三浦半島に道の駅はない?すかなごっそ等おすすめ4選と車中泊情報

三浦半島をドライブする家族。海岸線を走る車の窓から、海と空の美しい景色を眺めている日本人女性と子供。 横浜ではないのだけれど
横浜で現実逃避作成イメージ

三浦半島に道の駅はない?すかなごっそ等おすすめ4選と車中泊情報

三浦半島へのドライブを計画しているとき、「地元の美味しい野菜を買いたい」「海鮮丼を食べて休憩したい」と思って「三浦半島 道の駅」と検索することはありませんか。実は私自身も以前、家族とのドライブ中に休憩スポットを探していて、同じようにスマホを握りしめて困ってしまった経験があります。「あれ?地図に出てこない…」と焦ってしまいますよね。

せっかくの休日、ランチ難民になったり、トイレ休憩の場所がわからなくてイライラしてしまうのは避けたいものです。そこで今回は、三浦半島には正式な道の駅がないという事実を踏まえた上で、その代わりとなる、いやそれ以上に魅力的な「4大・準道の駅施設」や、安心して車中泊ができるスポットについて、私の実体験を交えて詳しくご紹介します。

  • 道の駅の機能を完全に代替する4つの大型人気施設
  • すかなごっそ等の直売所で買うべき朝採れ野菜と攻略法
  • 電源完備で安心!公式RVパークでの車中泊情報
  • ETCGOも導入された三浦縦貫道路でのスムーズなアクセス

三浦半島に道の駅はない?代わりの人気施設

まず結論から申し上げますと、現在この三浦半島エリア(横須賀市、三浦市、葉山町、逗子市、鎌倉市)には、国土交通省が正式に登録・認定した「道の駅」は一つも存在しません(出典:国土交通省 関東地方整備局『管内「道の駅」一覧』)。

「えっ、ないの!?」とがっかりしないでください。実は三浦半島には、道の駅という看板こそ掲げていませんが、地元の食が集まり、快適なトイレや休憩スペースを備えた「4大買い物・休憩スポット」があるんです。それぞれが「野菜」「魚」「ブランド」「都市型ランチ」と明確な強みを持っているので、目的に合わせて使い分けるのが正解かなと思います。

すかなごっその直売所で買う新鮮野菜

三浦半島のJA直売所「すかなごっそ」で、新鮮な泥付きの三浦大根やキャベツなど、朝採れ野菜を吟味している日本人女性。

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まず最初にご紹介したいのが、横須賀市長井にある「JAよこすか葉山 すかなごっそ」です。ここは農業特化型の大型直売所で、週末ともなれば開店前から駐車場待ちの列ができるほどの超人気スポットです。

圧倒的な鮮度と品揃え

何と言っても魅力なのは、近隣の農家さんが軽トラで直接持ち込む朝採れの新鮮野菜です。スーパーの野菜とは「野菜の味の濃さ」が全然違います。特に春キャベツや冬の三浦大根のシーズンは圧巻で、泥付きのまま並ぶ野菜たちの生命力に驚かされます。

すかなごっそ攻略のポイント

  • 狙い目の時間:午前9時30分の開店直後がベスト。人気の葉物は午前中で売り切れることも多いです。
  • さかな館:敷地内には「さかな館」もあり、地元の佐島港などで上がった魚介類も一緒に購入できます。
  • 惣菜コーナー:別館では、地元で人気の「葉山牛コロッケ」やメンチカツを揚げたてで販売しています。

私のおすすめは、まずここで野菜を確保してからドライブをスタートすること。帰りに寄ろうとすると「お目当ての野菜がない…」なんてことになりがちなので、クーラーボックス持参で挑むのが鉄則です。

