鶴岡八幡宮から報国寺への歩き方とバス・タクシー完全ガイド

鎌倉観光の定番スポットである鶴岡八幡宮を参拝した後、次に「竹の寺」として有名な報国寺へ向かいたいと考える方は多いですよね。しかし、いざ移動しようと思うと、鶴岡八幡宮から報国寺までどのくらいの距離があるのか、徒歩で行けるのか、それともバスやタクシーを利用すべきか、意外と迷ってしまうものです。移動にかかる所要時間やルートを事前に知っておくことで、ランチやカフェでの休憩も計画的に楽しめますし、慣れない土地での疲れも最小限に抑えられます。この記事では、移動手段ごとのメリットや注意点、さらに周辺のおすすめスポットまで、私が実際に体験して感じたことをベースに分かりやすくお伝えします。初めての方も、これで安心して鎌倉散策を楽しめますよ。

• 徒歩・バス・タクシーそれぞれの移動時間と詳しいルートがわかります
• 移動途中に立ち寄れるおすすめのランチやカフェ情報を把握できます
• 金沢街道沿いにある歴史ある寺院を巡る効率的なコースを組めます
• 混雑を避け、報国寺の竹林をゆっくり堪能するためのコツがわかります

鶴岡八幡宮から報国寺へのアクセスと所要時間の目安

鶴岡八幡宮と報国寺は、鎌倉の観光エリアの中でも少し離れた位置関係にあります。この区間をどう移動するかで、その後の観光の疲れ具合や充実度が大きく変わってきます。まずはそれぞれの移動手段のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

徒歩での移動時に確認したい距離とルート

鶴岡八幡宮の東側、ちょうど「源氏池」の脇にある出口から報国寺までは、距離にして約1.2kmから1.5kmほどです。大人の足で普通に歩けば、所要時間は約20分から25分程度と考えておけば間違いありません。ルートは非常にシンプルで、八幡宮を出て「金沢街道（県道204号線）」を東に向かってひたすら直進するだけです。

私が歩いてみて感じる一番の魅力は、ガイドブックには載っていないような小さなお店や、地元の方の生活感が垣間見える静かな住宅街の雰囲気を感じられることです。道中には、横浜国立大学附属鎌倉小・中学校があり、その周辺の緑豊かな環境は歩いているだけでも心が癒やされます。ただし、この金沢街道は歩道がかなり狭くなっている箇所があり、特に大型バスやトラックが頻繁に通るため、小さなお子様連れの場合は少し注意が必要です。また、夏場は遮るものが少ないため、帽子や日傘は必須ですね。

体力に自信がある方や、鎌倉の空気感を肌で感じながら移動したい方には、この徒歩ルートは最高の散策路になるはずです。春には沿道の花々を、秋には色づく木々を眺めながら歩く時間は、まさに「鎌倉で現実逃避」するのにぴったりの体験になります。途中で見つけた気になるパン屋さんにふらっと立ち寄れるのも、徒歩ならではの贅沢な楽しみ方ですよね。無理のないペースで、景色を楽しみながら歩いてみてください。

バスを利用する際の乗り場や系統を詳しく解説

「歩くのはちょっと疲れそうだな」という方や、時間を有効に使いたい方には、バスの利用が最適です。鶴岡八幡宮から報国寺へ向かう場合、一度鎌倉駅まで戻る必要はありません。八幡宮のすぐ近くにある「八幡宮」バス停、または少し歩いた先にある「大学前」バス停から乗車できます。ここで注意したいのは、「鎌倉霊園」や「金沢八景駅」方面へ向かうバスに乗ることです。

降りるバス停は「浄明寺」です。ここから報国寺の入り口までは歩いて2分ほど。バス停を降りたら、すぐ近くの交差点を右に曲がるだけなので、迷うことはまずありません。バスを利用する際の最大のメリットは、移動時間を大幅に短縮できることです。特に、週末の鎌倉はどこも混雑しているため、移動で体力を温存できるのはありがたいですよね。

ただし、鎌倉のバス事情として知っておいてほしいのが、休日の午後の渋滞です。金沢街道は一本道のため、観光シーズンや連休になると車が全く動かなくなることがあります。そんな時は、バスの中にいるよりも歩いたほうが早い……なんてことも珍しくありません。当日の混雑状況をGoogleマップなどで確認してから、バスに乗るか決めるのがスマートですね。最新の運行状況などは、京浜急行バスの公式サイトなどで確認しておくと安心です。 （参照元：京浜急行バス公式サイト）

