茅ヶ崎観光モデルコース決定版!日帰り・デート・雨の日も完璧

茅ヶ崎の平坦な海岸線をビーチクルーザーに乗って快適にサイクリングする日本人人女性。 横浜ではないのだけれど
横浜で現実逃避作成イメージ

茅ヶ崎観光モデルコース決定版!日帰り・デート・雨の日も完璧

茅ヶ崎観光のモデルコースを調べ始めたものの、海以外の見どころや効率的な回り方がわからず悩んでいませんか。日帰りでサクッと楽しみたい方や、デートで失敗したくない方、あるいは雨の日でも楽しめる場所を探している方など、目的によって最適なプランは変わってきます。この記事では、現地での移動手段から、地元民しか知らないような穴場スポット、そして絶対に外せないグルメ情報まで、茅ヶ崎を楽しみ尽くすための情報を網羅しました。ガイドブックには載っていないようなリアルな情報を交えつつ、あなたにぴったりのプランをご提案します。

  • 車なしでも快適に回れる移動手段と駐車場情報
  • 海沿いだけじゃない北側エリアの穴場スポット
  • デートや女子旅など目的別の具体的プラン
  • 失敗しないためのグルメ情報と季節の注意点

初心者必見の茅ヶ崎観光のモデルコースと移動手段

茅ヶ崎は「湘南」のイメージを代表するエリアの一つですが、実は海側と山側(北側)で全く異なる魅力を持っています。初めて訪れる方が土地勘がないまま移動すると、思わぬ渋滞に巻き込まれたり、移動だけで時間を浪費してしまったりすることも。ここでは、基本となる王道ルートと、現地でストレスなく過ごすための賢い移動手段について、私の経験を交えて詳しく解説していきます。

車なしでも安心な電車とバスの移動手段

まずお伝えしたいのは、茅ヶ崎観光は車なしでも十分に、むしろ車がない方が快適に楽しめるという事実です。JR東海道線を使えば東京や横浜から乗り換えなしでアクセスでき、駅に降り立った瞬間から旅が始まります。

現地での移動手段として私が最もおすすめしたいのが、レンタサイクルです。茅ヶ崎は海に向かってなだらかに広がる平坦な地形が特徴で、自転車での移動に最適化された街と言っても過言ではありません。駅周辺や街中のコンビニには、「ダイチャリ」などのシェアサイクルステーションが数多く設置されており、スマホ一つで気軽に利用・乗り捨てが可能です。

また、海沿いのサイクリングロード(湘南海岸サイクリングロード)を走るなら、国道134号線沿いにある「サザンビーチサーフハウス」などでおしゃれなビーチクルーザーをレンタルするのもおすすめです。太いタイヤの自転車で海風を切って走れば、まるで西海岸にいるような気分を味わえますよ。

自転車に乗るのが難しい場合や、美術館など特定のスポットへ向かう場合は、コミュニティバス「えぼし号」が便利です。小回りが利くので、住宅街の中にある隠れた名店へ行く際にも重宝します。

車で巡る際の駐車場と渋滞回避のコツ

もちろん、ドライブで茅ヶ崎を訪れたいという方も多いと思います。その場合に一番警戒すべきなのが、駐車場探しと慢性的な渋滞です。特に夏の海水浴シーズンや週末の国道134号線は、一度ハマると抜け出せないほどの渋滞が発生します。

サザンビーチの目の前にある駐車場(サザンビーチヒルズなど)は立地こそ最高ですが、収容台数が20台程度と少なく、料金も強気の設定であることが多いです。さらに注意が必要なのは、夏期や花火大会当日の「特別料金」です。「最大料金あり」と書かれていても、特定日は適用外となり、数時間の滞在で数千円の出費になってしまうケースもあります。駐車する際は、精算機の小さな注意書きまで必ず確認してください。

