箱根湯本食べ歩きマップ決定版!絶品グルメと失敗しない攻略法

箱根湯本駅前の商店街で、多くの観光客が食べ歩きを楽しんでいる賑やかな様子。 横浜ではないのだけれど
横浜で現実逃避作成イメージ

箱根湯本食べ歩きマップ決定版!絶品グルメと失敗しない攻略法

箱根湯本へのお出かけを計画中で食べ歩きのおすすめグルメや便利なマップをお探しの方も多いのではないでしょうか。新宿からロマンスカーでサクッと行ける箱根湯本は日帰り旅行にもぴったりですが、駅前の商店街には美味しそうなお店が立ち並んでいてどこに入ろうか迷ってしまいますよね。限られた時間の中で効率よく美味しいものを楽しむためには、事前のリサーチとルート決めが重要です。今回は横浜在住の私が実際に現地で体感した情報をもとに、定番のスイーツからランチにぴったりなグルメ、さらには駐車場やトイレといった実用的な情報までを徹底的にまとめました。

  • 絶対に外せない定番グルメから最新の映えスイーツまで分かる
  • しょっぱいものが食べたくなった時の救世主的なお店が分かる
  • 混雑を避けて効率よく回るためのモデルコースや駐車場事情
  • トイレの場所やゴミ捨てのルールなど現地で役立つマナー情報

箱根湯本の食べ歩きマップで巡る絶品グルメ

箱根湯本の駅に降り立つと、そこはもう美味しい香りの宝庫です。改札を出てデッキを渡り、階段を降りれば、目の前には活気あふれる商店街が広がっています。どこからともなく漂ってくる甘い香りや、醤油が焦げる香ばしい匂い。これぞ温泉街という雰囲気に、到着した瞬間からテンションが上がってしまいます。

しかし、お店の数が多すぎて「結局どこが一番美味しいの?」「何から食べればいいの?」と迷ってしまうのも事実です。ここでは、数あるお店の中から、私が実際に食べて「これは間違いない!」と確信したグルメスポットを、ジャンル別に詳しくご紹介します。

定番のまんじゅうやカステラ等のスイーツ

箱根湯本の菊川商店で、カステラ焼の箱根まんじゅうが機械で次々と焼き上げられている様子。

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箱根湯本での食べ歩きにおいて、絶対に外せないのが「まんじゅう・カステラ」といった王道の和スイーツです。これらは単なるお菓子ではなく、箱根の歴史と職人の技術が詰まったエンターテインメントそのものです。

まず最初にご紹介したいのが、駅前商店街のランドマーク的存在である「菊川商店」です。お店の前を通ると、「ガシャン、ガシャン」というリズミカルな機械音が聞こえてくるはずです。ガラス越しに覗き込むと、次々と焼き上げられる「カステラ焼 箱根まんじゅう」の姿が。この製造プロセスを見ているだけで、不思議と足が止まってしまうんですよね。

菊川商店の「カステラ焼」ここが凄い 一般的な温泉まんじゅうが「蒸し」の工程で作られるのに対し、菊川商店のまんじゅうは洋風の「カステラ生地」を使用し、「焼き」の工程を経ているのが最大の特徴です。外側はサクッとした食感で、中には熱々の白餡がたっぷりと詰まっています。 そして何より驚きなのが、1個80円という価格設定です。今の時代、観光地で100円玉でお釣りが来るスイーツなんてなかなかありません。この手軽さから、学生さんやファミリー層が人数分まとめて購入し、その場でハフハフしながら頬張るのが、箱根湯本の到着時のお約束となっています。

一方で、「やっぱり温泉地に来たら茶色の薄皮まんじゅうでしょ!」という正統派の方には、「丸嶋本店」がおすすめです。創業から変わらない製法で作られる「元祖温泉まんじゅう」は、黒糖の風味が効いた薄皮と、なめらかなこし餡のバランスが絶妙です。

丸嶋本店の素晴らしいところは、お土産用の箱入りだけでなく、食べ歩き用にバラ売りをしてくれる点です。「お土産に買いたいけど、味が好みじゃなかったらどうしよう…」という不安も、ここで1個食べて確認すれば解消されます。甘さ控えめで小ぶりなので、甘いものが苦手な男性でもペロリと食べられるはずです。私はいつも、ここで味見をして、自分用のおやつとお土産用の箱をセットで購入するのがルーティンになっています。

