相模湖もりもりでフリーパスはいらない?損しないチケット術
相模湖への週末おでかけを計画しているあなた。チケットの購入画面を前にして、相模湖もりもりのフリーパスはいらないのではないかと迷っていませんか。
遊園地といえば乗り放題のチケットを買うのが当たり前というイメージがありますが、実はこの場所に関してはその常識が当てはまらないことが多いのです。実際に入園料の仕組みやアトラクションごとの制限を調べていくと、フリーパスを買うことで逆に損をしてしまう具体的な理由がいくつも浮かび上がってきます。
例えば、子供たちに大人気のピカソのタマゴの料金がどうなっているのか、幼児連れのアトラクション利用にはどんな制限があるのかといった点は、事前に絶対に知っておくべきポイントです。また、絶叫好きが目当てにするマッスルモンスターの料金体系や、隣接するキャンプ場での宿泊に伴う特典の仕組みも、チケット選びを大きく左右します。
さらに冬場の大イベントであるイルミリオンを楽しむ際に入園のみで乗り物に乗る場合の計算や、全犬種OKになったことによる犬のアトラクション事情、少しでも安くするための割引やクーポンの活用方法など、知れば知るほど「とりあえず乗り放題にしておこう」という判断がもったいないことに気がつくはずです。
この記事では、横浜から無理なく疲れない現実逃避の旅を愛する私が、徹底的にリサーチした料金のからくりと、体力とお金を無駄にしない賢い楽しみ方をお伝えします。
- フリーパスと入園券のどちらがお得になるかの具体的な見極め方
- 年齢や目的別でフリーパスを買うと損してしまうケース
- 入園券だけで十分に満喫できる無料エリアの賢い回り方
- 事前に知っておきたい割引情報や現地での注意点
相模湖もりもりのフリーパスはいらない理由
それでは早速、なぜ多くの方が事前の情報収集や実際の訪問後に「乗り放題チケットは不要かもしれない」という結論に行き着くのか、その具体的な理由を解き明かしていきましょう。2024年7月にプレジャーフォレストから名称を変えてリニューアルした「さがみ湖MORI MORI」の料金体系やアトラクションの仕組みには、知らずに買うと後悔してしまうような独自のルールが存在しているのです。それぞれのシチュエーションに分けて、詳しく解説していきます。
フリーパスの元を取る損益分岐点の見極め方
遊園地に行く際、私たちが最も気にするのは「どうすれば一番お得か」ですよね。フリーパスの購入を迷う最大の要因は、入園料単体とフリーパスの間に存在する価格差、つまり「いくら分乗れば元が取れるのか」という損益分岐点が分かりにくいことにあります。この分岐点を正確に把握せずにチケットを買ってしまうと、後から「こんなに乗るつもりじゃなかったのに…」と激しく後悔することになりかねません。
時期によって変動する入園料のからくり
さがみ湖MORI MORIの料金システムは少し特殊で、時期や曜日、季節のイベント開催状況によって変動する「3段階の価格設定」が導入されています。具体的には、平日のような通常期の「A料金」、週末などの「B料金」、そしてGWやお盆、年末年始といった大型連休などのハイシーズンに適用される「C料金」です。この変動制が、計算を少しややこしくしています。
| チケット種別 | A料金(通常期) | B料金(特定日) | C料金(ハイシーズン) |
|---|---|---|---|
| 入園料:大人 | 1,900円 | 2,000円 | 2,300円 |
| 入園料:小人・シニア | 1,200円 | 1,300円 | 1,600円 |
| フリーパス:大人 | 4,700円 | 4,700円 | 4,700円 |
ここが最大のポイント!