効率よく観光するための理想的なモデルコース

鎌倉観光を1日で満喫するためには、エリアごとにまとめて回るのが鉄則です。鶴岡八幡宮を参拝した後に報国寺へ向かうルートは、まさに「東鎌倉エリア」を攻める王道コース。私がおすすめする時間配分は、朝9時頃に鶴岡八幡宮に到着し、1時間ほどかけてゆっくり参拝。その後、10時過ぎに徒歩またはバスで報国寺へ移動するプランです。

このスケジュールが良い理由は、報国寺の混雑ピークを避けられるからです。報国寺の竹林は非常に人気が高く、お昼を過ぎると「休耕庵（お抹茶処）」に長い列ができることもあります。午前中のうちに竹林の澄んだ空気を吸い込み、お抹茶をいただいてから、お昼過ぎに金沢街道沿いのレストランでランチを楽しむ……という流れが、最もスムーズでストレスなく楽しめますよ。

また、午後の時間は報国寺からさらに足を伸ばして、徒歩圏内にある竹林以外のスポットを巡るのも良いですね。例えば、枯山水の庭園が美しい浄妙寺や、合格祈願で有名な荏柄天神社などは、報国寺からの帰り道に立ち寄りやすい場所にあります。このように、移動を最小限に抑えつつ、見どころをギュッと凝縮したコースにすることで、一日が終わったときの満足感が格段に違ってきます。せっかくの旅行ですから、慌ただしく移動するのではなく、心にゆとりを持てるスケジュールを組んでみてください。

杉本寺や浄妙寺などの周辺人気スポットも巡る

鶴岡八幡宮から報国寺へ向かう途中、あるいはその周辺には、鎌倉の歴史を深く感じられる寺院がいくつもあります。その中でも特に立ち寄ってほしいのが、鎌倉最古の寺とされる「杉本寺」です。金沢街道沿いにあり、石段一面を覆う緑の苔は「苔の階段」として有名。現在は保存のために登ることはできませんが、その幻想的な光景は一見の価値があります。報国寺へ向かう徒歩ルートの途中に位置しているので、ふらっと立ち寄るのに最適です。

そして、報国寺のすぐ近くにある「浄妙寺」も外せません。こちらは足利尊氏ゆかりの寺で、広々とした境内はとても静かです。特筆すべきは、境内にある「喜泉庵」という茶室。ここでは美しい枯山水庭園を眺めながらお菓子とお抹茶をいただけます。報国寺が混んでいる時は、こちらで静かにお茶をいただくのも一つの手ですね。さらに、浄妙寺の敷地内には洋風のレストラン「石窯ガーデンテラス」もあり、和洋折衷の不思議な魅力を楽しめます。

これらのスポットを組み合わせることで、鶴岡八幡宮から報国寺までの移動が、ただの移動から「深い歴史の旅」へと変わります。それぞれのお寺に異なる趣があり、季節ごとに見せる表情も違うので、何度訪れても新しい発見があります。すべてを回ろうとすると大変なので、その日の気分や天候に合わせて、1〜2箇所ピックアップして巡るのがちょうど良いかもしれませんね。

雨の日でも楽しめる移動手段と散策の注意点

雨の日の鎌倉、実は私は大好きなんです。特に報国寺の竹林は、雨粒が葉を叩く音や、しっとりと濡れて色濃くなった緑が、晴れの日以上に幻想的な雰囲気を醸し出します。ただし、雨の日の移動にはいくつか注意点があります。鶴岡八幡宮から報国寺まで歩く場合、金沢街道の歩道は水たまりができやすい場所もあるため、防水の効いた靴やレインブーツで行くことを強くおすすめします。

雨がひどい時は、無理せずタクシーを使いましょう。八幡宮の周辺や鎌倉駅東口にはタクシー乗り場があります。報国寺までの料金は、渋滞がなければ1,000円前後（目安）です。複数人で利用すればバスとそれほど変わらない金額で、ドア・ツー・ドアで移動できるのが最大のメリット。雨に濡れて風邪を引いてしまっては、せっかくの観光が台無しですからね。

雨に濡れた鎌倉の静寂を楽しみつつ、温かいお抹茶で体を温める……そんな過ごし方も、大人の現実逃避としては非常に贅沢なものです。雨の日だからといって諦めるのではなく、雨の日ならではの美しさを探しに、ぜひ足を運んでみてください。もちろん、足元には十分気をつけてくださいね。

