横浜で一番急な坂行きたくないです｜日常の激坂・地域性・地元リアルまで徹底解説

横浜は「坂道の街」だった！？現地住民の本音とリアル
記事のポイント4つ
1. 打越坂（西区）
2. 六角橋の急坂（神奈川区）
3. 代官坂（中区山手町）
4. 野毛山の階段（西区）
5. 霞ヶ丘坂（磯子区）
6. 上星川・星川杉山神社の坂道（保土ケ谷区）
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横浜は「坂道の街」だった！？現地住民の本音とリアル

「横浜といえば、港が見えるオシャレな街。きっと平坦で歩きやすいんだろうな」——横浜に初めて訪れる方や、住み始めたばかりの方が抱く、そんなキラキラしたイメージ。しかし、現実は少し、いえ、かなり違います。実際に住んでみて多くの人が口を揃えて驚愕するのが、「横浜は想像を絶する激坂の街だった」という、あまりにも過酷な事実です。

なぜ横浜はこれほどまでに坂だらけなのでしょうか。
その秘密は、横浜市の大部分が「多摩丘陵」の南端に位置し、川の浸食によって刻まれた**「台地（だいち）」と「谷戸（やと）」**が複雑に入り組む、起伏に富んだ地形にあります。駅や商業地が低い谷戸に、そして住宅街や学校がその両脇にそびえる高い台地や急な斜面にまで広がっているため、住民も観光客も、否応なく毎日この坂道と格闘しながら生活しているのです。

この坂道の多さは、単なる地理的特徴にとどまらず、横浜の街の個性そのもの。日々の買い物ルートから子どもの通学路、そして休日の街歩きのスタイルにまで、深く、そして多大な影響を与えているのです。

記事のポイント4つ

地元民が思わず「行きたくない」と唸る、横浜市内で特に有名な「急坂」や「長い階段」を持つ代表的なスポットを、具体的な場所と共にご紹介します。
特に坂が多いとされる保土ケ谷区の上星川・星川杉山神社周辺を特集。観光地ではない、ありのままの横浜の坂道事情を深掘りします。
坂道を安全かつ少しでも楽に歩くための注意点や、地元住民が実践する電動自転車やバスを駆使した“坂攻略法”を具体的に伝授します。
「行きたくない」坂道の先にこそ待っている、息をのむような絶景や、横浜らしい魅力的な街歩きの楽しみ方をお届けします。

横浜で一番急な坂行きたくないです｜代表的な急坂・階段5選＋上星川特集

ここでは、横浜市民の間で「あの坂は本当にキツい」と語り継がれる、代表的な急坂と階段をご紹介します。観光で訪れる方も、心と足の準備をして挑んでください。

【横浜の代表的な激坂・階段まとめ】

名称	エリア	特徴	坂の先の“ご褒美”
打越坂	西区・桜木町	最大勾配15度とも。見上げるだけで戦意喪失する壁のような坂。	野毛山動物園、閑静な住宅街
六角橋の急坂	神奈川区・白楽	通称「地獄坂」。入り組んだ住宅街に複数存在する生活密着型の激坂。	六角橋商店街のレトロな雰囲気
代官坂	中区・山手町	おしゃれな観光坂だが、意外と勾配がきつい。元町からの難関。	山手の洋館群、港の見える丘公園
野毛山の階段	西区・野毛山	長く急なコンクリート階段。体力に自信がなければ迂回推奨。	野毛山動物園、横浜市中央図書館
霞ヶ丘坂	磯子区・根岸	閑静な住宅街に潜む隠れた激坂。地元民のトレーニングコース。	高台からの美しい市街地の眺望

