城ヶ島に猫はいない?2025年最新状況と会える場所を徹底調査
城ヶ島といえば、かつては猫がたくさん暮らす島として有名でしたね。でも最近、インターネットで「城ヶ島 猫 いない」といった検索キーワードを見かけて、本当に会えるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。実は私自身も、久しぶりにカメラを持って出かけようとしたときに、現在の状況や理由が気になって詳しく調べてみたんです。昔のブログ記事にあるような猫だらけの光景を期待していくと少し違うかもしれませんが、決して猫たちが全滅してしまったわけではありません。この記事では、2025年現在の城ヶ島における猫の目撃情報や、会える確率が高い場所、そしてなぜ数が減ったように感じるのかという背景について、私の実体験や現地の様子を交えながら詳しくお話ししていきます。
- 2025年の城ヶ島で猫が減ったと言われる本当の理由と背景
- 現在でも高い確率で猫たちに会える具体的な店舗とスポット
- 猫との遭遇率をグッと高めるための天気や時間帯の選び方
- 地域猫として愛される彼らと私たちが共生するためのマナー
城ヶ島に猫はいないという噂の真実
「昔はもっといたのに、全然見かけなくなった」という声を聞くことが増えました。確かに、港に降り立てばすぐに数匹が寄ってくるようなかつての光景は、今の城ヶ島ではあまり見られません。でも、それは単に猫がいなくなったというネガティブな話だけではないようなんです。ここでは、なぜ「いない」と言われるようになったのか、その裏側にある事情を深掘りしてみます。
猫が減少した本当の理由とは
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横浜で現実逃避作成イメージ
まず結論から言うと、城ヶ島から猫が完全に消えたわけではありません。しかし、目に見える数が劇的に減ったのは紛れもない事実です。この背景には、単なる自然減少ではなく、「野良猫」から「地域猫・保護猫」へのステータスの変化という、より人為的で前向きな理由が大きく関係しています。
かつての城ヶ島は、捨てられた猫やその子供たちが無秩序に繁殖し、いわゆる「猫島」としての様相を呈していました。観光客にとっては可愛い被写体でしたが、猫たちにとっては過酷な環境であり、病気や交通事故で命を落とす子も少なくありませんでした。そこで立ち上がったのが、地元の保護団体やボランティアの方々です。「これ以上、不幸な命を増やさない」という強い信念のもと、路上で暮らす猫たちを保護し、新しい飼い主(里親)へと繋ぐ活動が長年にわたり粘り強く続けられてきました。
特に子猫や人懐っこい成猫は優先的に保護され、家庭猫としての「第二の猫生(にゃんせい)」を歩み始めています。つまり、現地で猫が見当たらなくなったということは、決して彼らが排除されたわけではなく、「ずっとのお家」という安全な居場所を見つけて卒業していったという、非常にハッピーな結果の表れでもあるのです。私たちが「猫がいない」と少し寂しく感じるその裏側には、温かい布団で眠れるようになった猫たちの幸せがあると思うと、見え方も変わってきませんか?
