箱根の雪はいつから降る?2025年版冬の観光対策とリスク管理

「横浜は晴れ。でも、箱根は・・・ 麓と山の天気は別世界」というメッセージが書かれた冬の箱根のイメージ画像。 横浜ではないのだけれど
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箱根の雪はいつから降る?2025年版冬の観光対策とリスク管理

冬の箱根旅行を計画していると、一番気になるのがお天気ですよね。特に箱根の雪はいつから降り始めるのか、ノーマルタイヤで行っても大丈夫なのか、交通機関は止まらないかなど、不安は尽きないものです。横浜周辺は晴れていても、山を登れば別世界ということも珍しくありません。この記事では、箱根の雪に関する最新の傾向や、ライブカメラでの確認方法、雪道での服装や交通情報まで、私が調べた情報を分かりやすくまとめました。雪の箱根を楽しむための準備を一緒に見ていきましょう。

  • 箱根で雪が降り始める時期と標高による気象の違い
  • ノーマルタイヤ走行の危険性と法的な罰則ルール
  • 大雪による公共交通機関の運休リスクと代替手段
  • 現地での服装選びやライブカメラを活用した情報収集術

箱根の雪はいつから警戒すべき?月別の降雪傾向と特徴

箱根の冬を3つの期間(11月-12月、1月-2月、3月)に分け、それぞれブラックアイスバーン、大雪、なごり雪の注意点をまとめた図解。

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箱根の冬は私たちが思っているよりもずっと早くやってきます。ここでは、時期によって変わる雪のリスクや、場所による天気の差について詳しくお伝えしますね。山の天気は変わりやすく、事前のリサーチが成功の鍵を握りますよ。

11月下旬から12月は初雪や路面凍結に警戒が必要

箱根で「初雪」の便りが届くのは、例年11月下旬から12月上旬にかけてです。カレンダー上ではまだ秋の余韻が残っている時期ですが、箱根の山々ではすでに冬の準備が始まっているんですね。この時期は、ドカ雪のように「本格的に積もって身動きが取れなくなる」という事態はまだ少ないのですが、ドライバーにとって最も怖いのは積雪よりも「目に見えない凍結」かなと思います。

特に標高の高い仙石原や芦ノ湖周辺、さらには大涌谷へと続く道筋では、夜間の気温が氷点下まで下がることが珍しくありません。前日に降った雨や、霧が路面に薄い氷の膜を作ることで、アスファルトが濡れているだけのように見える「ブラックアイスバーン」が発生しやすくなります。これが本当に厄介で、一見すると普通の濡れた道路に見えるのに、タイヤを乗せた瞬間にツルッと滑ってしまうんです。12月中旬を過ぎると、強い寒波が到来した際にそのまま雪が解けずに残る「根雪」の状態になることもあります。この時期に箱根をドライブするなら、たとえ予報が晴れでもスタッドレスタイヤへの履き替えやチェーンの携行を真剣に考え始めるべきタイミングだと言えますね。

夜間の濡れたように見える路面と、そこに潜む「見えない氷の膜」への注意を促す解説画像。

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見た目はただ濡れているだけに見える路面が、実はカチカチに凍っていることがあります。日中が暖かくても、日陰や橋の上、早朝や夕暮れ時は特に滑りやすくなるので、速度を落として慎重に運転してくださいね。

1月や2月の厳冬期は南岸低気圧による大雪に注意

1月から2月にかけては、箱根が一年で最も深く厳しい雪に包まれるトップシーズンです。この時期の天気で特に注意してほしいキーワードが「南岸低気圧」です。関東地方に住んでいる方ならニュースでよく耳にすると思いますが、日本の南岸を低気圧が通過する際、東京や横浜などの平野部で「冷たい雨」が降っている時、箱根の山の上では「激しい大雪」になっているというパターンが非常に多いんです。これが、平地との大きなギャップを生む原因になります。

日本地図上に南岸低気圧が示され、東京・横浜が雨の時に箱根が激しい大雪になるメカニズムを説明する図解。

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この厳冬期になると、雪は数センチどころか、一晩で30センチから50センチ以上の積雪を記録することもあります。こうなると、除雪作業が追いつかなくなり、箱根のメインルートである国道1号線や箱根新道が通行止めになることも珍しくありません。また、雪だけでなく強風を伴う吹雪(ホワイトアウト)になることもあり、視界が数メートル先も見えなくなる恐怖を感じることもあるかもしれません。観光どころか、宿から一歩も出られないなんてことにもなりかねません。もし旅行の予定日に「南岸低気圧」の接近が予報されていたら、「せっかくの旅行だから」と無理をせず、予定を延期したり、公共交通機関での移動に切り替えたりする柔軟な判断が、自分や家族を守ることに繋がりますよ。