1. 打越坂（西区）

JR桜木町駅の西側、多くの人で賑わう「野毛ちかみち」を抜け、野毛山動物園方面へと向かう途中に現れるのが「打越坂（うちこしざか）」です。ここは横浜でも屈指の知名度と勾配を誇る急坂として知られています。
最大勾配は約15度とも言われ、体感的にはそれ以上。道の先が見えず、まるで壁がそそり立っているかのような錯覚に陥ります。麓から見上げるだけで「これを登るのか…」と気が遠くなるほどの傾斜です。
この坂を通学路とする近隣の高校生や、通勤で利用する社会人も、毎朝この“坂トレーニング”で足腰が自然と鍛えられると半ば諦め顔で語ります。坂の途中には横浜市中央図書館もあり、文化的な道のりでありながら、肉体的には試練の道です。

2. 六角橋の急坂（神奈川区）

東急東横線・白楽駅の西側に広がる六角橋（ろっかくばし）エリアは、昭和レトロな商店街が有名ですが、その裏手の住宅街に一歩足を踏み入れると、地元住民から「地獄坂」とも呼ばれる激坂が何本も潜んでいます。
これらの坂には特定の名前がないことが多いですが、特に「六角橋商店街ふれあい通り」の裏手から高台の住宅地へと続く坂道は、地元住民にとって“最大の鬼門”とも言える存在。自転車は立ち漕ぎでも登れず、多くの人が押して歩く光景が日常です。
買い物袋を両手に提げてこの坂を登る主婦の方や、重い荷物を運ぶ配達員の方の苦労は計り知れません。まさに生活と一体化した、リアルな横浜の坂道です。

3. 代官坂（中区山手町）

元町・中華街駅から、異国情緒あふれる山手エリアへと続く「代官坂（だいかんざか）」は、ガイドブックにも載る有名な観光ルートです。しかし、その美しい名前と雰囲気とは裏腹に、なかなかの勾配を誇ります。
特に元町側から登り始めると、序盤からじわじわと体力を奪われ、中盤以降は思わず息が上がってしまうほどの傾斜が続きます。ヒールのある靴や革靴で挑むと後悔すること間違いなし。
幸い、坂の途中にはお洒落なカフェやレストラン、一休みできるベンチも点在しています。美しい洋館や緑豊かな景観を楽しみながら、無理せず休憩を挟みつつ、優雅な坂道散歩を楽しむのがおすすめです。

4. 野毛山の階段（西区）

野毛山動物園の裏手、日ノ出町駅方面から動物園へと至る最短ルートには、長く、そして急なコンクリートの階段が待ち構えています。
一段一段はそれほど高くありませんが、終わりが見えないかのように続くその段数は、登る前から心を折りにきます。ベビーカーを押すお母さんや、小さなお子様連れ、ご年配の方は、無理せず大通り側からの緩やかな坂道ルートを選ぶのが賢明です。
元気な若者でも「一気に登ると汗だくになる」「翌日は確実に筋肉痛」と言うほどの、まさに“心臓破りの階段”です。

5. 霞ヶ丘坂（磯子区）

JR根岸駅からほど近い、磯子区の「霞ヶ丘（かすみがおか）」は、その名の通り高台に広がる閑静な住宅地。そして、そこには知る人ぞ知る隠れた激坂が存在します。
この坂は観光地ではないため、主に地元住民の通勤・通学路として利用されていますが、その勾配は市内の有名坂に引けを取りません。坂を登り切った場所からの景色は非常に美しく、眼下に根岸の街並みと東京湾を望むことができます。
ただし、道幅が狭く、交通量もそれなりにある上、夕暮れ時や雨の日は路面が滑りやすくなるため、歩行には十分な注意が必要です。

6. 上星川・星川杉山神社の坂道（保土ケ谷区）

横浜市保土ケ谷区、特に相鉄線・上星川駅周辺は、観光地ではないものの、横浜の「リアルな坂の街」を体感できるエリアとして有名です。
この地域の鎮守である星川杉山神社への参道は、その急勾配が地元住民や参拝者の間で語り草となっています。