さらに、素材へのこだわりを感じたいなら「和菓子 菜の花」は見逃せません。特に看板商品の「箱根のお月さま」は、一度食べたら忘れられない逸品です。沖縄・波照間産の黒糖をふんだんに使用した皮は、蒸し上げるのになんと約20分もかかるそうです。じっくりと蒸された皮は驚くほどしっとりとしていて、モチモチの食感。中には北海道産の小豆を使った餡がぎっしりと詰まっています。

店頭では蒸気がもうもうと上がっており、特に冬場の寒い日には、その暖かさと甘い香りに誘蛾灯のように吸い寄せられてしまいます。また、竹炭を練り込んだ真っ黒な見た目がインパクト大の「ご黒うさん」というお饅頭もあり、「ご苦労さん」という語呂合わせから、職場への気の利いたお土産としても人気です。

ティラミスなどインスタ映えするスイーツ

箱根てゑらみすの店舗で、明治の偉人が描かれたレトロなボトル入りティラミスが並んでいる様子。

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近年、箱根湯本は「レトロな温泉街」から「最新のスイーツ激戦区」へと進化を遂げています。味はもちろんのこと、スマートフォンを取り出して思わず撮影したくなるような、視覚的にも楽しめる「映えスイーツ」が急増中なのです。

その筆頭が、SNSでも話題沸騰中の「箱根てゑらみす(Hakone Teramisu)」です。「箱根の麓で、照ら(てら)す」という素敵なコンセプトを掲げ、和と洋を融合させた新しいスタイルのティラミス専門店です。

デザインと味のギャップに感動 まず目を引くのが、そのユニークなボトルデザインです。渋沢栄一や福沢諭吉といった、明治の偉人たちがモチーフになったイラストが描かれており、ランタンをイメージしたボトルに入っています。これが並んでいるだけでとにかく可愛い! しかし、可愛いだけではありません。味は本格派です。地元の名店「そうけい珈琲」が焙煎した豆を使用し、しっかりとエスプレッソの苦味を効かせているため、濃厚なマスカルポーネチーズとの相性が抜群。甘すぎない大人の味わいに仕上がっています。お店の横にはフォトスポット的なベンチや壁画もあるので、購入後はそこで撮影タイムを楽しむのが定番の流れです。

次におすすめしたいのが、「城下町ぷりん」です。「ミナカ小田原」などにも店舗を持つ人気店ですが、箱根湯本店も食べ歩きには欠かせないスポットです。ここのプリンは、地産地消に徹底的にこだわっているのが特徴。神奈川県産の卵や牛乳を使用し、添加物を極力使わずに作られています。

ラインナップも豊富で、卵の風味が強い固めのクラシックスタイル「むかしぷりん」は、特製のカラメルソースを自分でかけて食べるスタイルが楽しい一品。他にも、足柄茶を使った「足柄ほうじ茶プリン」や、小田原味噌を使った変わり種など、ここでしか味わえないフレーバーが揃っています。お店は早川沿いの近くにあるので、川のせせらぎを聞きながらベンチでプリンを食べる時間は、まさに至福のひとときです。

そして、少し上質な和菓子体験をしたい方には、老舗「Chimoto(ちもと)」の銘菓「湯もち」を強くおすすめします。これはただのお餅ではありません。国産もち米と白玉粉を練り上げたお餅の中に、細かく刻んだ本練羊羹(ようかん)が散りばめられているのですが、その食感はまるでマシュマロのようにフワッフワ。

口に入れると、柚子の爽やかな香りが鼻に抜け、淡雪のように溶けていきます。竹皮に包まれた上品な見た目は風情たっぷりで、これを片手に持っているだけで「箱根ツウ」な雰囲気を醸し出せます。1個単位で購入でき、個包装されているので食べ歩きにも最適です。

しょっぱい派に嬉しいかまぼこと干物

スイーツ巡りは楽しいですが、甘いものばかり食べていると、人間の本能として無性に「塩気」を欲してくるものです。そんな時に救世主となるのが、小田原・箱根エリアならではの練り物や干物のお店です。「甘い」と「しょっぱい」を交互に繰り返すことこそ、食べ歩きを永遠に楽しむための秘訣と言えるでしょう。