入園料は時期によって1,900円から2,300円へと最大400円も変動しますが、フリーパスの価格は年間を通じて大人4,700円で完全に固定されているという事実です。これは非常に重要なインサイトです。
この独自の仕組みが意味するのは、入園料が最も高額になるハイシーズン(C料金)においては、入園料とフリーパスの差額が2,400円にまで縮まるため、相対的にフリーパスがお得に感じられるという逆転現象です。逆に言えば、通常期(A料金)に訪れる場合、大人であれば「2,800円分」のアトラクションに単券で乗らなければ明確に損をしてしまうという計算になります。
2,800円分を取り返すのは想像以上に過酷
では、この2,800円分というハードルを取り返すのは、現実的に簡単なのでしょうか。園内の主要なアトラクションの単券料金を見てみると、「大空天国」や「極楽パイロット」などの大型のもので1回900円、「F-1カート」や「お山のかんらんしゃ」で700円、小型のもので500円程度に設定されています。
数字だけを机上で計算すれば、「900円の乗り物に3〜4回乗れば元が取れるから余裕だな」と思いがちです。しかし、ここは横浜みなとみらいのような平坦な場所ではありません。広大な山岳地形に作られた大自然のリゾート施設なのです。アトラクション間の移動には容赦ない急な坂道や、終わりの見えない階段が待ち受けており、休日の混雑による待ち時間も加わります。
アラサー以降の体力や、日頃の仕事の疲れを癒やしに来ている週末のおでかけにおいて、元を取るために次々と山道を移動して乗り物をハシゴするのは、もはや「疲労を溜めるための過酷な修行」になってしまう可能性があります。だからこそ、「元を取らなきゃ」という心理的重圧から解放されるためにも、最初から無理してフリーパスを買う必要はないかなと私は強く思います。

横浜で現実逃避作成イメージ
園内でのチケット追加変更は価格で損をする
「なるほど、じゃあ最初はとりあえず入園券だけ買って中に入って、もし園内で気分が盛り上がって乗り物にたくさん乗りたくなったら、その時にフリーパスにアップグレードしよう」と考えるのは、消費者としてとても自然で賢い防衛策に思えますよね。私も初めて行くレジャー施設では、とりあえずミニマムな出費で様子を見るクセがついています。
アップグレードに潜む「価格ペナルティ」の罠
しかし、ここに極めて重要かつ恐ろしい罠が潜んでいます。さがみ湖MORI MORIの公式規定では、入園後に園内でフリーパスへ変更(アップグレード)する場合、「フリーパス料金−入園料金」の単純な差額精算ではなく、固定の高額な追加料金が適用される仕組みになっているのです。(出典:さがみ湖MORI MORI公式サイト『チケット・料金』)
園内アップグレードの恐るべきペナルティ
入園後に園内の窓口でフリーパスに変更する場合、大人で「プラス3,600円」、小人・シニアで「プラス3,000円」の支払いが必要になります。
これを通常期(A料金)の大人で計算してみましょう。事前に入園券(1,900円)を購入して入場し、園内で「やっぱり今日はたくさん乗ろう!」とアップグレード(3,600円)を行った場合、1人あたりの総支払額は「5,500円」に膨れ上がります。もし最初から入り口の窓口でフリーパス(4,700円)を購入していた場合と比較すると、実に800円もの「価格ペナルティ(損失)」が発生してしまうのです。
ハイシーズンなら損失はさらに拡大する
これが大型連休などのハイシーズン(C料金)であれば事態はさらに深刻です。C料金の入園券(2,300円)+アップグレード(3,600円)で総額5,900円となり、最初からフリーパスを買っていた場合と比べて、なんと一人あたり「1,200円」も損をしてしまいます。4人家族であれば約5,000円のマイナスです。この金額があれば、園内のレストランで美味しいランチをもう一品追加できますよね。

横浜で現実逃避作成イメージ
なぜこのようなシステムになっているかというと、おそらく施設側としては事前のプランニングを促し、窓口での混雑を緩和したいという狙いがあるのだと思われます。しかし利用者側からすれば、迷っているからといって「とりあえず入園券で様子見をして後から変更」という選択をすると、結果的に一番高くつくシステムになっているわけです。
そのため、「今日は入園券と少しの単券でのんびり過ごす」のか、それとも「朝から晩までアトラクションに乗りまくるからフリーパスにする」のか、事前にきっちりと決めておくことが、精神的にもお財布的にも一番平和な選択になります。中途半端な判断が一番損をする場所だと覚えておいてくださいね。
ピカソのタマゴは入園料のみで完全に遊べる
ファミリー層にとって、フリーパスがいらない最大の決定打となるのが、この「ピカソのタマゴ」という巨大なアスレチックエリアの存在です。「今度の週末はさがみ湖のピカソのタマゴに行こう!」と、これ自体を目当てに行く家族も非常に多いのではないでしょうか。
子供を夢中にさせる27種類の頭脳派アスレチック
「ピカソのタマゴ」は、「自分で考えて進むこと」をコンセプトにした、赤や青、黄色などカラフルで不思議な形をした多数のアスレチック群で構成されています。迷路のように入り組んだもの、網をよじ登るもの、バランスを取りながら細い道を進むものなど、全27種類ものコースが広大な森の中に点在しており、その規模とクオリティは関東のアスレチックの中でもトップクラスを誇ります。
しかし驚くべきことに、これだけの充実した施設が入園料のみ(追加料金なし・完全無料)で遊び放題なのです。フリーパスを持っていなくても、入園券さえあれば何度でも挑戦することができます。
ピカソのタマゴの寛容な利用条件
・年齢制限なし(なんと0歳から利用可能!)