星川杉山神社の参道（お宮坂）

上星川駅から北東方向へ、星川杉山神社を目指す道は、親しみを込めて「お宮坂」と呼ばれています。しかしその道のりは、急な階段とアスファルトの急坂が複合的に続く難所です。普段から地域の方が日常的に利用する生活道であり、初詣やお祭りの時期には多くの人で賑わいますが、誰もが「登りは本当に大変！」と口を揃えます。しかし、苦労して坂を登り切った境内からの眺めは格別。横浜市街地や、天気が良ければ遠くに富士山も望める、知る人ぞ知る穴場の絶景スポットです。
市沢町・坂本町方面への生活坂

上星川駅から南側、市沢町や坂本町方面へ向かう住宅街にも、名前のない無数のきつい坂道が網の目のように広がっています。特に「市立市沢小学校」や「坂本町公園」周辺は、地域の子どもやお年寄りも日常的に行き来する、まさに“生活と共にある坂”。買い物帰りの重い荷物を持って登るのは一苦労なため、電動アシスト自転車や、地域をきめ細かく走るバスの利用が地元民の定番の攻略法となっています。

地元エピソード：
「上星川に住むなら電動自転車は三種の神器の一つ」「星川杉山神社へのお参りは“プチ登山”だと思って行く。お陰で足腰が鍛えられる！」といった、地元住民のリアルな口コミが多く聞かれます。続きを出力してください。

横浜の急坂・階段を歩く際のコツと“地元リアル”

横浜の坂と上手に付き合っていくためには、いくつかのコツと心構えが必要です。ここでは、地元住民の知恵袋ともいえる攻略法をご紹介します。

【激坂攻略！5つの鉄則】

1. 靴は「歩きやすさ」を最優先に。
基本中の基本ですが、スニーカーなど、底が厚く滑りにくい靴を選びましょう。特に雨の日や冬場の凍結が懸念される日は、グリップ力のある靴が安心です。観光での革靴やヒールは絶対に避けましょう。
2. 荷物は極力軽く、リュックが基本。
急な坂道では、手提げカバンやショルダーバッグはバランスが取りにくく、腕や腰への負担も大きくなります。両手が空き、重心が安定するリュックサックが最適です。
3. 無理は禁物！休憩ポイントを事前に確認。
坂の途中にベンチや公園、コンビニ、カフェなどがあれば、積極的に活用しましょう。息が上がってから休むのではなく、苦しくなる前にこまめに小休止を挟むのが、結果的に楽に登るコツです。
4. 地元民の知恵「バス」と「電動自転車」を真似る。
横浜の住宅街は、横浜市交通局のバス路線がきめ細かく整備されています。坂の下から上までバスで移動し、下りだけ歩くのも賢い方法です。また、電動アシスト自転車は、坂の街・横浜の住民にとって「三種の神器」の一つと言われるほど普及しています。
5. 坂の上の“ご褒美”をモチベーションに！
「この坂を登り切れば絶景が待っている」「坂の上の美味しいパン屋さんに行くんだ！」など、具体的な目標を持つと、辛い登りも楽しくなります。横浜の激坂の上には、思いがけない素晴らしい景色や、素敵なお店が隠れていることが多いのです。

横浜で一番急な坂行きたくないです｜“坂道と暮らす”街の楽しみ方とまとめ

横浜の激坂は、時に「行きたくない」と思わせる厳しい存在ですが、同時にそれは横浜の“暮らしの一部”であり、他の都市にはない唯一無二の“街の個性”でもあります。
住民にとっては日々の足腰トレーニングとなり、健康維持に繋がっている側面も。そして、坂道の上からでしか見られない景色や、高台の澄んだ空気感は、何物にも代えがたい日々の喜びとなっています。

特に今回特集した上星川・星川杉山神社周辺のようなエリアは、派手な観光地ではありませんが、「地元の人々が生きるリアルな横浜」の姿を知るには、うってつけの場所と言えるでしょう。
もちろん、体力に自信のない方や、どうしても急坂を避けたい日は、前述の市営バスや、駅のエレベーター・エスカレーターといったバリアフリー設備を賢く利用することが大切です。

まとめ