うらりマルシェで味わう海鮮やマグロ

三崎港の「うらりマルシェ」のさかな館で、マグロのサクや地元の鮮魚が並ぶ活気ある魚介の直売所の様子。

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海鮮系のお土産探しや、市場のような活気ある雰囲気を楽しみたいなら、三浦半島の最南端、三崎港にある「うらりマルシェ」が間違いありません。ここはまさに「海の駅」としての機能を果たしており、建物に入った瞬間に磯の香りと威勢の良い掛け声が聞こえてきます。

1階「さかな館」と2階「やさい館」

施設は2フロア構成になっています。メインとなる1階の「さかな館」には多数の仲卸業者が軒を連ねており、名物の三崎マグロのサク、干物、希少部位などが所狭しと並んでいます。「これ、どうやって食べるのが美味しい?」とお店の人に聞くと、親切に教えてくれるのも対面販売ならではの楽しさですね。

観光情報メモ うらりマルシェのすぐ目の前の岸壁からは、半潜水式の水中観光船「にじいろさかな号」が出航しています。お買い物だけでなく、海の中を覗くアクティビティも一緒に楽しめるので、お子様連れのファミリーには特におすすめかなと思います。

葉山ステーションのお土産とコロッケ

「葉山ステーション」の高級感のある店内で、ギフト用のお菓子や葉山コロッケなどの特産品を見ている日本人女性客。

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少し高級感のあるお土産や、大切な人へのギフトを探しているなら「HAYAMA STATION(葉山ステーション)」へ向かいましょう。ここは一般的な道の駅の「素朴な産直」というイメージとは一線を画す、高級別荘地・葉山のブランドが凝縮されたアンテナショップです。

葉山の名店が奇跡の集結

ここに来れば、葉山町内に点在する名店の味を一度に楽しむことができます。例えば、創業100年を超える老舗精肉店「葉山旭屋牛肉店」の特製葉山コロッケや、高級料亭「日影茶屋」の和菓子、そして人気ベーカリー「ブレドール」のエシレバターを使ったパンなど、ラインナップが非常に豪華です。

アクセスに関する注意点 HAYAMA STATIONは、基本的にマイカーでの来店を前提とした立地です。週末は駐車場が大変混雑し、誘導員が出るほどになります。バスでのアクセスは本数が少なく不便な場合があるので、時間に余裕を持って車で訪れることをおすすめします。

よこすかポートマーケットの絶品ランチ

横須賀の「よこすかポートマーケット」のフードコートで、ネイビーバーガーや海鮮丼などのご当地グルメを楽しむ日本人カップル。

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「しっかりとしたランチを食べたい」「雨だから屋内でゆっくりしたい」という場合は、横須賀市の新港エリアにある「よこすかポートマーケット」が一押しです。巨大な冷凍倉庫をリノベーションして作られたこの施設は、天井が高く開放的で、まるで海外のフードホールのようにおしゃれな空間です。

地産地消のフードコート

館内には、横須賀や三浦半島の食材を使った飲食店が並びます。横須賀ならではの巨大な「ネイビーバーガー」や「よこすか海軍カレー」はもちろん、三崎マグロを贅沢に使った海鮮丼も楽しめます。フードコート形式なので、家族で食べたいものが分かれてしまっても、それぞれ好きなお店で注文して同じテーブルで食べられるのが嬉しいポイントですね。

関口牧場のソフトクリームと食べ歩き

さて、ドライブの休憩といえば甘いものが欠かせません。「すかなごっそ」の敷地内には、テナントとして「関口牧場」の直売スタンドが入っています。ここのソフトクリームが、知る人ぞ知る絶品なんです。

一般的なソフトクリームと違い、牧場直営ならではの「牛乳の味がダイレクトに伝わる」濃厚さが特徴です。それでいて後味は不思議とさっぱりしており、地元の人たちが買い物ついでに必ず食べていくのも納得の味です。

面白いのが、定番のミルク味に加えて提供される「3日ごとに変わる限定フレーバー」です。過去にはトマトや塩、カボチャなど、他では味わえない実験的で美味しいフレーバーが登場しています。「今日は何味かな?」と楽しみに訪れるリピーターが多いのも頷けます。

