箱根のこづれ旅行!おすすめ観光やランチ・モデルコースをブログで紹介
家族みんなでの旅行、特に小さなお子さん連れでの箱根旅行を計画されているパパ・ママ、準備は進んでいますか?「久しぶりの温泉楽しみ!」というワクワクと同じくらい、「移動中に子どもがぐずったらどうしよう」「坂道ばかりでベビーカーは使えるの?」といった不安も大きいのではないでしょうか。
私も横浜在住なので箱根には何度も足を運んでいますが、実際に子連れで行ってみると、大人だけの時には気にならなかった「段差」や「待ち時間」が大きなハードルになることを痛感しました。でも、安心してください。箱根は今、ファミリー向けのサービスが非常に充実してきています。事前のリサーチさえしっかりしておけば、大人も子どももストレスフリーで楽しむことができます。
この記事では、現地を歩いて集めたリアルな情報をもとに、子連れ箱根旅行を成功させるための具体的なノウハウを詰め込みました。
- ベビーカー移動のリアルな注意点と、体力温存のための回避ルート
- 周囲を気にせず食事ができる、座敷や個室完備のランチスポット
- 雨の日でも子どもが飽きずに全力で遊べる屋内施設と温泉情報
- 赤ちゃん連れでも安心して泊まれる、ウェルカムベビー認定のお宿
箱根のこづれ旅で役立つ観光と食事情報
箱根は「箱根湯本」「強羅」「仙石原」「芦ノ湖」とエリアごとに特徴が全く異なります。高低差も激しいため、行き当たりばったりの移動は危険です。まずは、旅の快適度を左右する食事場所と移動手段について、パパ・ママ目線で深掘りしていきます。
子連れランチは座敷や個室の店が安心
子連れ旅行で最もハードルが高いのがランチタイムです。人気観光地の箱根では、どのお店も行列は当たり前。そんな中で子どもが騒ぎ出したら…と考えると気が重くなりますよね。そこで、「座敷や個室がある」「子ども向けメニューがある」「予約システムがある」という基準で厳選したお店をご紹介します。
| エリア | 店名 | 子連れおすすめポイント |
|---|---|---|
| 箱根湯本 | 知客茶家(しかぢゃや) | 2階に座敷席あり。豆腐や山芋料理中心で離乳食完了期の子でも取り分けしやすい。 |
| 箱根湯本 | 中村家 | お寿司屋さんですがベビーカー入店OKの実績あり。蒸し寿司など加熱メニューも豊富。 |
| 強羅 | 田むら 銀かつ亭 本店 | 広々とした座敷席完備。EPARK等の整理券システムがあり、待ち時間を公園で過ごせる。 |
| 仙石原 | 銀の穂 | 掘りごたつ席あり。ベビーチェア(バンボ)貸出ありという神対応。釜飯が絶品。 |
| 芦ノ湖 | 桃源台ビューレストラン | 海賊船乗り場直結。通路が広くベビーカーのまま入店可。窓から海賊船が見える。 |
混雑回避のための裏技
箱根湯本駅周辺は、平日でも昼時は非常に混雑します。「お店に入るのを諦める」という選択肢も持っておきましょう。駅構内の「箱根カフェ」や、周辺のパン屋さんでテイクアウトをして、早川沿いのベンチでピクニックランチにするのも一つの手です。子どもにとっては、お店でおとなしく座っているよりも、外で食べる方が楽しい思い出になることも多いですよ。
子連れ観光におすすめの穴場スポット
ガイドブックに載っているメジャースポットも良いですが、子連れだからこそ楽しめる「穴場」や「休憩スポット」を知っておくと、旅の満足度がグッと上がります。
親も癒やされる「NARAYA CAFE」(宮ノ下)
宮ノ下エリアにある「NARAYA CAFE」は、古民家を改装したおしゃれなカフェです。ここの最大の特徴は、足湯に浸かりながらお茶ができること。しかも、足湯席から視界に入る場所にキッズスペースや木製の滑り台などの遊具があるんです。「子どもが遊んでいるのを眺めながら、親は足湯でほっこり」という、ウィンウィンの関係が成立する貴重なスポットです。
電車好きっ子集まれ「スイッチバックカフェ」(箱根湯本)