まず、香ばしい匂いに誘われて足を止めてしまうのが「籠屋清次郎(かごやせいじろう)」です。小田原の老舗かまぼこ店「籠清」が運営する、揚げたて実演販売のお店なのですが、ここの魅力はなんと言っても「揚げたて」であること。

店頭のフライヤーで次々と揚げられるかまぼこは、油の香ばしさと魚の旨みが凝縮されています。特に人気なのが「たまねぎ棒」や「いわし棒」。串に刺さったスティック状なので片手で食べやすく、熱々を一口かじれば、玉ねぎの甘みとすり身のプリプリとした食感が口いっぱいに広がります。ビールが欲しくなる味ですが、そこはグッと我慢してお茶で流し込むのもまた一興です。

一方、揚げ物は少し重たいかな…という方には、「竹いち」のすり身団子がベストチョイスです。ここのすり身団子は、油で揚げずに蒸している(種類によっては軽く揚げているものもありますが、非常に油切れが良い)ため、あっさりとしていてヘルシーです。 一口サイズで食べやすく、特に「ごぼう」味は、ごぼうの土の香りとシャキシャキとした食感がアクセントになり、噛むほどに味わい深い一品です。食べ歩き用の串売りだけでなく、お土産用のパック詰めも販売されているので、夜のお宿での晩酌用おつまみとして購入するのも賢い選択です。

店舗名 おすすめ商品 特徴・楽しみ方
徳造丸 海鮮家 アワビ串・ホタテ串 高級食材を手軽な串スタイルで提供。店先で焼かれる海鮮の香りは暴力的なまでの誘引力があります。ちょっと贅沢したい時におすすめ。
山安(やまやす) 干物試食 なんと店頭に七輪が設置されており、自分で干物を焼いて試食できる体験型スポット。無料ですが、焼きたてのアジの干物は絶品。
手焼堂 ハート型煎餅 備長炭で焼く醤油せんべいのお店。焼きたての香ばしさは、甘いスイーツの後にはたまりません。ハート型は写真映えも抜群。
箱根湯本の山安店頭で、観光客の家族連れが七輪で干物を焼いて試食を楽しんでいる様子。

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特に表でも紹介した「山安」の干物試食は、箱根湯本の名物とも言える光景です。観光客が楽しそうに七輪を囲み、自分で干物をひっくり返しながら焼く体験は、単なる試食を超えたエンターテインメント。「無料でこんなに美味しい干物を食べていいの?」と申し訳なくなるほどですが、その美味しさに感動して、結局店内でお土産用の干物を買ってしまう人が続出しています。私もその一人ですが、自宅に帰ってからも箱根の味を楽しめるので、結果的に大満足の買い物になります。

ランチにおすすめの湯葉丼や海鮮とそば

食べ歩きでお腹を満たすのも楽しいですが、やはり旅の途中には落ち着いて座り、本格的な食事を楽しみたいタイミングもあります。特にランチタイムは、箱根湯本ならではの「水」と「素材」を生かした名店で、心身ともに満たされる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

まず、行列必至の人気店ですが、並んででも食べる価値があるのが「湯葉丼 直吉(なおきち)」です。箱根山から湧き出る名水「姫之水」を使って作られた汲み上げ湯葉を主役にした料理を提供しています。

看板メニューの「湯葉丼」は、特製のカツオ出汁で湯葉をふっくらと煮込み、卵でとじた優しい味わいの丼ぶりです。お肉を一切使っていないため非常にヘルシーで、胃腸にも優しく、食べ歩きで少し疲れ気味の胃袋にも染み渡ります。価格も単品で1,200円(執筆時点)と、観光地価格としては非常に良心的です。

待ち時間の攻略法と足湯 直吉は開店前から行列ができることも珍しくありませんが、このお店の素晴らしい点は、店先に「足湯」の待合スペースが設けられていることです。 名前を書いて順番を待つ間、足湯に浸かりながら旅の疲れを癒すことができます。単なる「待ち時間」が「リラックスタイム」に変わるこの仕掛けは、顧客体験として非常に秀逸です。タオルを持っていくと便利ですが、なくても楽しめるよう配慮されています。