鶴岡八幡宮から報国寺までの散策を彩る体験とグルメ

お寺巡りと同じくらい楽しみなのが、その土地ならではのグルメや体験ですよね。金沢街道周辺は、鎌倉駅周辺の喧騒とは一線を画した、落ち着いた名店が多いエリアでもあります。

竹林の絶景を眺めながら楽しむお抹茶のひととき

報国寺を訪れる人の多くが楽しみにしているのが、竹林の奥にある茶席「休耕庵」でのお抹茶体験です。約2,000本の孟宗竹が生い茂る広大な竹林を目の前に、静かに流れる時間を感じながらいただくお茶は、まさに非日常の極み。ここでの体験をより充実させるために、いくつか知っておいてほしいことがあります。

まず、お抹茶をいただくには、拝観料とは別に「抹茶券」を購入する必要があります。入り口の受付で拝観料と一緒に支払うスタイルなので、後から「やっぱり飲みたかった！」とならないよう、最初に購入しておくのがスムーズです。席に座ると、ほどなくしてお抹茶と季節の干菓子が運ばれてきます。作法を気にしすぎる必要はありません。大切なのは、目の前の竹林から聞こえる風の音や、竹の隙間から差し込む木漏れ日を感じながら、自分だけの時間に浸ることです。

混雑具合については、平日の午前中であれば比較的スムーズに座れますが、休日の午後は30分以上の待ち時間が発生することもあります。もし混雑していても、待っている間に竹林の中を散策できるので、それほど苦にはならないかもしれません。竹林をバックに写真を撮るのも良いですが、ぜひ一度カメラを置いて、五感すべてでこの空間を味わってみてください。きっと、心が洗われるような感覚になれるはずですよ。

沿道にあるおしゃれなカフェやおすすめランチ

鶴岡八幡宮から報国寺までの道のり、そして報国寺周辺には、こだわりを感じる飲食店が点在しています。せっかくなら、チェーン店ではなく、鎌倉らしい趣のあるお店でランチを楽しみたいですよね。私が特におすすめしたいのは、金沢街道を一本入った静かな場所にある一軒家レストランや、古民家を活用したカフェです。

例えば、浄妙寺境内にある「石窯ガーデンテラス」は、美しいイングリッシュガーデンを眺めながら食事ができることで有名です。また、報国寺のすぐ近くには、古民家を改装したお洒落なカフェもあり、散策で火照った体を冷たい飲み物で癒やすのにもぴったり。どのお店も「ゆっくりとした時間」を提供してくれるので、一人旅でも友人同士でも心地よく過ごせます。

ただし、ランチに関しては11:30〜13:30頃がピークになり、人気店は予約で埋まっていることも多いです。もし行きたいお店が決まっているなら、事前予約は必須。予約ができないお店の場合は、11時台の早めに入店するか、あえて14時過ぎにずらすのが賢明です。美味しい食事は、旅の思い出をより鮮やかにしてくれますよね。

鎌倉観光で外せない人気の食べ歩きメニュー

鶴岡八幡宮の参拝を終え、報国寺へと向かう道すがら、やはり楽しみなのが鎌倉ならではのグルメですよね。鶴岡八幡宮の周辺、特に二の鳥居から続く「段葛」や、一本隣の「小町通り」には、数えきれないほどの食べ歩きスイーツや軽食が並んでいます。報国寺方面へ歩き始める前に、まずはここでエネルギーをチャージするのも良いですし、お土産として鞄に忍ばせておくのも楽しみの一つです。私が特におすすめしたいのは、鎌倉の定番である「鳩サブレー」でお馴染みの豊島屋さんの和菓子や、地元野菜をふんだんに使ったメンチカツ、そして見た目にも華やかなお団子たちです。

ただし、ここで一つ大切なルールがあります。鎌倉市では観光客の増加に伴い、「公共の場所でのマナー」として、歩きながら食べることを控えるよう呼びかけられています。お店の軒先や指定された飲食スペースでゆっくりと味わうのが、スマートな大人の観光スタイルです。ゴミのポイ捨てはもちろん厳禁。美しい街並みを守ることも、現実逃避の旅を気持ちよく続けるための大切なエチケットですね。 （出典：鎌倉市公式サイト「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」）

金沢街道に入ると、小町通りのような賑やかさは落ち着きますが、その分、静かな環境でこだわりの味を提供しているお店に出会えます。例えば、地元の人が通う小さなお豆腐屋さんの豆乳ドーナツや、老舗和菓子店の季節限定の大福など、歩いているからこそ発見できる「隠れた名店」が実はたくさんあるんです。鶴岡八幡宮の喧騒を離れ、少しずつ静かになっていく街の空気を感じながら、美味しいものを一口いただく。そんな何気ない瞬間が、旅の思い出をより深いものにしてくれますよ。

