約15分)、そこで東急田園都市線に乗り換えて一駅、「たまプラーザ駅」へ(約3分)。

15:00 上質な街並みを体感
午後は「たまプラーザ テラス」の洗練された商業施設や、駅周辺の美しい緑道を歩きながら、都会的でありながらも静かで“余白ある街”を体感。こだわりのカフェでコーヒーをテイクアウトし、ベンチで一息つくのもおすすめです。

少し足を延ばせば「美しが丘公園」など、手入れの行き届いた自然スポットも点在しており、都会の延長線上に豊かな癒しがあることを実感できるはずです。

夕方:戸塚駅でお茶休憩&帰路へ

16:30 戸塚駅へ移動
たまプラーザから田園都市線で「あざみ野駅」に戻り、地下鉄ブルーラインで「戸塚駅」へ(約30分)。

17:00 旅の締めくくり
戸塚駅の「トツカーナ」や「モディ」で、甘味やドリンクを楽しみながら旅の締めくくり。JR東海道線の主要な拠点でもある戸塚駅からは、東京・湘南方面へもアクセスが良く、座ってスムーズに帰路に就くことができます。


横浜観光 横浜中心部以外の大都会の魅力まとめ

横浜の中心部以外にも、魅力的な「大都会」は確かに存在します。その魅力を最後にまとめます。

  • みなとみらいや関内といった中心地に行かなくても、“都市の魅力”が凝縮された洗練された街並みが点在している。

  • 観光客向けの混雑が少なく、静かで歩きやすく整備された都市景観が、特に大人の街歩きにぴったり。

  • カフェや大型モール、豊かな公園、アート施設など、多彩な都市的要素がコンパクトに融合している。

  • 地下鉄やJR、私鉄のネットワークが充実しており、移動も快適で、疲れにくい観光ルートを作りやすい。

  • 「観光地ではなく、洗練された都市そのものを楽しむ」という、新しい旅のスタイルに最適である。

  • 横浜市民にとっても、灯台下暗しな魅力を再発見する機会になる“郊外都市型観光”という新しい選択肢になる。


次の横浜観光では、いつもの中心地から少し足を延ばし、ぜひ「横浜中心部以外の大都会」をテーマに、新しい都市風景に出会ってみてください。

見慣れた風景の奥に、きっとあなた好みの“大人の都市空間”が広がっています。

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