地域猫保護活動とTNRの成果
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皆さんは「TNR活動」という言葉を耳にしたことがありますか? これは、Trap(捕獲)、Neuter(不妊去勢手術)、Return(元の場所に戻す)の頭文字を取った、飼い主のいない猫を管理するための世界的な取り組みです。現在の城ヶ島に残っている猫たちの多くも、このTNRを受けて地域に見守られながら暮らしています。
手術済みの猫の耳先は、桜の花びらのようにV字にカットされており、通称「さくら猫」と呼ばれています。この印は、彼らが「管理されている愛護動物」であることの証明書のようなものです。不妊去勢手術を受けた猫には、行動面ではっきりとした変化が現れます。まず、発情期特有のあの大きな鳴き声を上げなくなります。そして、オス猫同士の縄張りを巡る激しい喧嘩や、メス猫を追いかけ回すような行動が激減します。
その結果、猫たちは以前のように広範囲を歩き回る必要がなくなり、自分の気に入った狭いエリアでのんびりと寝て過ごす時間が増えるのです。観光客の方からすると、「昔はもっとあちこちで走り回っていたのに」と感じるかもしれませんが、それは猫たちが闘争のない穏やかな日々を手に入れた証拠でもあります。数が減ったように見えるのは、彼らが活動的でなくなった分、目立たなくなっただけかもしれません。
環境省も推進する地域猫活動
こうした地域猫活動やTNRは、殺処分ゼロを目指すための重要な施策として、環境省や自治体もガイドラインを策定して推奨しています。(出典:環境省自然環境局『住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン』)
旧京急ホテル跡地の現在の状況

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かつて「城ヶ島の猫スポット」として絶大な人気を誇っていたのが、城ヶ島京急ホテルの周辺エリアでした。海を見下ろす露天風呂があり、宿泊客や日帰り温泉客が行き交うこの場所は、猫たちにとっても「ご飯がもらえる」「人の温もりがある」絶好の住処でした。ホテルのロビー付近や駐車場で、まるで自分の家のようにくつろぐ猫たちの姿を記憶している方も多いのではないでしょうか。
しかし、2020年に同ホテルが老朽化のために閉館し、その後建物が完全に解体されたことで、環境は劇的に一変してしまいました。建物という雨風や冬の寒さをしのぐための巨大なシェルターが消滅し、さらに人の流れが途絶えたことで、そこを縄張りとしていた猫たちは生き残るために別の場所へと移動せざるを得なくなりました。
2025年現在、ホテルの跡地周辺を訪れても、広がっているのは更地や工事フェンス、あるいは新しく整備された静かな空間だけです。「昔あそこで撮った写真のような風景を見たい」と思って足を運んでも、残念ながら猫の姿を見つけることは極めて困難です。このエリアに関しては、情報のアップデートが必要です。「いない」のではなく、「拠点が移動した」と理解し、思い出の場所を探すよりも、現在の彼らの生活圏である商店街や公園エリアへ足を伸ばすことを強くおすすめします。
城ヶ島公園での目撃情報と場所

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島の東端に広がる県立城ヶ島公園は、雄大な太平洋を一望できる絶景スポットであり、現在でも猫たちが生息している主要なエリアの一つです。しかし、「公園に行ったけど猫なんて一匹もいなかった!」という感想を持つ人が後を絶ちません。これには、城ヶ島ならではの自然環境が深く関係しています。それは、上空を常に旋回している猛禽類、「トンビ(トビ)」の存在です。
城ヶ島公園は視界を遮るものがない広大な草原や岩場が特徴ですが、これは身体の小さな猫たちにとっては、空からの捕食者に狙われやすい非常に危険な環境を意味します。そのため、ここの猫たちは非常に警戒心が強く、人の目が届きにくい茂みの中、植え込みの奥深く、あるいはベンチの下の死角などに身を潜めていることがほとんどです。
漫然と舗装された遊歩道を歩いているだけでは、彼らを見つけることはできません。猫を探す際は、少し視線を低くして、アロエや水仙の群生地の陰、松林の根元などをそっと覗き込んでみてください。特に風が強い日は岩陰に隠れていることが多いですが、風が穏やかな晴れた日には、安全を確認した上で草の上で日向ぼっこをしているレアな姿に遭遇できるかもしれません。「いない」と決めつける前に、かくれんぼの鬼になったつもりで、もう少し注意深く自然の中を観察してみるのがポイントです。