箱根登山鉄道のモニュメントや、スイッチバックを模した内装が楽しいカフェです。箱根湯本駅の改札を出てすぐの場所にあるため、ロマンスカーの待ち時間や、宿の送迎バスまでの時間調整に最適です。プラレールが走っていたりと、電車好きのお子さんなら釘付けになること間違いなしです。
迫力満点「水陸両用バス NINJABUS」(芦ノ湖)
湖の上を走る遊覧船は一般的ですが、そのままバスごと湖に飛び込む「水陸両用バス」は特別感が違います。陸路から湖面へダイブする瞬間の水しぶきと歓声は、忘れられない体験になるでしょう。ただし、窓がないオープン仕様なので、冬場は防寒対策をしっかりとしてくださいね。
箱根をベビーカーで回る際の注意点

横浜で現実逃避作成イメージ
箱根は「天下の険」と呼ばれる山岳地帯です。駅や主要施設はバリアフリー化が進んでいますが、一歩外に出れば坂道や階段が待ち受けています。ベビーカーを持っていくか迷うところですが、「軽量のB型ベビーカー」を持参し、移動中はたたんで「抱っこ紐」を使うスタイルが最も機動力が高いです。
| 交通機関 | ベビーカー対応状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| 路線バス | △ 折りたたみ推奨 | 混雑時は折りたたんでの乗車が基本。大型ベビーカーは通路を塞ぐため乗車を断られる場合も。 |
| 登山電車 | ○ そのまま乗車可 | 混雑時は折りたたみが必要。スイッチバックで運転士さんが移動する際は通路を空ける配慮を。 |
| ロープウェイ | ◎ そのまま乗車可 | ゴンドラ内は広く、たたまずに乗れることが多い。エレベーターも完備。 |
| 海賊船 | ◎ そのまま乗車可 | 船内はバリアフリー対応が進んでおり快適。 |
バス利用時の公式ルールを確認しよう 特に利用頻度の高い箱根登山バスでは、ベビーカー利用に関するガイドラインを定めています。事前に目を通しておくと、いざという時に慌てずに済みます。 (出典:箱根ナビ『ベビーカーでのご乗車について』)
最強の味方「箱根キャリーサービス」 箱根湯本駅のカウンターで荷物を預けると、提携している宿泊施設へ当日中に配送してくれるサービスです(有料)。重いスーツケースから解放されるだけで、子連れ旅の疲労度は半分以下になります。ただし、ベビーカーは配送対象外なのでご注意を!
日帰りも満喫できるモデルコース

横浜で現実逃避作成イメージ
宿泊なしでも箱根のエッセンスを十分に楽しめる、子連れ向け「王道ゴールデンコース」をご提案します。ポイントは、移動を楽しむことと、欲張りすぎないことです。
- 10:00 箱根湯本駅 到着 ロマンスカーで到着。駅前のあじさい橋で記念撮影をして、混み合う前にランチを確保します(テイクアウト推奨)。
- 11:30 箱根登山電車で「彫刻の森美術館」へ スイッチバックを繰り返しながら山を登る体験自体がアトラクション。美術館に到着したら、まずは「ネットの森」へ直行!巨大なハンモック作品の中で、子どもたちは思う存分飛び跳ねることができます。
- 14:00 ケーブルカーとロープウェイで「大涌谷」へ 空の旅を楽しみながら、噴煙が上がる大涌谷へ。名物の「黒たまご」を食べてパワーチャージ。硫黄の独特な匂いは、子どもにとって強烈な記憶に残るはずです。
- 15:30 早雲山駅「cuーmo箱根」で休憩 ロープウェイの乗り換え駅である早雲山駅はリニューアルされ、非常に綺麗です。足湯に浸かりながら雲のようなスイーツを食べて一休み。ここには綺麗な授乳室もあるので、赤ちゃん連れでも安心です。
- 17:00 箱根湯本駅へ戻る ケーブルカーと登山電車を乗り継いで湯本へ。駅前でお土産をサッと購入し、ロマンスカーで帰路へ。車内で駅弁を食べるのも楽しみの一つです。

横浜で現実逃避作成イメージ
ロマンスカーなら電車移動も快適
都心から箱根へのアクセスにおいて、小田急ロマンスカーを利用しない手はありません。全席指定で必ず座れる安心感は、子連れ旅行において何物にも代えがたいメリットです。
GSE(70000形):景色を楽しむならこれ!