厳冬期の箱根はマイナス10度近くまで下がることも。温泉で温まっても、外に出た瞬間に湯冷めしてしまうほどの寒さなので、移動手段だけでなく「滞在中の過ごし方」も冬仕様の計画がおすすめです。

3月のなごり雪が交通機関や道路状況へ与える影響

「3月になれば梅も咲くし、もう雪の心配はないよね」と油断してしまうのが、実は最も危険な落とし穴です。箱根では、春の足音が聞こえてくる3月になっても、「なごり雪」や「彼岸ジャリ」と呼ばれる急な降雪がたびたび発生します。そして、この時期の雪には冬の雪とは決定的に違う大きな特徴があるんです。それは、雪が非常に重い(水分を多く含んでいる)ということです。

気温が上がってくる時期の雪は、水分をたっぷり含んでベタベタとしています。この重たい雪が、まだ冬を越そうとしている木々に大量に降り積もると、その重みに耐えきれなくなった木の枝が折れたり、木そのものが倒れたりする被害が出やすくなります。これが線路に倒れ込めば箱根登山鉄道は運転見合わせになりますし、電線を切断してしまえば大規模な停電を引き起こすこともあります。実際に過去、3月の積雪によって交通網がマヒし、多くの観光客が足止めを食らった事例も少なくありません。3月いっぱいは「まだ冬の装備を解除するには早い」という意識を持ち、タイヤの交換も4月に入ってからにするなど、慎重な構えでいたほうが安心かなと思います。

雪の重みでしなる木の枝と、その横を走る箱根登山電車の写真。倒木や停電リスクを警告するテキスト。

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春間近の箱根で注意すべきポイント

  • 水分を多く含む雪はスリップしやすく、スタッドレスでも滑る場合がある。
  • 倒木による道路の封鎖や鉄道の遅延・運休が発生しやすい。
  • 朝晩の急激な冷え込みによる路面の再凍結(シャーベット状の雪が凍る)。

箱根湯本と芦ノ湖でこれほど違う標高別の気温と天気

箱根観光を計画する上で、絶対に頭に入れておいてほしいのが標高による気温と天気の劇的な変化です。箱根は一つの町ですが、その高低差は1,000メートル近くもあります。玄関口である「箱根湯本駅」の標高は約100メートル弱。一方で、人気の観光スポットである「芦ノ湖」や「元箱根」は約720メートル、さらに高い「大涌谷」になると約1,040メートルにも達します。この標高差が、驚くほどの天気の差を生み出します。

地点名 標高 気温差(湯本基準) 冬の典型的な天候
箱根湯本 約100m ±0度(基準) 雨や、雪になっても積もりにくい。
強羅 約550m 約 -2.7度 みぞれ混じりになりやすく、夜間は積雪。
芦ノ湖(元箱根) 約720m 約 -3.7度 完全な雪。平地が雨ならここは積雪の可能性大。
大涌谷 約1,040m 約 -5.6度 氷点下の世界。吹雪や激しい凍結が日常。
箱根湯本(100m)、強羅(550m)、芦ノ湖(720m)、大涌谷(1,040m)の標高差と、それぞれの地点での予測気温を示した断面図解。

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気象学的には、標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がると言われています。つまり、箱根湯本が「5度(冷たい雨)」だった場合、大涌谷は「約マイナス0.6度」となり、理論上は確実に雪が降る条件になります。この感覚を忘れて、「湯本駅に着いたら晴れていたから、ノーマルタイヤでも芦ノ湖まで行けるだろう」と坂を登り始めると、標高が上がるにつれて景色が真っ白に変わり、途中で立ち往生するという悲劇が起きてしまうのです。目的地が「山の上」であることを常に意識して、出発地の天気ではなく、目的地の標高に合わせた準備を心がけましょうね。