・未就学児(6歳以下)がプレイする場合のみ、子供の人数に関わらず18歳以上の保護者の付き添いが必須
大人の体力はここで完全に尽きる
実際に子供を連れてこの全27コースを回ろうとすると、子供がスイスイ進んだとしても、1時間から2時間はたっぷりかかります。さらにこのエリアは、さがみ湖特有の山の傾斜をそのまま利用して作られているため、コースを進むごとに登ったり降りたりを延々と繰り返すことになります。
子供は無限の体力で目を輝かせて進んでいきますが、付き添う大人の体力はここでゴリゴリと削られていきます。日頃運動不足の大人であれば、コースの半分を過ぎたあたりで足腰がプルプルし始め、「早く終わってカフェで休憩したい…」と本音が漏れるはずです。
午前中にピカソのタマゴで全力で遊び、お昼ご飯を食べて一息ついた頃には、子供も大人も「さあ、ここから他の有料アトラクションに次々と乗るぞ!」という気力と体力はほとんど残っていません。多くの場合、子供も「もう一回ピカソのタマゴやりたい!」と言い出します。
もしここで、親が良かれと思ってフリーパスを買ってしまっていると、「せっかく高いお金を払ったんだから、あと3つは有料の乗り物に乗らないと損だよ!」という謎の義務感に親自身が追われ、子供を急かしてしまい、せっかくの休日がイライラした空気に包まれてしまいます。ピカソのタマゴを中心に遊ぶと決めた日は、入園券だけで絶対に大満足できることを、私の経験からも強くお約束します。
幼児連れは身長制限で乗れる乗り物が少ない
小さなお子様(特に未就学児から小学校低学年)を連れて行く場合、チケット購入の前にさらに現実的でシビアな問題が立ち塞がります。それは安全確保のために厳格に定められた「身長制限」と「年齢制限」の壁です。いくらお金を払ってフリーパスを買っても、規定を満たしていなければ乗車を断られてしまいます。
立ちはだかる「身長130cm」の大きな壁
さがみ湖MORI MORIの目玉となるような、スリル満点のダイナミックな乗り物を見てみましょう。空高く舞い上がる「大空天国」や、自分で翼を操る「極楽パイロット」、そして本格的なコースを走る「F-1カート」といった人気アトラクションのほとんどには、「身長130cm以上」という厳格な基準が設けられています。
文部科学省の統計などを見ても、身長130cmというのは大体小学3年生から4年生の平均身長です。つまり、未就学児や小学校低学年のお子様の場合、そもそもフリーパスを買っても乗れるアトラクションが物理的にかなり限られてしまうという現実があるのです。これを事前に知らずに全員分のフリーパスを買ってしまうと、現地で「あれもダメ、これもダメ」となり、子供を泣かせてしまう原因にもなります。
3歳以下の幼児連れに適用される「神ルール」
では、3歳以下の小さな幼児が乗れるのは何かというと、「お山のかんらんしゃ」や「ティーパーティー(コーヒーカップ)」「しゅっぱつ!パディントン号(園内列車)」といった、非常に穏やかなアトラクションに限られます。そして、そのほぼ全てにおいて16歳以上(または18歳以上)の保護者の同乗(付き添い)が必須となります。
ここで、絶対に知っておくべき素晴らしい特例ルールがあります。これを知っているかどうかで、家族の出費が数千円単位で変わってきます。
幼児連れ最強の特例ルール(付き添い無料)
「3歳未満の子供は、大人1名につき1名まで無料で利用可能(混雑時を除く)」という規定があります。つまり、大人がチケットを持っていれば、3歳未満の子供の分のチケットは不要なのです。
このルールを最大限に活用した、最も賢いチケットの買い方をシミュレーションしてみましょう。例えば、お父さん、お母さん、4歳の上の子、2歳の下の子という4人家族で遊びに来たとします。ここで何も考えずに4人全員のフリーパスを買うのは、非常に無駄が大きいです。