混雑回避に役立つ平日や早朝の訪問プラン

鎌倉は日本屈指の観光地であり、特に週末や紅葉・桜のシーズンは、どこへ行っても人、人、人で溢れかえります。「ゆっくり竹林を眺めたかったのに、人混みで疲れてしまった……」なんてことにならないよう、私なりに実践している混雑回避の秘策をお伝えします。結論から言うと、「午前9時の開門と同時に報国寺に到着する」というスケジュールが、最も現実逃避の成功率を高めてくれます。

報国寺の拝観時間は通常午前9時から。逆算すると、鶴岡八幡宮を8時過ぎには参拝し始め、8時40分頃に八幡宮を出発して報国寺へ向かうのが理想的です。この時間帯なら、金沢街道を走るバスも空いていますし、徒歩で移動する場合も清々しい朝の空気を独り占めできます。多くの観光客が鎌倉駅に到着し始めるのは10時を過ぎてからなので、その1〜2時間前に行動を開始するだけで、驚くほど静かな鎌倉を体験できるんです。実際、早朝の報国寺は、風で竹がしなる音や鳥のさえずりだけが響き渡り、まるで別世界に迷い込んだような錯覚に陥りますよ。

また、曜日選びも重要です。可能であれば火曜日や水曜日といった週の真ん中に訪れると、週末の混雑が嘘のような静寂に出会える確率がグッと上がります。以前、仕事の合間に平日の午前中を狙って訪れた際、竹林を独り占めできる時間が数分間あり、その時の心の安らぎは言葉では言い表せないほどでした。もし、あなたが今回の鎌倉旅行で「心の洗濯」をしたいと考えているなら、ぜひ少しだけ早起きをして、静寂の報国寺を目指してみてください。その価値は間違いなくありますから。ちなみに、鎌倉全体の観光プランをもっと広げて考えたい方は、鎌倉・江ノ島を半日で巡る観光コースの記事も参考になるかもしれませんね。

鶴岡八幡宮から 報国寺 を満喫する旅のポイントまとめ

さて、ここまで「鶴岡八幡宮から報国寺」への道のりを中心に、アクセス方法や周辺の楽しみ方を詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。このルートは、鎌倉の華やかな歴史を象徴する鶴岡八幡宮と、静寂と禅の精神を感じさせる報国寺という、対照的な二つの魅力を一度に味わえる非常に贅沢なコースです。歩いて約25分、バスなら10分弱という距離感は、ちょうど良い散策のスパイスになります。移動の合間に目にする四季折々の草花や、地元で愛されるグルメ、そして歴史あるお寺の空気感すべてが、あなたの旅を彩る大切な要素になるはずです。

最後におさらいとして、この散策を120%楽しむためのチェックリストをまとめておきますね。これさえ押さえておけば、当日の迷いや不安も解消されるはずです。

鎌倉は、訪れるたびに新しい発見がある不思議な街です。今回ご紹介した「鶴岡八幡宮から報国寺」への道のりも、季節が違えば全く別の表情を見せてくれます。春の桜、夏の眩しい緑、秋の紅葉、そして冬の澄んだ空気……。どの時期に訪れても、きっとあなたの日常を忘れさせてくれる素敵なひとときが待っています。この記事が、あなたの鎌倉散策をより豊かで楽しいものにするお手伝いになれば、これほど嬉しいことはありません。

なお、掲載している拝観時間やバスの運賃、店舗の営業状況などは変更になる場合があります。お出かけの直前には、必ず各寺院の公式サイトや交通機関の情報を確認し、最終的な判断はご自身で行うようお願いいたします。それでは、安全に気をつけて、思い出に残る素晴らしい鎌倉の旅を楽しんできてくださいね。いってらっしゃい！

関連記事

• 鎌倉大仏は誰が作った？ — 歴史と背景をわかりやすく解説
• 鎌倉五山の歩き方 — 古刹・寺社巡りの基礎知識
• 鎌倉ご朱印マナー — 初めての参拝者にも安心な参拝ガイド
• 鎌倉小町通り 食べ歩きガイド — 参拝後の散策＆グルメ情報
• 鎌倉限定おみやげランキング — 鶴岡八幡宮参拝帰りにも