私が実践している賢い渋滞回避術は、「パークアンドライド」です。海沿いではなく、茅ヶ崎駅周辺のコインパーキングに車を停め、そこからレンタサイクルやバスで海へ向かうのです。これなら渋滞のストレスから解放されますし、駐車料金も比較的リーズナブルに抑えられます。

日帰りで楽しむサザンビーチの散策ルート

茅ヶ崎サザンCモニュメント越しに、えぼし岩と雪化粧の富士山が重なって見える冬の絶景

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日帰りで茅ヶ崎の「海」を満喫するなら、駅からサザンビーチへ向かうプロセス自体を楽しむのが正解です。駅南口から海へと続く「サザン通り」や「雄三通り」は、単なる移動経路ではありません。

これらの通りには、昔ながらの商店と新しいおしゃれなカフェが混在しており、歩くだけで茅ヶ崎独特の「ローカル感」を肌で感じることができます。徒歩だと駅から海まで約20分かかりますが、気になる雑貨屋さんを覗いたり、コーヒーをテイクアウトしたりしていれば、距離は全く気になりません。

ビーチに到着したら、まずは茅ヶ崎のシンボルであるモニュメント「茅ヶ崎サザンC」を目指しましょう。Cの右側の切れ目に人が立つことで円(縁)が結ばれると言われており、カップルや友人と写真を撮る定番スポットです。特に空気が澄んでいる冬の晴れた日には、Cの文字の中に「えぼし岩」が収まり、さらにその背後に雪化粧をした富士山がくっきりと浮かび上がる、奇跡のような絶景に出会えることもあります。

穴場の北側エリアで里山公園や歴史を探訪

大岡越前守の菩提寺として知られる茅ヶ崎・浄見寺の、歴史を感じさせる静寂な境内。

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多くのガイドブックやメディアは海側の情報に偏りがちですが、実はJRの線路より北側の「里山エリア」にこそ、茅ヶ崎の奥深い魅力が隠されています。人混みを避けて、自然の中で静かな時間を過ごしたい方には、こちらのエリアを強くおすすめします。

北側には、縄文時代の遺跡である「堤貝塚」や、歴史ある寺社仏閣が点在しています。中でも「浄見寺」は、あの大岡越前守忠相の菩提寺として知られる名刹です。4月には「大岡越前祭」の舞台となり賑わいますが、普段は静寂に包まれた境内で、歴史の重みを感じながらゆっくりと散策できます。

また、「小出七福神めぐり」というウォーキングコースも整備されており、里山の風景を眺めながら御朱印を集めるのも楽しい過ごし方です。海だけではない、緑豊かな茅ヶ崎の原風景に触れることで、日頃の疲れが癒やされていくのを感じるはずです。

雨の日でも楽しめる美術館と体験スポット

雨に濡れた高砂緑地の庭園を窓越しに眺められる、茅ヶ崎市美術館内の落ち着いたカフェ。

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旅行当日に雨が降ってしまっても、茅ヶ崎ならプランの変更は簡単です。雨の日だからこそ、情緒ある風景や文化的な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

私のお気に入りは、「茅ヶ崎市美術館」です。この美術館は「高砂緑地」という松林と日本庭園の中にひっそりと佇んでおり、雨に濡れた松の緑や苔の美しさは、晴れの日には味わえない幽玄な雰囲気があります。館内にあるカフェで、雨に煙る庭園を眺めながらこだわりのランチやスイーツをいただく時間は、何ものにも代えがたい贅沢です。

また、駅直結のショッピングビル「ラスカ茅ヶ崎」なら、傘をささずに地元のお土産探しが可能です。さらにアクティブに動きたいなら、市内に点在する工房で吹きガラスや陶芸、湘南七宝焼などのワークショップに参加するのもおすすめです。自分だけのアート作品を作る没入感は、雨の憂鬱さを完全に忘れさせてくれます。

目的別に選ぶ茅ヶ崎観光のモデルコースとグルメ

茅ヶ崎観光の醍醐味は、誰と行くか、どんな気分かによって、全く違う楽しみ方ができる多様性にあります。ここでは、女子旅、デート、ファミリー、そして食い倒れツアーなど、具体的なシチュエーションに合わせた最適なモデルコースをご提案します。