そして、箱根といえば「蕎麦」も外せません。数ある蕎麦屋の中でも、歴史と格式を感じさせるのが「はつ花 本店」です。創業以来、水を一切使わずに、自然薯(じねんじょ)と卵、そしてそば粉だけで打つという独自の製法を守り続けています。

この製法により生み出される蕎麦は、独特の強いコシと滑らかな喉越し、そして豊かな香りを持ち合わせています。早川のせせらぎを聞きながらすする「天ぷらそば」や「とり南ばん」は格別です。また、自然薯を使った「山かけそば」は滋養強壮にも良く、旅のエネルギーチャージにはもってこいです。本店はいつも混雑していますが、回転は比較的早いので、諦めずに並んでみる価値は十分にあります。

また、もし海鮮系が食べたい気分なら、小田原港直送の新鮮な魚介を提供するお店も駅周辺には点在しています。食べ歩きだけでなく、こうした「座って食べる」食事の時間をしっかりと確保することで、メリハリのある充実した観光プランになります。ちなみに、箱根町観光協会の公式サイト「箱根全山」では、こうした飲食店の最新情報や混雑状況なども確認できる場合があるので、事前にチェックしておくとスムーズです(出典:箱根町観光協会公式サイト『箱根全山』)。

お土産にも最適なラスクや人気和菓子

楽しい箱根湯本の旅も終盤に差し掛かると、気になってくるのが「お土産」です。自分へのご褒美はもちろん、職場や家族、友人へのお土産選びは、旅の締めくくりとしての重要なイベントです。箱根湯本には、日持ちがして配りやすい、かつセンスの良いお土産が豊富に揃っています。

まず、洋菓子派の方に絶大な人気を誇るのが「グランリヴィエール箱根」です。本店はススキで有名な仙石原にありますが、湯本駅前のお店でもその人気商品は購入可能です。ここの代名詞とも言えるのが「箱根ラスク」。独自にブレンドした小麦粉で作った専用のフランスパンをスライスし、サクサクに焼き上げています。

定番の「プレーン」や「メープル」はもちろんですが、私のおすすめは「箱根ミルクキューブチョコレートラスク」や、季節限定のフレーバーです。一口サイズのキューブ型ラスクにチョコレートが染み込ませてあり、濃厚なのに軽い食感がクセになります。パッケージもおしゃれで可愛らしく、個包装ではないもののチャック付きの袋に入っているタイプや、ギフトボックス入りのものなど用途に合わせて選べます。また、食べ歩き用として販売されている「ハニーチーズタルト」も絶品で、これを食べながらお土産を選ぶのが至福の時間です。

和菓子派の方には、やはり冒頭でご紹介した店舗の商品が鉄板です。「丸嶋本店」の温泉まんじゅうは、箱入りで購入すると「THE 箱根土産」という風格があり、年配の方や職場の上司へのお土産として失敗がありません。日持ちは数日程度と短めですが、それが逆に「添加物をあまり使っていない新鮮な証拠」として喜ばれることも多いです。

また、「竹いち」のすり身団子も、実はお土産として非常に優秀です。冷蔵で4日ほど日持ちがするので、帰宅後の夕食の一品や、翌日のお弁当のおかずとしても重宝されます。「甘いものばかりだと飽きられるかな?」と心配な時に、こうした塩気のあるお土産を混ぜると、「分かってるね!」と褒められること間違いなしです。

お土産選びのワンポイント 箱根湯本駅の構内や改札付近にも大きなお土産売り場(箱根の市など)がありますが、夕方以降は非常に混雑します。また、街中の専門店でしか買えない限定商品や、焼きたて・作りたての商品は、やはり各店舗で直接購入するのがベストです。 荷物になるのが心配な方は、駅のコインロッカーを利用するか、最後にまとめて駅前商店街で購入するルートを組むのが賢い戦略です。

箱根湯本の食べ歩きマップ活用術と便利情報

美味しいお店の情報を知っているだけでは、箱根湯本の旅を100%楽しむことはできません。特に週末や観光シーズンには、驚くほどの混雑や予期せぬトラブルに見舞われることもあります。「車が停められない!」「トイレが見つからない!」「時間が足りない!」といったストレスを感じることなく、スマートに観光を楽しむためには、現地のロジスティクス情報(移動・設備・ルールなど)を事前に把握しておくことが何よりの攻略法となります。