箱根の雪道をノーマルタイヤで走行するリスクと罰則

「雪道だけど、ゆっくり走ればノーマルタイヤでも大丈夫かな?」と考えるのは、非常に危険な誤解です。箱根の道路は、ただでさえ急勾配や急カーブが続く難所です。ノーマルタイヤは気温が低くなるとゴムが硬くなり、雪がなくてもグリップ力が極端に低下します。その状態で雪道や凍結路に入ると、ブレーキを踏んでも止まらないどころか、ハンドル操作も一切受け付けなくなります。自分がガードレールに衝突するだけならまだしも、対向車と衝突したり、坂道で滑り落ちて後ろの車を巻き込んだり、最悪の場合は歩行者をはねてしまうリスクがあるということを忘れてはいけません。

また、精神的な不安だけでなく「法的な罰則」もしっかり存在します。神奈川県や静岡県の道路交通法施行細則では、積雪・凍結した路面において滑り止めの措置を講じずに走行することは禁止されています。もしノーマルタイヤで雪道を走行し、立ち往生して交通を妨げたり、検問で止められたりした場合、違反点数はつきませんが、普通車で6,000円の反則金が科される可能性があります。(出典元:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会『冬道走行とタイヤ』)。また、ノーマルタイヤでの走行が原因で事故を起こした場合、自動車保険の過失割合において「運転者の過失」が通常より重く判断されることもあります。自分自身の安全、そして周囲への責任として、冬の箱根にノーマルタイヤで挑むことは絶対に控えましょう。

現在の状態を箱根のライブカメラ映像でリアルタイム確認

箱根の雪がいつから降っているのか、今この瞬間の路面状況はどうなっているのかを正確に把握するのに、最も信頼できるツールがライブカメラです。天気予報はあくまで「予測」ですが、ライブカメラは「現実」を見せてくれます。箱根周辺には国道事務所や観光協会、各交通機関が設置したカメラが多数あり、ネット上で誰でも無料で確認できます。出発前はもちろん、休憩中や山を登る直前にもこまめにチェックする癖をつけましょう。

具体的にチェックすべきポイントは、まず「箱根湯本」です。ここが白くなっていれば、上のエリアは確実に通行困難なレベルです。次に「箱根峠」や「国道1号線の最高地点(芦ノ湯付近)」を見ましょう。ここは標高が高いため、最も早く雪が積もり、最も遅くまで雪が残る場所です。また、観光の目玉である「大涌谷」や「仙石原」のカメラも、周囲の視界(霧の有無)や駐車場の混雑状況、そして積雪量を測るのに非常に役立ちます。カメラの映像を見る際は、路面そのものだけでなく、「路肩の雪の高さ」や「木々の枝に雪が積もっているか」に注目してみてください。道路がきれいに除雪されていても、周囲が真っ白なら、いつ急な雪が降り始めてもおかしくない不安定な状況だということが分かります。こうした情報を自分自身の目で確かめることが、最も確実なリスク管理になりますよ。

スマホにブックマーク推奨!箱根の主要ライブカメラサイト

  • 横浜国道事務所 ライブカメラ:国道1号、国道138号の主要箇所の静止画。
  • 箱根町ウェブカメラ:大涌谷、芦ノ湖、仙石原など観光名所の状況が分かる。
  • アネスト岩田ターンパイク箱根:有料道路の路面状況を動画・静止画で確認可能。

箱根の雪がいつから降っても困らない事前準備と対策

タイヤ、防寒着、スマホ(ライブカメラ)のアイコンとともに、クルマ・からだ・情報の3つの備えを提示するイラスト。

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雪の予報が出ている時や、雪が降った後に箱根へ行く場合、どのような準備をしていけばいいのでしょうか。移動手段や服装など、具体的な対策をまとめました。山の冬を侮らず、万全の体制で臨むことが、楽しい思い出づくりの第一歩になりますよ。

積雪時の箱根登山鉄道やロープウェイの運行状況と運休

車を使わず、公共交通機関で移動する場合も、雪の影響を大きく受けることを想定しておく必要があります。まず、箱根観光の要である「箱根登山電車」ですが、実はこの電車、山岳鉄道ということもあり、雪にはかなり強い部類に入ります。多少の積雪なら力強く坂を登っていきますが、そんな登山電車でも止まってしまう原因の多くは、積雪そのものよりも「倒木」や「架線の凍結」です。水分を含んだ重い雪が線路脇の木々に積もり、それが線路を塞いでしまうと、復旧までにかなりの時間を要することがあります。運行状況は、小田急グループが運営するポータルサイト「箱根ナビ」でリアルタイムに更新されるので、駅に向かう前に必ずスマホでチェックする習慣をつけましょう。