おしゃれなカフェやパン屋を巡る女子旅

茅ヶ崎の蔵元が運営する、精麦工場をリノベーションしたMOKICHI FOODS GARDENのおしゃれな店内空間。

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実は茅ヶ崎は、人口あたりのパン屋さんの数が非常に多く、「パンの街」としても知られています。こだわりの強い個人経営のベーカリーが多く、パン好き女子にとっては天国のような場所です。

例えば、サザン通り沿いにある「Pain de Nanosh(パン・ド・ナノッシュ)」は、地元民がひっきりなしに訪れる人気店。種類豊富な惣菜パンはどれも絶品です。また、モチモチ食感が癖になる「まるなかベーグル」でベーグルをテイクアウトし、自転車のカゴに入れて海へ向かうのも素敵なプランです。海辺のベンチで波音を聞きながら食べるランチは、最高のリフレッシュになります。

店内でゆっくり食事を楽しみたいなら、湘南唯一の蔵元・熊澤酒造が運営する「MOKICHI FOODS GARDEN」は外せません。精麦工場をリノベーションした広大な空間は、高い天井と木のぬくもりが特徴で、とびきりおしゃれな写真が撮れること間違いなし。併設のベーカリー&スイーツショップでお土産を買うのも、女子旅の定番コースです。

カップルにおすすめの海沿いデートプラン

茅ヶ崎沖でえぼし岩周遊船に乗り、海から迫力ある岩の姿を眺める日本人カップル。

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大切な人とのデートなら、やはりロマンチックな海のシチュエーションを最大限に活かしたいところです。ランチタイムは、「Southern Beach Cafe」や「Riki Riki DELI」など、オーシャンビューのテラス席があるレストランを事前に予約しておくのがスマートです。目の前に広がる海を眺めながらの食事は、二人の会話を自然と弾ませてくれます。

少しアクティブな体験をプラスするなら、渡船を利用した「えぼし岩周遊船」に乗ってみてはいかがでしょうか。約40分間のクルージングで、普段は浜辺から遠くに見るだけのえぼし岩のすぐそばまで近づくことができます。裏側から見る岩のゴツゴツした迫力や、海上から眺める江ノ島のパノラマは、二人だけの特別な思い出になるはずです。

デートの締めくくりは、夕暮れ時のサザンビーチへ。夕日に染まる空と海、そして富士山のシルエットが織りなすマジックアワーは、言葉を失うほどの美しさです。

子供連れも満足な公園とBBQランチ

茅ヶ崎里山公園にある、里山の自然に囲まれた全長70mの長いローラー滑り台(風の滑り台)。

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わんぱくなお子様連れのファミリーには、北側にある「神奈川県立茅ヶ崎里山公園」が最強のスポットです。ここには、全長70mを一気に滑り降りる「風の滑り台(ローラー滑り台)」や、飛んだり跳ねたりできる「雲のトランポリン」など、子供たちが一日中夢中で遊べる大型遊具が充実しています。

ランチは、公園内にある「里山BBQ場」でのバーベキューが一押しです。器材や食材が全てセットになった「手ぶらBBQ」プランを利用すれば、重い荷物を運ぶ必要も、面倒な火起こしや片付けをする必要もありません。パパもママも楽ができて、子供たちは自然の中でのびのび過ごせる、まさに家族全員がハッピーになれる場所です。

BBQ場は屋外で屋根がないエリアが多いため、真夏の日差しや急な雨には注意が必要です。日除け用のタープのレンタルなどを事前に確認し、帽子や日焼け止めなどの対策も万全にしておきましょう。

名物の生しらすや海鮮を味わうグルメ情報

湘南・茅ヶ崎に来たからには、新鮮な海鮮料理、特に「生しらす」を食べたい!と考えている方も多いでしょう。しかし、生しらすは自然相手の食材であるため、確実にありつくためには情報の確認が不可欠です。