正解の買い方は、「お父さんと4歳の子はフリーパスを購入し、お母さんと2歳の子は入園券のみを購入する」というスタイルです。お母さんは基本的に「カメラマンと荷物持ち、そして休憩場所の確保」に徹します。そして、2歳の子がどうしても「パディントン号」などに乗りたいと言った時だけ、お母さんが単券を買って付き添うか、あるいはお父さんがフリーパスを使って特例ルールで2歳の子を無料で同乗させれば良いのです。
このように、「両親のうち一方は付き添い&サポート役に徹する」と割り切ることで、世帯全体のレジャー費を劇的に削減しつつ、体験の質を全く落とさずに楽しむという見事な戦略が成立します。家族全員で同じチケットを買う必要は全くないのです。

横浜で現実逃避作成イメージ
マッスルモンスターは対象外で追加料金あり
絶叫マシンやスリルを求めて、わざわざ横浜や都内からやってくる若者グループやカップルにとって、最大の落とし穴となるのがこの項目です。検索エンジンの窓に「マッスルモンスター 料金 フリーパス」と打ち込んで調べる人が後を絶たない理由が、ここに集約されています。
フリーパスという名の「通行手形」が通用しないエリア
パークのシンボルでもあり、テレビやSNSでも頻繁に取り上げられる断崖絶壁の巨大アスレチック「マッスルモンスター2」。そして、相模湖に向かって空中に張り出した細い橋を渡る「絶叫吊り橋 風天(ふうてん)」。これらを目当てに来園する若者は非常に多いです。
しかし、ここで衝撃の事実をお伝えしなければなりません。これら一部の高難易度かつ大人気のアトラクションは、フリーパスを持っていたとしてもそのままでは遊ぶことができません。完全にフリーパス対象外のアトラクションとして扱われているのです。
| 特殊アトラクション | 単券料金(入園券のみの場合) | フリーパス所有者の追加料金 |
|---|---|---|
| マッスルモンスター2 | 1,800円 | 1,300円 |
| 絶叫吊り橋 風天 | 1,400円 | 900円 |
| 空中アスレチック 天狗道場 | 700円〜1,200円 | 700円 |
なぜ対象外なのかというと、これらのアトラクションは専用のハーネス(命綱)の装着や安全講習に非常に時間がかかり、通常の乗り物のように次から次へと人を捌けるわけではないからです。回転率が著しく低いため、別料金システムにせざるを得ないという施設側の事情も理解はできます。
フリーパスを買うことで逆に「1,800円」も損する衝撃

横浜で現実逃避作成イメージ
しかし、このシステムを知らずにチケットを買ってしまうと、とんでもない悲劇が起きます。仮に、あなたが「今日はマッスルモンスターと風天で死ぬほど絶叫して、あとはのんびり写真を撮って帰ろう」という計画を立てていたとします。
良かれと思って入り口でフリーパス(4,700円)を買ってしまうと、マッスルモンスターの受付でさらに追加料金(1,300円)を払い、風天の受付でまた追加料金(900円)を払うことになります。その結果、一人あたりの合計支払額はなんと6,900円にまで跳ね上がります。
一方で、賢く入園券(1,900円)だけを買って中に入り、それぞれ単券で挑んだ場合はどうでしょうか。「入園料1,900円+マッスル単券1,800円+風天単券1,400円」となり、合計額は5,100円でピタリと収まります。
お分かりでしょうか。なんと、「フリーパスという乗り放題チケットを買ったせいで、一人あたり1,800円も大損してしまう」という、信じられない逆転現象が起きるのです。カップルで行けば3,600円の損です。特定のスリル系アクティビティだけを狙い撃ちするアクティブなユーザーにとって、フリーパスは不要を通り越して、もはや「有害な投資」になってしまう可能性があるのです。絶対に気をつけてください。
結局相模湖もりもりのフリーパスはいらない?