さらに警戒が必要なのが「箱根ロープウェイ」です。ロープウェイは雪よりも、雪を伴う「強風」に対して非常に敏感です。秒速30メートル近い強風が吹くと、安全のために即座に運休が決まります。また、大涌谷周辺は霧が発生しやすく、視界が極端に悪くなる「ホワイトアウト」の状態になると、やはり運行が止まることがあります。ロープウェイが止まってしまうと、早雲山から桃源台へのゴールデンコースが分断されてしまうため、観光プランが大幅に狂ってしまいます。代行バスが運行されることもありますが、路面状況が悪ければバスすら動けないという最悪のケースも考えられます。冬の箱根を回る際は、メインの交通機関が止まった時の「Bプラン(例えば、美術館巡りに切り替えるなど)」をあらかじめ決めておくと、現地で慌てずに済みますよ。

交通機関の運行状況チェックリスト

  • 箱根ナビ:鉄道、バス、海賊船、ロープウェイの全運行状況が一覧できる最強サイト。
  • 箱根登山バス公式:雪による運休や、路面状況によるルート変更がいち早く分かります。
  • X(旧Twitter):「#箱根 #運行状況」などのタグで、現地の一般利用者のリアルな投稿を探すのも手です。

冬の観光に適した服装選びと滑りにくい靴の重要性

箱根の冬を歩くなら、服装は「横浜や東京の基準」で考えてはいけません。山の上は風が強く、体感温度は氷点下を大きく下回ることがあります。基本となる考え方は、アウトドアでもおなじみの「レイヤリング(重ね着)」です。一番肌に近いところには、ユニクロのヒートテックのような吸湿発熱素材のインナーを。その上にウールやフリースのセーターを着て体温を逃がさないようにし、一番外側には「風を通さない」ダウンジャケットやマウンテンパーカーを羽織るのがベストです。特に芦ノ湖畔や大涌谷は、遮るものがなく冷たい風が吹き抜けるので、防風対策が防寒の要になります。

そして、服以上に大切なのが「靴」選びです。箱根の観光地は坂道が多く、一度雪が降ると階段や歩道がスケートリンクのように凍りつきます。スニーカーは、布製のものは水が染みて足が氷のように冷たくなりますし、底が平らなものは一歩踏み出した瞬間に滑って転倒してしまいます。理想は「スノーブーツ」や「防水の登山靴」ですが、持っていない場合は、靴底に深い溝があるものを選んでください。最近では、手持ちの靴に後付けできるゴム製の「簡易スパイク」が千円〜二千円程度で売られています。これをバッグに忍ばせておくだけで、いざという時の安心感が全く違いますよ。また、耳まで隠れるニット帽や、スマホ操作ができる厚手の手袋、首元をしっかりガードするマフラーなど、露出する肌を極力減らすことが、冬の箱根を元気に歩き回るコツかなと思います。

「3つの首」を温めるのが鉄則!
首、手首、足首の「3つの首」を冷やさないようにするだけで、全身の血流が良くなり体感温度が数度上がります。厚手の靴下やレッグウォーマーの活用も、女性や冷え性の方には特におすすめです。

冬用タイヤの義務と反則金、重ね着や「3つの首」の保護など、具体的な装備チェックポイントをまとめたリスト。

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車の移動に必須なスタッドレスタイヤやチェーンの装備

冬の箱根に自家用車やレンタカーで向かうなら、「スタッドレスタイヤの装着」はマナー以前の必須条件だと思ってください。12月中旬から3月にかけては、たとえ麓で晴れていても、山の上では道路が凍結しているのが当たり前です。特に関東圏からノーマルタイヤでやってきて、箱根新道の入り口で「チェーン規制」に遭遇し、引き返さざるを得なくなる車を何度も見かけます。もしスタッドレスタイヤを履いていないのであれば、必ずご自身の車に適合するサイズのタイヤチェーンを積み、いつでも巻ける状態にしておきましょう。