最新車両のGSEは、窓が非常に大きく設計されており、パノラマビューを楽しめます。先頭車両の展望席は予約開始とともに即完売するプラチナチケットですが、一般席でも十分に開放感があります。車内Wi-Fiも完備されており、動画を見せたい時にも助かります。
EXEα(30000形):プライベート空間を確保するならこれ!
個人的に赤ちゃん連れに最もおすすめしたいのが、このEXEαに設定されている「サルーン席(個室)」です。4人まで利用できるコンパートメント席で、ガラスの仕切りで区切られています。 周りの目を気にせず授乳やオムツ替えができますし、ベビーカーをたたまずに置けるスペースも確保しやすいです。「走る個室」として、移動中もリラックスして過ごせます。
予約は「1ヶ月前の10時」が勝負 特にサルーン席や展望席を狙う場合、乗車日の1ヶ月前、朝10時の発売開始と同時に予約サイトへアクセスする必要があります。争奪戦になりますが、その価値は十分にありますよ。

横浜で現実逃避作成イメージ
箱根のこづれ宿泊に最適なホテルと温泉
子連れ旅行の成功の鍵を握るのは「宿選び」と言っても過言ではありません。周囲に気を使わず、子ども向けの設備が整っている宿を選ぶことで、親のストレスは激減します。
赤ちゃんも安心なウェルカムベビーの宿
初めての旅行で不安がいっぱいなら、ミキハウス子育て総研が認定する「ウェルカムベビーのお宿」を選ぶのが正解です。認定宿は、安全対策やベビーグッズの貸出が充実しており、まさに「赤ちゃん連れのための宿」です。

横浜で現実逃避作成イメージ
箱根ホテル小涌園(小涌谷)
2023年にグランドオープンした新しいホテルです。ここの凄いところは、滞在中いつでも隣接する「箱根小涌園ユネッサン(水着エリア)」と「元湯 森の湯(裸エリア)」が入り放題になる点です。ホテル内にも広々としたキッズスペースがあり、ビュッフェ会場にもキッズコーナーが充実。まさにファミリーエンターテインメントの中心地です。
仙石原 品の木一の湯(仙石原)
リーズナブルに泊まりたい方におすすめ。ここでは、0歳〜3歳(寝具・食事なし)の宿泊料が無料になるプランがあったり、子どもの急な発熱によるキャンセル料を免除してくれる保険付きプランがあったりと、子育て世帯の財布と事情に寄り添ったサービスが魅力です。
部屋食や露天風呂付き客室でゆっくり
「レストランで子どもが騒いだらどうしよう」「バイキングだと落ち着いて食べられない」という悩みには、部屋食プランや露天風呂付き客室が解決策になります。
箱根湯本の「天成園」は大型ホテルならではの充実した設備が売りですが、露天風呂付き客室を選べばプライベート空間を確保できます。大浴場はオムツが取れていないと利用できない場合が多いですが、客室露天なら赤ちゃんと一緒に温泉デビューが可能です。
また、同じく湯本の「箱根 花紋」は、畳敷きの館内や豊富な貸切風呂など、きめ細やかなおもてなしが評判。「部屋食」確約プランも豊富なので、周りを気にせず家族だけでゆっくりと懐石料理を堪能できます。
費用を抑えたい時の安い宿泊施設
何かとお金がかかる家族旅行。宿泊費を抑えて観光や食事にお金を使いたいなら、「コンドミニアム」という選択肢があります。