横浜で現実逃避作成イメージ
ここまでの解説で、定価で無計画にフリーパスを買うことの金銭的なリスクや、体力的な負担の大きさはお分かりいただけたかと思います。では、実際の滞在シナリオや季節ごとのイベントに当てはめた場合、本当にフリーパスは一切買わない方が良いのでしょうか。ここからは、宿泊や夜間営業、ペット同伴といった特定のシチュエーションごとに、ベストなチケットの選び方をより深くシミュレーションしていきます。
キャンプ宿泊者はプラン特典の重複に要注意
遊園地に隣接し、広大な森の中で手軽にアウトドアが楽しめる大人気のキャンプ施設「PICAさがみ湖」。テントの設営が不要なコテージや、アメリカンな雰囲気が味わえるトレーラー泊など、手ぶらで非日常の現実逃避を味わえるため、横浜から1時間ちょっとで行ける宿泊先として非常に重宝します。我が家のように「遠出は疲れるけど自然には触れたい」という派閥には最高の場所です。
宿泊プランに隠された強力な「パッケージ特典」
しかし、ここに宿泊する予定のグループは、事前のチケット購入において絶対にやってはいけないミスがあります。それは、代表者が宿泊予約をした後、同行者が気を利かせて「じゃあ、遊園地のチケットは私のスマホで事前購入しておくね!」と、勝手にフリーパスを買ってしまうことです。
なぜなら、PICAさがみ湖の宿泊プランの多くには、レジャーリゾートならではの強力な「宿泊特典」が最初からパッケージ料金の中に組み込まれているからです。
宿泊者の主な特典(予約プランにより異なります)
・宿泊者はチェックイン日とチェックアウト日の両日、遊園地の「入園料」が無料になる。
・冬季のイルミリオン開催期間中は、夜間の入園料もこれに含まれる。
・選択したプランによっては、「フリーパス1日分」または「フリーパス2日分」が最初から特典として付いている。
このように、すでに宿泊代金の中でチケット代が賄われているにもかかわらず、外部のWEB窓口などで誤ってフリーパスを購入してしまうと、完全な二重支払いという取り返しのつかない悲劇を招くことになります。宿泊の代表者は、予約内容の特典詳細を必ず同行者全員にスクリーンショット等で共有しておくべきです。
キャンパーにとって遊園地は「ちょっとしたお散歩」
また、仮に予約したのが「入園無料のみ(乗り物は別料金)」のプランだったとしても、やはりフリーパスの事前購入はおすすめしません。
なぜなら、キャンプ宿泊者はチェックイン後、BBQの食材準備、火起こし、テント前のハンモックでの昼寝、そして隣接する温浴施設「さがみ湖温泉 うるり」でのんびりお湯に浸かるなど、キャンプ滞在そのものを楽しむ時間にスケジュールの大部分を割くからです。限られた時間の中で、わざわざ山を登って遊園地エリアの奥深くに赴くのは、ほんの1〜2時間程度の「ちょっとしたお散歩」になることが一般的です。
したがって、宿泊者は事前のチケット手配を一切見送り、当日の天候や気分、そして前日の疲れ具合に合わせて、乗りたいものがあった時だけ単券で乗るのが、最も賢明でストレスフリーな定石かなと思います。
イルミリオンは夜間に動く遊具がかなり減る
さがみ湖の冬の風物詩といえば、関東三大イルミネーションにも数えられる「さがみ湖イルミリオン」が有名ですよね。600万球もの圧倒的な数のLEDが森の起伏を彩る光景は、横浜や都心のイルミネーションとは全く異なるスケール感と没入感があり、デートスポットとしても大定番です。
「ナイトフリーパス」のお得感に潜む落とし穴
この冬季限定のイベント期間中は、14時から入場可能となる「ナイトフリーパス」が特別に販売されます。料金は大人で3,000円〜3,200円程度と、通常のフリーパス(4,700円)に比べるとかなり安く設定されています。「夕方から入場して、イルミネーションの絶景を見ながらアトラクションにも乗り放題なんて、なんだかロマンチックだしすごくお得!」と、つい飛びついてしまいそうになりますよね。