都市開発による猫の生息地の変化
城ヶ島を含む三浦半島エリアでは、観光客の誘致や利便性向上を目指した再開発が進んでいます。古くなった施設の建て替えや道路の舗装、新しい道の駅の整備など、人間にとっては快適で美しい観光地へと進化を続けています。しかし、この「きれいになる」というプロセスは、野良猫たちにとっては「隠れ家」や「住処」を失うことと同義でもあります。
古い建物の隙間や、雑然と置かれた資材の裏側などは、猫たちにとって格好の寝床でした。都市開発によって街が整理整頓されるにつれ、そうした隙間空間は減少し、猫たちが安心して身を寄せられる場所は限られてきています。また、衛生管理の観点からも、ゴミ出しのルールが厳格化されたり、飲食店周辺の清掃が徹底されたりすることで、野良猫が容易に餌にありつける環境ではなくなってきています。
現在の城ヶ島では、猫たちは「どこにでもいる」存在から、「猫の存在を許容し、世話をしてくれる特定の理解ある人々がいる場所」へと、その生息域をはっきりと集約させています。これは、人と猫との距離感が、無秩序な接触から、管理された共生へと移行している過渡期の現象とも言えるでしょう。だからこそ、今会える猫たちは、地域の人々の優しさによってそこに居させてもらっている、選ばれた存在なのです。
城ヶ島で猫がいないと諦める前の対策
「じゃあ、もう城ヶ島に行っても猫には会えないの?」とがっかりするのはまだ早いです! 確かに数は全盛期に比べて減りましたが、地域の人たちに愛され、看板猫として堂々と暮らしている子たちはちゃんといます。ここからは、遭遇率を上げるための具体的なスポットやコツをご紹介します。
磯料理かねあの看板猫たち

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城ヶ島で「確実に猫に会いたい」と願うなら、まず最初に訪れるべき聖地が「磯料理 かねあ」さんです。ここは単なる飲食店ではなく、猫好きの間では知る人ぞ知るパワースポットのような場所になっています。私も実際に食事に行きましたが、美味しい磯料理の香りと共に、店先でのんびりとくつろぐ猫たちの姿が出迎えてくれて、入店前から心がとろけてしまいました。
お店では、数匹の猫たちが「看板猫」として活躍(?)しています。「ミーコちゃん」や「ハナコさん」といった愛称で呼ばれ、お店の方だけでなく、常連さんや観光客からも非常に大切にされています。彼らは非常に人慣れしており、カメラを向けても動じないどころか、時には食事中の足元にすり寄ってきてサービスしてくれることもあります。
ここでは、新鮮な生しらす丼や三崎マグロを堪能しながら、猫たちと同じ空間で時間を過ごすことができます。「美味しい食事」と「猫との癒やし」がセットになったこの体験は、他の観光地ではなかなか味わえません。ただし、彼らはあくまでお店の大切な家族です。無理に抱き上げたり、食事を邪魔したりせず、「猫様のテリトリーにお邪魔させていただいている」という謙虚な気持ちで接することが、ここを楽しむ最大のコツです。
しぶき亭の長寿猫に会う方法
「かねあ」さんと並んで、猫好きにおすすめしたいもう一つの名店が「しぶき亭」さんです。こちらのお店には、なんと推定15歳以上とも言われるご長寿猫がいることで知られています。屋外で暮らす猫の平均寿命がわずか3〜5年と言われている過酷な自然界において、15年という歳月を生き抜くことは奇跡に近く、人間で言えば80歳近い大往生レベルの高齢です。
これほど長生きできる理由は一つしかありません。それは、お店の方々による献身的で手厚いケアがあるからです。雨風を完全にしのげる寝床の提供、栄養バランスの取れた食事、そして体調が悪そうな時の医療ケアなど、まさに「家族」としての愛情が注がれているからこそ、彼らは安心して歳を重ねることができているのです。
しぶき亭の猫たちは、穏やかで悟りを開いたような表情をしている子が多く、見ているだけでこちらの心まで浄化されるような不思議な魅力があります。もし運良く会うことができたら、ぜひ「長生きしてね」と心の中で声をかけてあげてください。そんな奇跡のような存在に出会えることも、現在の城ヶ島の大きな魅力の一つです。
猫に遭遇しやすい時間帯と天気
猫に会えるかどうかは、運任せにするよりも「タイミング」を計算することで劇的に確率を上げることができます。猫は基本的に「寒がり」で「濡れるのが大嫌い」な生き物です。その習性を逆手に取れば、彼らがどこに現れるかを予測することが可能です。
| おすすめの条件 | 遭遇率 | 理由と詳細 |
|---|---|---|
| 晴れた冬の昼下がり (12:00〜14:00頃) |