「東急バケーションズ箱根強羅」などの会員制リゾートは、体験利用や一般宿泊枠で泊まることができます。客室内にフルキッチン、洗濯乾燥機、電子レンジ、大きめの冷蔵庫が完備されているのが最大の特徴。「離乳食を温めたい」「汚れた服をすぐに洗濯したい」「ミルク用のお湯を沸かしたい」といったニーズに完璧に応えてくれます。スーパーで食材を買って部屋で料理すれば、食費も大幅に節約できますよ。
雨でも遊べる室内の観光スポット
山の天気は変わりやすいもの。予報が晴れでも、急な雨に見舞われることはよくあります。そんな時のための「プランB(雨の日プラン)」を用意しておきましょう。
絶対王者「箱根小涌園ユネッサン」
屋内エリア「神々のエーゲ海」だけでも巨大なプールのような広さがあり、雨に濡れずに一日中遊べます。ワイン風呂やコーヒー風呂など変わり種のお風呂は、子どもたちの好奇心を刺激すること間違いなし。水遊び用オムツ着用で入れるエリアも多いので、プールデビューにも最適です。
癒やしの空間「箱根園水族館」
芦ノ湖畔にある、日本で一番標高が高い場所にある水族館です。派手さはありませんが、バイカルアザラシのショーはほのぼのとしていて癒やされます。館内は完全屋内なので雨でも安心。所要時間は1時間〜1時間半程度とコンパクトなので、小さなお子さんが疲れずに回れるサイズ感も魅力です。
温泉デビューにもおすすめの貸切風呂
「大浴場はまだ早いけど、せっかくだから広いお風呂に入れてあげたい」という場合は、貸切風呂(家族風呂)を活用しましょう。
強羅エリアの「レクトーレ箱根強羅」には、趣の異なる2種類の貸切風呂があり、予約制で利用できます。また、日帰り利用なら箱根湯本駅近くの「箱根湯寮」がおすすめ。古民家風の建物の中に多数の貸切個室露天風呂があり、森の緑を眺めながら家族水入らずの時間を過ごせます。
温度には十分注意を! 箱根の温泉は源泉温度が高い場所が多くあります。大人は気持ちよくても、赤ちゃんには熱すぎることがあるので、入浴前には必ずパパ・ママが湯温を確認し、必要であれば水で調整してあげてください。
箱根のこづれ旅行を成功させるコツ
最後に、これまでの経験から学んだ「箱根子連れ旅を成功させる3つの鉄則」をまとめておきます。
- エリアを欲張らない(1日1エリアの原則) 箱根は地図で見るより移動に時間がかかります。「今日はユネッサンだけ」「明日は芦ノ湖だけ」と割り切るくらいが、結果的に一番楽しめます。
- 荷物は「お金で解決」する 「箱根キャリーサービス」を利用して、手荷物は最小限にしましょう。身軽さは心の余裕に直結します。
- 「何もしない時間」を作る 予定を詰め込みすぎず、カフェでぼーっとしたり、早川で石投げをしたりする余白の時間こそが、後になって一番の思い出になったりするものです。
箱根は、事前の準備さえしっかりしておけば、子連れでも十分に楽しめる素晴らしい観光地です。この記事が、皆さんの家族旅行の助けになれば嬉しいです。ぜひ、素敵な思い出を作ってきてくださいね!
※本記事の情報は執筆時点のものです。料金や営業時間、サービスの詳細は変更される可能性があるため、必ず各施設の公式サイト等で最新情報をご確認ください。 ※最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。