しかし、ここにも夜間営業ならではの特有の落とし穴が存在します。夜間のパーク利用における最大の注意点は、16時以降になると安全確保のために営業を終了してしまうアトラクションが非常に多いということです。
夜間(イルミリオン開催時)のアトラクション事情
・夜間に稼働しているアトラクションは、全体の約20種類程度に限定されます。
・マッスルモンスターや風天、大空天国など、昼間に大行列を作る主要な大型絶叫系・アスレチック系は、暗闇での安全上の理由から夜間営業を行っていません。
・動いているのは「ペアリフト」「お山のかんらんしゃ」「メリーゴーランド」などのおだやかな乗り物が中心です。
イルミネーションは「歩いて見る」だけで大満足できる
広大な敷地に広がる光の海や、テーマごとのイルミネーションエリアを歩いて見て回るだけでも、相当な時間と体力を使います。さらに、相模湖周辺は山間部であるため、横浜などの沿岸部と比べると冬の夜の冷え込みは段違いに厳しくなります。何時間も外のアトラクションに乗り続けるのは、寒さとの厳しい戦いでもあります。
光り輝く山頂からの夜景を堪能するために「お山のかんらんしゃ(700円)」に乗り、そこへのアクセスとして虹色の光のトンネルを進む「ペアリフト(往復700円)」を利用する。この2つの定番を押さえる程度の単券課金であれば、「入園券(1,900円〜)」+「単券1,400円」で済み、わざわざナイトフリーパスを購入せずとも総額は同等かそれ以下に抑えられます。
イルミネーションの「鑑賞」や、スマホでの「ロマンチックな写真撮影」を主目的として来園する大人グループやカップルにとって、夜間に動く限られた乗り物のためだけの乗り放題チケットがもたらす実質的な価値は、極めて薄いと断言できます。さっと見て、綺麗な写真を撮り、体が冷え切る前に温泉に逃げ込むのが、大人の現実逃避の正解ルートです。
犬連れは無料エリアや写真撮影だけで大満足
犬と暮らすファミリーにとって、これは近年で最も嬉しいニュースだったかもしれません。2024年3月に実施された画期的な規約改定により、さがみ湖MORI MORIでは体高にかかわらず、大型犬を含む全犬種の入園が公式に可能となりました。
これまで「うちの子は大型犬だから遊園地は無理だよね…」と諦めていた愛犬家にとっては、横浜や都内周辺から日帰りで大自然を満喫できる、数少ない最高のスポットへと生まれ変わったのです。
ワンちゃんパスの損益ラインと現実
ペット(犬)と一緒に入園するための基本料金は以下の通り明確に規定されています。
・入園料:1,000円(2頭目以降は1頭につき500円に割引)
・フリーパス(ワンちゃんパス):2,000円
この料金表から読み取れるのは、犬の「入園料」と「フリーパス」の価格差がわずか「1,000円」であるという事実です。規約改定以降、犬と一緒に乗車できるアトラクションは大幅に拡充され、現在では「パディントン号」や「ティーパーティー」など9種類に増えています。犬の単券料金の目安は1回300円程度なので、もし犬を伴って4回以上乗り物に乗る積極的な計画があるのであれば、ワンちゃんパスを買う経済的合理性は十分にあります。
しかし、現実的に犬の気持ちになって考えてみましょう。見知らぬ乗り物に乗せられ、ガタガタと揺れる音に耐え、アトラクションによっては持参したクレート(ケージ)に入れられたり、マナーウェアの着用を求められたりします。これは犬にとって、楽しい体験というよりもストレスになってしまう可能性すらあります。
無料のドッグフィールドと森の散策が最高のご褒美
一方で、パーク内にはフリーパスを買わなくても、愛犬にとっても飼い主にとっても最高の時間を過ごせる無料コンテンツが驚くほど充実しています。
愛犬家向けの無料・充実エリア