ここでは、横浜から何度も箱根に通っている私が、実体験に基づいて導き出した「失敗しないための活用術」と「便利な現地情報」をシェアします。これを知っておけば、同行者からも「頼りになる!」と思われること間違いなしです。

デートや女子旅におすすめのモデルコース

箱根湯本駅周辺の主要な食べ歩きスポットと、それらを巡るモデルコースを示したイラストマップ。

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箱根湯本での滞在時間は人それぞれですが、無計画に歩き回ると、あっという間に時間が過ぎてしまい、行きたかったお店に行けなかった…という後悔が残ることも。そこで、目的や滞在時間に合わせた2つの具体的なモデルコースをご提案します。これをベースに、ご自身の好みに合わせてアレンジしてみてください。

【2時間集中】サクッと駅前・弾丸食べ歩きコース

ロマンスカーの発車時刻までの空き時間や、宿へのチェックイン前の隙間時間を最大限に活用したい方向けのコースです。駅を中心とした半径200m以内で完結するよう設計しています。

  • 0分 [START 箱根湯本駅]: まずは身軽になりましょう。駅構内または駅前のコインロッカーに大きな荷物を預けます。手ぶらが食べ歩きの基本スタイルです。
  • 15分 [菊川商店でカステラ焼]: 商店街へ繰り出し、まずは菊川商店へ。ガラス越しに製造工程を動画で撮影しつつ、焼きたての「箱根まんじゅう(80円)」をゲット。熱々のうちにパクつきます。
  • 30分 [あじさい橋で記念撮影]: 早川にかかる赤い手すりの「あじさい橋」へ移動。川のせせらぎと箱根の山々を背景に、先ほど買ったスイーツと一緒に記念撮影をするのが定番です。ただし、上空からのトンビには要注意!
  • 50分 [籠屋清次郎で塩分補給]: 甘いものの後は、籠屋清次郎で揚げたての「たまねぎ棒」や「いわし棒」を。香ばしい匂いが食欲をそそります。片手で食べられるので、そのまま商店街をぶらぶらウィンドウショッピング。
  • 80分 [箱根焙煎珈琲でカフェタイム]: 少し歩き疲れたら、箱根焙煎珈琲へ。名物の「珈琲牛乳ソフト」は、コーヒーの苦味が効いていて後味さっぱり。甘いもの続きでもペロリといけます。ベンチに座って少し休憩しましょう。
  • 100分 [お土産購入&駅へ]: 最後は「丸嶋本店」や「菜の花」でお土産を購入。駅に戻り、ロッカーから荷物を出してフィニッシュです。

【半日ゆったり】体験・路地裏・ランチ満喫コース

カップルや女子旅で、時間に追われず箱根湯本のディープな魅力を味わいたい方向けのコースです。表通りだけでなく、裏路地の風情も楽しみます。

  • 10:00 [START & 人力車体験]: 到着後、まずは「湯本観光人力車 海風屋」などの人力車を利用してみましょう。プロの車夫さんが、徒歩では気づかないような歴史スポットや隠れた名店、裏路地の静かな風景を20分〜40分かけて案内してくれます。少し贅沢ですが、特別感のある旅のスタートになります。
  • 11:30 [湯葉丼 直吉でランチ]: 混雑する前に早めのランチへ。「湯葉丼 直吉」へ向かいます。もし並んでいても、足湯に浸かりながらおしゃべりしていれば待ち時間も楽しい思い出に。ヘルシーな湯葉丼でお腹を満たします。
  • 13:00 [雑貨店巡りと散策]: 食後は腹ごなしに散策。「季節の雑貨 折折(Oriori)」などで、寄木細工や和雑貨、可愛い猫グッズなどを物色します。自分用の旅の記念品を探すのにぴったりです。
  • 14:00 [玉簾の滝でマイナスイオン]: 少し足を伸ばして、天成園の敷地内にある「玉簾(たまだれ)の滝」へ。誰でも自由に見学でき、パワースポットとしても知られています。マイナスイオンを浴びてリフレッシュしましょう。アヒルや鯉に餌やりもできますよ。
  • 15:30 [ちもとでおやつタイム]: 駅方面へ戻りつつ、老舗「ちもと」へ。「湯もち」の上品な甘さとふわふわの食感に癒やされます。お茶と一緒にいただけば、歩き疲れた体も回復します。
  • 16:30 [駅周辺でお買い物]: 駅周辺に戻り、ゆっくりとお土産選び。夕方のロマンスカーで帰路につきます。