★★★★★ | 冬は猫にとって寒さが厳しい季節。太陽の暖かさは命綱です。日当たりの良い南向きの岩場や、お店の縁側などに積極的に出てきて日向ぼっこをします。特に城ヶ島公園の水仙まつり(1月〜2月)の時期は、花の周りが暖かく、猫スポットになりやすいです。 |
| 朝夕の食事時 (開店前・夕暮れ) |
★★★★☆ | 多くの地域猫は、世話をしてくれる人が来る時間帯を体内時計で正確に把握しています。お店がオープンする少し前の時間や、夕方薄暗くなり始めた頃は、ご飯を求めて活発に動き回る姿が見られます。 |
| 風が穏やかな凪の日 | ★★★☆☆ | 海沿いの城ヶ島は風が強い日が多いですが、強風の日は体感温度が下がるため、猫は岩陰から出てきません。風がピタリと止んだ「凪(なぎ)」の日は、猫たちもリラックスして開けた場所に出てくる傾向があります。 |
逆に、雨が降っている日や、台風のような強風の日に行っても、猫たちは濡れない安全な場所(縁の下や倉庫の奥など)に引きこもってしまい、まず会えません。「猫に会いたいなら、自分が気持ちいいと思う天気の日に行け」というのが、城ヶ島における鉄則です。
観光客が注意すべき餌やりマナー

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猫たちの愛くるしい姿を見ると、つい手持ちのパンやお菓子、あるいはコンビニで買ったソーセージなどをあげたくなってしまう気持ち、痛いほどよく分かります。しかし、城ヶ島において観光客による勝手な餌やりは絶対にNGです。これは単なるマナーの問題ではなく、猫の命と地域の平和を守るための重要なルールです。
まず、人間用の食べ物は塩分や油分が多すぎて、体の小さな猫にとっては腎臓病などの原因となる「毒」に近いものです。また、無責任に餌をばら撒く行為は、食べ残しを腐敗させ、衛生環境を悪化させるだけでなく、カラスやトンビを呼び寄せ、結果として猫たちが攻撃されるリスクを高めてしまいます。
さらに深刻なのは、近隣住民とのトラブルです。餌やりによって特定の場所に猫が居着いてしまうと、糞尿被害や鳴き声による騒音問題が発生し、「猫を排除してほしい」という声が上がることにもなりかねません。猫たちがこれからもこの場所で地域猫として愛され続けるためには、私たち観光客が「見るだけ」「撮るだけ」のルールを徹底し、地域の方々の管理方針を尊重することが何よりも大切なのです。
やってはいけないこと
・持参したキャットフードやマタタビを与える行為
・コンビニ弁当の残りなどを放置する行為
・寝ている猫を無理やり起こしたり、追いかけ回す行為
猫との共生と保護団体への支援
城ヶ島や三浦エリアでは、「一般社団法人 三崎動物保護センター(みさきアニマルライフ)」や「みさきアニマルすまいる」といった保護団体が、昼夜を問わず精力的に活動しています。もしあなたが現地を訪れて猫に会えなかったとしても、それは「残念なこと」だけではありません。「もしかしたら、あの子たちは保護されて、今は温かい家の中にいるのかもしれない」と想像してみてください。
私たちにできることは、現地で猫を探すことだけではありません。こうした保護団体の活動に関心を持ち、SNSで情報を拡散したり、譲渡会(里親探し)の情報をチェックしたりすることも、立派な支援の一つです。また、活動資金の寄付や、Amazonほしい物リストを通じた物資の支援など、遠方からでもできることはたくさんあります。
「猫がいない」と嘆くのではなく、猫の幸せのために汗を流している人たちがいることを知り、その輪に加わってみる。そうすることで、あなたの城ヶ島への関心は、単なる観光から「社会貢献」へと昇華されます。猫と人がどうすれば幸せに共生できるか、城ヶ島はその最前線のモデルケースとも言える場所なのです。
城ヶ島に猫はいないのかの結論
長くなりましたが、結論をまとめます。2025年の城ヶ島において「猫はいない」わけではありませんが、「かつてのように無数にいるわけではなく、会うためには適切な場所とタイミングを知る必要がある」というのが真実です。昔のイメージのまま訪れると少し寂しく感じるかもしれませんが、それは猫たちが適正に管理され、不幸な野良猫が減ったという、動物愛護の観点からは非常に喜ばしい進化の結果でもあります。
「かねあ」や「しぶき亭」といった猫を大切にしているお店を利用し、美味しい食事にお金を落とすことは、間接的に猫たちのフード代や医療費を支えることにも繋がります。次の休日は、ぜひ「猫探し」を宝探しのように楽しみながら、同時に絶景やグルメも満喫する、欲張りで優しい城ヶ島旅に出かけてみてはいかがでしょうか。きっと、のんびりと暮らす彼らの姿に、日頃の疲れが癒やされるはずですよ。