・無料で利用できる広大な「ドッグフィールド」(体重10kg未満の小型犬専用エリアと、全犬種エリアの2区画に綺麗に分かれています)。
・忠犬ハチ公になりきれるお立ち台や、ロンドンバス風のオブジェ、黄色いブランコなど、SNS映えを狙ったユニークな無料フォトスポットが園内各所に点在。
・広大な森の中の起伏に富んだ遊歩道は、絶好のお散歩コース。
無理にアトラクションに乗せるよりも、ドッグランのふかふかのウッドチップの上で思い切り走らせ、森の澄んだ空気を吸いながらゆっくりと歩き、お腹が空いたらレストラン「ワイルドダイニング」のテラス席で、愛犬専用メニュー(ワンダフルなポークソテー800円など)を一緒に楽しむ。
それだけで愛犬は大満足ですし、飼い主にとっても1,000円の入園券だけで、贅沢で穏やかな現実逃避のリゾート滞在が叶います。「犬を乗り物に乗せなきゃ!」と意気込む必要は全くないのです。
歩きたくない人は展望台や温泉で無理しない
ここまで読んでくださった方の中には、私と同じように「そもそも遊園地だからって、クタクタになるまで歩きたくない」「ただのんびり景色を見て、日頃のストレスから解放されて癒やされたいだけなんだけど…」という、生粋の「現実逃避派」の方も多いはずです。そんな方にこそ、相模湖の入園券のポテンシャルを最大限に生かす裏技をお伝えしたいと思います。
マッスルモンスターの「最上階展望台」は実は無料
先ほど、絶叫アクティビティとして恐れられている「マッスルモンスター」はフリーパス対象外であり、別途1,800円もかかるというお話をしました。しかし、実はここに知る人ぞ知る抜け道が存在します。
命綱をつけて絶叫アスレチックに挑戦するのではなく、エレベーターや階段を使って最上階に設けられた展望台へ昇り、そこから眼下に広がる相模湖の美しい湖面と、周辺の雄大な丹沢山地を見渡す360度のパノラマ絶景を楽しむだけであれば、なんと「展望台のみの利用は無料」と公式に規定されているのです。
これこそが、入園券(1,900円〜)のみを持って園内に入った大人が味わえる、最高の特権の一つです。風の音を聞きながら、ただ静かに広大な景色を眺める。これだけで、横浜の喧騒から離れた価値を十分に感じられるはずです。
疲れる前に「温泉」へ逃げ込むという至福のルート
園内は山の中なので、どうしても坂道が多くなります。無理にあちこちのアトラクションを回ろうとすると、帰り道にはふくらはぎがパンパンになり、翌日の仕事に響いてしまいます。そこでおすすめなのが、適度なところで散策を切り上げ、敷地内にある日帰り温浴施設「さがみ湖温泉 うるり」にさっさと逃げ込むという大人ならではのルートです。
森の空気を吸いながら少しだけ散策し、見晴らしの良い展望台で写真を撮り、パディントンタウンの可愛らしいイギリス風の街並みをベンチに座って眺める。そして、足が疲れる前に「うるり」へ移動し、木々に囲まれた露天風呂や高濃度炭酸泉、サウナでじっくりと体を休める。
これなら翌日に一切の疲れを残すことなく、心だけを完全にリフレッシュできます。「せっかく遊園地に来たんだからアトラクションに乗らなきゃ」という強迫観念を手放すだけで、この場所は極上の癒やしスポットに変わります。歩きたくない大人の休日は、これで十分なのです。
事前に割引クーポンを使えばお得になる場合

横浜で現実逃避作成イメージ
ここまで、あらゆる角度から「フリーパスはいらない理由」を熱く解説してきましたが、最後に一つだけ例外をお伝えしておきます。条件によっては、不要だと思っていたフリーパスを一気に魅力的な選択肢に変える魔法が存在します。それが、事前の準備によって得られる「精緻な割引クーポン」の活用です。
割引によって「損益分岐点」を劇的に下げる
定価でフリーパスを買った場合、通常期で2,800円分の単券ノルマをクリアしなければならず、損益分岐点が高くて元を取るのが大変だというお話をしました。しかし、公式が提供している各種割引を駆使することで、この必要な乗車回数のハードルをグッと下げることができるのです。