ここで一つ注意したいのが、国土交通省が定めた「新チェーン規制」についてです。非常に強い寒波が来た場合、特定の区間で「全車両チェーン装着」が義務付けられることがあります。これは、たとえスタッドレスタイヤを履いていても、チェーンを巻かなければ通行できないという非常に厳しい規制です(出典元:国土交通省『チェーン規制について』)。最近の高級外車などは、タイヤと車体の隙間が狭く、金属チェーンが巻けない車種もありますよね。その場合は、「布製タイヤカバー(オートソックなど)」がチェーン規制に対応しているかを確認して用意しておくのがスマートです。また、チェーンの取り付けは、雪が降りしきる極寒の中、かじかむ手で行わなければなりません。出発前に一度、自宅の駐車場などで装着の練習をしておくと、現地でのトラブルを劇的に減らすことができますよ。

タイヤの種類 積雪路での性能 凍結路(アイスバーン) 備考
ノーマルタイヤ 非常に危険(走行不可) 即スリップ、制御不能 冬の箱根には絶対不向き。
スタッドレス 良好 比較的安全 基本装備。経年劣化に注意。
オールシーズン 限定的(軽い雪なら可) 滑りやすい 過信は禁物。箱根ではチェーン併用。

最新の交通情報や道路の通行規制を事前に確認する方法

雪の日の箱根移動で、運命を分けるのは「情報の鮮度」です。カーナビの情報は、道路の通行止めが反映されるまでにタイムラグがあることが多く、ナビに従って進んだら行き止まりだった、という事態に陥りがちです。そこで活用してほしいのが、公的機関や道路管理者が発信する最新情報です。まず、国道1号線や国道138号線などの主要幹線道路については、「横浜国道事務所」の公式X(旧Twitter)が非常に有益です。通行止めが開始された瞬間や、除雪作業の進捗状況、チェーン規制の開始などをリアルタイムでポストしてくれます。

また、有料道路の状況も重要です。箱根には「アネスト岩田 ターンパイク箱根」や「箱根スカイライン」「芦ノ湖スカイライン」など、景色が良くて移動に便利な道が多いですが、これらは標高が高いため、真っ先に雪が積もり、真っ先に通行止めになります。それぞれの公式サイトやSNSをチェックすることで、「山を越えられるルートがどこか」を把握できます。さらに、日本道路交通情報センター(JARTIC)のサイトでは、広域の通行止め情報がマップ形式で見られるので、箱根へ向かう高速道路(東名高速や小田原厚木道路)の状況と合わせて確認するのがおすすめです。SNSで「#箱根雪」などのハッシュタグを検索して、実際に今走っているドライバーのつぶやきや画像を見るのも、現地のリアルな質感(どれくらい雪が激しいかなど)を知るための大きな助けになりますよ。

チェックすべき情報ソースまとめ

  • 横浜国道事務所(公式X):国道の規制・除雪状況の最速情報。
  • JARTIC:高速道路や有料道路を含めた広域の規制マップ。
  • ドラぷら:東名高速や小田原厚木道路のリアルタイム交通情報。
  • 箱根町 道路規制情報:町道などの細かい規制状況が確認可能。
スマートフォンの画面に映し出された雪の箱根神社・平和の鳥居周辺のライブカメラ映像イメージ。

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箱根の雪がいつから降るか把握して安全な冬の旅を

ここまで箱根の雪に関する傾向と対策を見てきましたが、最後にお伝えしたいのは、箱根の雪に「絶対大丈夫」という言葉はないということです。11月にいきなり降る年もあれば、4月の入学式シーズンにドカ雪が降って景色が真っ白になることもあります。だからこそ、「山に行くんだ」という少しの緊張感を持って準備することが、結果として旅をより豊かで楽しいものにしてくれるのかなと思います。

白銀の世界に包まれた芦ノ湖や、雪化粧をした富士山、そして冷えた体に染み渡る濁り湯の温泉。雪の日の箱根には、他の季節では味わえない格別な風情があります。しっかりとした装備を整え、公共交通機関の遅延を見越した「時間に余裕のあるスケジュール」さえ立てれば、雪は恐れるものではなく、素晴らしい旅の演出家になってくれます。もし雪の予報が出て不安になったら、この記事で紹介したライブカメラや公式サイトをもう一度見返して、冷静に判断してみてくださいね。無理をせず、安全を第一に考えることが、最高に素敵な箱根旅行を成功させる秘訣です。皆さんの冬の箱根が、安全で忘れられない素敵な旅になることを心から願っています!

「正しい準備が、最高の冬景色への招待状。」というキャッチコピーとともに、安全な旅を願うメッセージカード風の画像

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