最も重要なのは、神奈川県のしらす漁には資源保護のための「禁漁期間」があるということです。具体的には、毎年1月1日から3月中旬頃までは漁が行われないため、この期間は基本的に生しらすを食べることはできません。

(出典:神奈川県ホームページ『水産業』

また、漁の解禁期間中であっても、当日の海が荒れていれば漁に出られないため、入荷がないことも多々あります。絶対に生しらすを食べたい場合は、出発前にお目当ての店舗の公式SNS(Instagramなど)で「本日の入荷状況」を確認するのが鉄則です。

もし生しらすが入荷していなくてもガッカリしないでください。ふっくらとした「釜揚げしらす」や、地元の海で獲れた「地魚のフライ」など、茅ヶ崎には美味しい海の幸が溢れています。駅ビル内の「快飛(かっとび)」や、網元直営で行列必至の「あさまる」などは、どのメニューもボリューム満点で外れがありません。

サザンオールスターズゆかりの地を聖地巡礼

サザンオールスターズのファンにとって、茅ヶ崎という街は単なる観光地ではなく、特別な意味を持つ「聖地」です。街を歩けば、歌詞に登場する風景や、メンバーが愛した場所を随所に見つけることができます。

海水浴場の名前が「サザンビーチちがさき」であることは有名ですが、駅の発車メロディもサザンの名曲が採用されていたり、サザン通り商店街の一角にはファンの拠り所となっている「サザン神社」があったりと、街全体がサザン愛に包まれています。

イヤホンでお気に入りの曲を聴きながらサザン通りを歩き、歌詞に出てくる「烏帽子岩」を実際に眺める。そんな風に、音楽の世界観と現実の景色を重ね合わせながら巡る旅は、ファンにとって至福の時間となるでしょう。

季節に合わせた茅ヶ崎観光のモデルコース

茅ヶ崎は一年を通して温暖な気候ですが、季節ごとに見られる景色や楽しみ方は大きく変わります。訪れる時期に合わせて、ベストなプランを組み立ててみてください。

春(3月〜5月) 氷室椿庭園で200種類以上の椿を鑑賞したり、3月中旬の「生しらす解禁」に合わせてグルメ旅をするのがおすすめ。気候も穏やかでサイクリングに最適なシーズンです。
夏(6月〜8月) サザンビーチの海開きや花火大会で街が最も賑わう季節。早朝に神輿が海に入る勇壮な「浜降祭」は必見ですが、日中は非常に暑いため熱中症対策は万全に。
秋冬(9月〜2月) 空気が乾燥して澄み渡り、富士山が一年で最も美しく見えるシーズンです。小出七福神めぐりなどのウォーキングや、落ち着いたカフェ巡りなど、大人の観光に向いています。

季節に合わせた茅ヶ崎観光のモデルコース

最後に、今回の記事のポイントを改めてまとめます。茅ヶ崎は、海側の開放的なリゾート感と、山側の豊かな里山文化、そして個性的なお店が並ぶ街並みが同居する、非常に奥深いエリアです。

初めて訪れる方は、まずは駅周辺でレンタサイクルを借りて、海風を感じながらサザンビーチを目指す王道コースを楽しんでみてください。そしてリピーターの方は、ぜひ北側の里山公園でのんびり過ごしたり、MOKICHIでの優雅なランチを組み込んだりして、よりディープでローカルな茅ヶ崎の魅力を発見してほしいと思います。

この記事が、あなたの「茅ヶ崎 観光 モデルコース」選びの参考になり、素敵な思い出作りの手助けになれば本当に嬉しいです。ぜひ、あなただけのお気に入りのルートを見つけて、茅ヶ崎を思い切り楽しんできてくださいね!

※本記事の情報は執筆時点のものです。営業時間や料金、イベントの開催状況などは変更される場合がありますので、必ず公式サイト等で最新情報をご確認ください。

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