| 割引の種類 | 割引後の大人フリーパス料金 | 通常料金(4,700円)からの割引額 |
|---|---|---|
| 公式メルマガWEB割引 | 4,300円 | 400円お得 |
| 公式お誕生月割引 | 4,000円 | 700円お得 |
| JAF会員優待(窓口) | 4,600円 | 100円お得 |
例えば、あなたが誕生月であり「公式お誕生月割引」を適用して、大人フリーパスを4,000円で買えたとシミュレーションしてみましょう。これを通常期の入園料(1,900円)と比較すると、差額はわずか「2,100円」にまで圧縮されます。
定価計算では「2,800円の回収」が必要であったものが2,100円になるということは、単券700円〜900円クラスの大型アトラクションへの乗車が「3回から4回」必要だったところ、たったの「2回から3回」で元が取れることを意味します。このレベルまでハードルが下がると、フリーパスの優位性が急速に回復してきます。
「考える手間」をお金で解決する大人の選択
さらに、単券での利用は「これに乗るには〇〇円かかるのか…やめておこうかな」と、いちいちお財布と相談する小さなストレスが伴います。「割引で安く買えたし、いちいち単券でお金を払う手間や考える時間を省けて精神的にラクだから、保険としてフリーパスにしておこう」という心のゆとりを持てるのであれば、事前の割引を活用したフリーパス購入は強く推奨できます。
行く日が決まったら、まずはご自身の誕生月に該当しないか、公式メルマガの登録で安くならないかを必ずチェックしてみてください。少しの手間で、休日の充実度が大きく変わってきますよ。
まとめ:相模湖もりもりのフリーパスはいらない

横浜で現実逃避作成イメージ
様々な角度とシチュエーションから検証してきましたが、相模湖もりもりでフリーパスはいらないと言われる理由と、その深層がお分かりいただけたでしょうか。この場所は、一般的な「狭い敷地に乗り物をギュッと詰め込んだ遊園地」という枠組みで捉えるべきではありません。「豊かな森の自然や巨大アスレチック、手ぶらキャンプ、そして心身を癒やす温泉が渾然一体となった、広大なアウトドアリゾート」という表現の方が、はるかに実態にしっくりきます。
高いお金を出してフリーパスを買ってしまうと、サンクコスト(すでに払ってしまった取り戻せない費用)の心理が強く働き、「せっかく買ったんだから、足が痛くても次から次へと乗り回らなきゃ!」という強迫観念に満ちた、駆け足の作業のような1日へと変貌してしまいます。本来心地よいはずのリゾート体験が、これでは台無しですよね。
絶叫マシン目当ての体力ある若者には「入園券+マッスルなどの追加単券」の最安ルートが正解です。小さな子供連れのファミリーには「無料のピカソのタマゴ徹底活用」と「親一人のみフリーパスという特例裏技」が最強の戦術です。愛犬家には「ドッグフィールドの充実度」を味わう入園券のみの滞在をおすすめしますし、キャンパーやのんびり派には「宿泊特典の二重払いに注意し、展望台と温泉を楽しむ」という極上の現実逃避ルートをご提案します。
自分の目的や同行者の体力、そして当日の天候に合わせた「最適なチケット選び」こそが、無駄な出費を抑えつつ、体験価値を最大化する第一歩です。「元を取る」ことよりも、「いかに心地よく、疲れずに過ごすか」を優先して、相模湖での前向きな現実逃避を存分に楽しんできてくださいね。
※本記事で紹介した料金、規定、割引情報等は変更される可能性があります。お出かけの前に、必ずさがみ湖MORI MORIの公式サイトにて最新の正確な情報をご確認ください。また、体調や天候を考慮し、最終的な行動計画はご自身の責任にてご判断をお願いいたします。