駅周辺の駐車場と穴場コインパーキング

車で箱根湯本を訪れる方にとって、最大の難関かつ最大のストレス要因が「駐車場探し」です。これは決して大袈裟ではなく、週末や紅葉シーズンなどの繁忙期には、駅前の国道1号線がピクリとも動かないほどの大渋滞になります。駐車場はどこも「満車」の文字が並び、空き待ちの列にすら並ばせてもらえないこともしばしばです。

私自身、過去に駐車場を探して狭い路地を30分以上彷徨い、結局諦めて遠くの駐車場に停めた苦い経験があります。せっかくの楽しい旅行が、駐車場のせいで険悪なムードになるのは絶対に避けたいですよね。ここでは、そんな事態を回避するための具体的な戦略をお伝えします。

戦略1:事前予約サービスを活用する(最強の選択肢)

今の時代、駐車場も予約する時代です。「akippa(アキッパ)」や「特P」といった駐車場予約サービスを活用し、事前に駐車スペースを確保しておくことが、最も確実で賢い方法です。

例えば、「特P 箱根町湯本777駐車場」などは駅から徒歩1分という好立地にありながら、予約しておけば確実に停められます。また、「季節の雑貨 折折の横」にあるakippaのスペースなどは、知る人ぞ知る穴場です。これらの予約枠は争奪戦になることもありますが、旅行の日程が決まったらすぐにチェックすることをおすすめします。

戦略2:少し歩くことを許容して「湯本424駐車場」などを狙う

駅の目の前は激戦区ですが、駅から徒歩5〜8分ほど離れると、比較的停めやすいコインパーキングが見つかります。「湯本424駐車場」などは、24時間900円(料金は変動する可能性があります)といった良心的な価格設定の場合が多く、長時間滞在してゆっくり観光したい方には、駅前の高い駐車場(30分〇〇円など)に停めるよりも経済的です。少しの距離を散歩がてら歩く余裕を持てば、選択肢は広がります。

戦略3:パーク&ライド(小田原駅周辺に停める)

もし、ゴールデンウィークや紅葉のピーク時に行くなら、「車で箱根湯本まで行かない」という決断が正解になることもあります。小田原駅周辺の大きな駐車場に車を停めて、そこから箱根登山電車(約15分)で湯本入りする「パーク&ライド」方式です。 これなら渋滞に巻き込まれることなく、時間の予測がつきますし、登山電車の旅情も味わえて一石二鳥です。特に運転に自信がない方や、細い道でのすれ違いが苦手な方は、無理をして湯本の狭い路地に入り込むよりも、この方法が精神衛生上も安全です。

トイレの場所やゴミ捨て等のマナー

楽しい食べ歩きですが、いざという時に困るのが「トイレ」と「ゴミ」の問題です。現地で慌てないために、そして美しい観光地を守るために、知っておくべきポイントをまとめました。

まずトイレについてですが、箱根湯本の街中には公衆トイレがそれほど多くありません。コンビニエンスストアもありますが、観光地のため貸し出しを制限している場合や、長蛇の列ができていることもあります。 最も確実で、かつ設備が整っているのは「箱根湯本駅構内(改札内)」のトイレです。ここには多機能トイレがあり、オストメイト対応設備や可動式手すり、温水洗浄便座などが完備されています。清潔度もエリア内ではトップクラスですので、電車で到着した際、または帰る直前に必ず済ませておくのが鉄則です。また、駅の改札外(1階部分など)にも公衆トイレはありますが、混雑しやすいので余裕を持って行動しましょう。

次にゴミの問題です。食べ歩きを楽しむと、どうしても串や紙コップ、プラスチック容器などのゴミが出ます。これらを路上にポイ捨てするのは言語道断のマナー違反です。箱根の美しい景観を損なうだけでなく、野生動物を引き寄せる原因にもなります。 基本ルールは「購入したお店にゴミを返却する」こと。多くのお店が店頭にゴミ箱を設置してくれています。もし見当たらない場合は、店員さんに声をかければ快く引き取ってくれることがほとんどです。念のため、小さなビニール袋を1枚持参しておくと、ゴミが見つからない時でもカバンを汚さずに持ち歩けるので便利ですよ。

箱根湯本のあじさい橋で、上空を飛ぶトンビを警戒しながら食べ物を食べている観光客の様子と注意喚起の看板。

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トンビに注意! 箱根湯本、特に早川沿いやあじさい橋の上で飲食をする際は、上空のトンビに警戒してください。彼らは非常に目が良く、人間が持っている食べ物を背後から急降下して奪っていきます。手に怪我をする恐れもあるので、橋の上でボーッと食べ物を掲げるのは危険です。屋根のある場所や、壁際で食べるのが安全策です。

最後に、「食べ歩き」という言葉の解釈について。言葉としては「歩きながら食べる」ですが、混雑した商店街を歩きながら食べるのは、他の方の服にソースをつけてしまったり、串が当たってしまったりするトラブルの元です。 スマートな観光客は、お店の前や指定されたベンチ、川沿いのスペースなどで「立ち止まって食べる(Stop & Eat)」を実践しています。これが、誰もが気持ちよく過ごすための「箱根スタイル」と言えるでしょう。

朝から営業しているお店と営業時間

旅行の計画を立てる際、意外と見落としがちなのがお店の営業時間です。「せっかく早起きして来たのに開いてない…」「夕ご飯を食べようと思ったら全部閉まってる!」なんてことにならないよう、箱根湯本の時間感覚を掴んでおきましょう。

まず朝の時間帯ですが、箱根湯本の朝は比較的早いです。 例えば、カステラ焼の「菊川商店」や、すり身団子の「竹いち」などは、朝9時前後から営業を開始します(季節や曜日により変動あり)。ロマンスカーで10時前に到着しても、十分に食べ歩きをスタートできます。朝の澄んだ空気の中で、蒸したてのお饅頭を食べるのは格別ですよ。

一方で、夜の時間帯には注意が必要です。箱根湯本駅前商店街のお店は、夕方17:00〜18:00頃には閉店するお店が圧倒的に多いです。「箱根焙煎珈琲」や「箱根てゑらみす」などの人気店も、17時頃には閉まってしまうことがあります。「後で買って帰ろう」とのんびり構えていると、帰り際にはシャッター通りになっていてお土産が買えない…という悲劇が起こります。

また、夕食についても同様です。居酒屋や一部のレストランを除き、ランチ営業のみで終了するお店も少なくありません。もし箱根湯本で夕食を食べる予定なら、事前にお店の営業時間を確実にチェックし、場合によっては予約をしておくことを強くおすすめします。「20時くらいまで適当にブラブラして夕飯食べよう」という都会の感覚でいると、夕食難民になる可能性が高いので気をつけてくださいね。

最後に箱根湯本の食べ歩きマップでまとめ

箱根湯本での食べ歩きは、単にお腹を満たすだけの行為ではありません。それは、歴史ある温泉街の風情を感じ、お店の方々の温かいおもてなしに触れ、そして美味しいものを食べて笑顔になるという、五感をフルに使ったエンターテインメント体験です。

今回ご紹介した「箱根湯本 食べ歩き マップ」の情報を武器にすれば、初めての方でも、まるで何度も訪れているリピーターのようにスムーズに楽しむことができるはずです。

  • グルメの鉄則:「甘い」と「しょっぱい」を交互に楽しみ、無限ループを堪能する。
  • 移動の鉄則:車なら「事前予約」か「パーク&ライド」。電車なら「ロッカー」で手ぶらに。
  • マナーの鉄則:トイレは駅で済ませ、ゴミは買ったお店に返す。そして立ち止まって味わう。
  • 時間の鉄則:気になるお店は17時までに回る。お土産は後回しにしすぎない。

箱根湯本は、四季折々の景色と共に、訪れるたびに新しい発見がある素敵な場所です。この記事が、皆さんの箱根湯本での「美味しくて、楽しくて、快適な」思い出作りの助けになれば、これ以上嬉しいことはありません。ぜひ、お腹を空かせて出かけてみてください。最高の休日が待っていますよ!

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