三崎港で人気のとろまんやグルメ

「うらりマルシェ」周辺での食べ歩きグルメとして、ぜひ試していただきたいのが「とろまん」です。名前の通り、中華まんの具材がお肉ではなく「マグロ」になった三崎ならではのスナックです。

「魚の臭みはないの?」と心配になるかもしれませんが、食べてみるとびっくり。マグロの旨味が凝縮されていてジューシーなのに、お肉よりも脂っこくなくてペロリと食べられます。お店の前のベンチに座って、港に停泊している漁船を眺めながら熱々のとろまんを頬張る時間は、三崎観光のハイライトになるはずです。

また、周辺のお店で売られている「マグロコロッケ」や「マグロの角煮」なども、小腹満たしや晩酌のお供に最高ですよ。

三浦半島の道の駅利用者が気になる車中泊

「道の駅がないということは、車中泊はどこで寝ればいいの?」というのは、キャンピングカーユーザーやバンライファーにとっては切実な問題ですよね。三浦半島は人気の観光地ゆえに駐車禁止の場所も多いです。ここでは、公式に認められている「RVパーク」と、あくまで仮眠・休憩利用にとどめるべき場所を明確に区別して解説します。

ソレイユの丘は電源付きで車中泊が可能

「ソレイユの丘」のRVパークで、電源設備付きのオートサイトに駐車されたキャンピングカーと、その脇でリラックスして過ごす日本人夫婦。

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最も安全かつ快適に、堂々と車中泊を楽しみたいなら、横須賀市長井にある体験型パーク「長井海の手公園 ソレイユの丘」に併設されたRVサイトを利用するのがベストな選択肢です。ここは公式に車中泊が認められたオートキャンプ施設であり、設備スペックが非常に高いのが特徴です。

項目 設備内容・特徴
電源設備 全区画に1500W電源完備(PC作業や電気毛布も安心)
入浴施設 敷地内に温浴施設「海と夕日の湯」あり(徒歩圏内)
地面環境 アスファルトまたは石畳(雨天でも足元が汚れない)
焚き火 区画内の専用スペースであれば焚き火・BBQが可能
ペット 条件付きで同伴可能(要確認)

特筆すべきは、やはり敷地内に温浴施設があることでしょう。車中泊旅において「お風呂問題」と「トイレ問題」は最大の懸念事項ですが、ここではその両方が高水準で解決されます。夜は焚き火を眺めながらゆっくり過ごし、眠くなったら電源の効いた車内で快適に眠る。そんな理想的な車中泊が叶います。

無料の駐車場やトイレがある宮川公園

一方で、ネット検索で「三浦半島 車中泊 無料」と調べるとよく出てくるのが、三浦市の「宮川公園」です。2基の白い風力発電風車がランドマークの景勝地で、無料の駐車場と公衆トイレ、水飲み場があります。

確かにロケーションは最高で、展望台からは美しい相模湾やサンセットを望むことができます。しかし、ここはあくまで「公園の利用者用駐車場」であることを忘れてはいけません。

利用時のマナーについて ここはキャンプ場ではありません。テントを張る、オーニングを広げる、車外にテーブルや椅子を出して調理をするといった行為はマナー違反であり、近隣住民の方への迷惑となります。あくまで「ドライブ途中の仮眠・休憩スポット」として静かに利用し、長期滞在は避けるよう心がけましょう。

三浦縦貫道路やETCGOのアクセス網

三浦縦貫道路やETCGOのアクセス網

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最後に、これらの魅力的なスポットへのアクセス情報について触れておきます。三浦半島へ車で向かう際、横浜横須賀道路の衣笠インターチェンジから続く「三浦縦貫道路」を利用すると、下道の渋滞をパスして三崎・葉山方面へスムーズにアクセスできます。

ETCGOの本格導入

この三浦縦貫道路では、2025年1月から新しい料金支払いシステム「ETCGO(イーティーシーゴー)」が本格導入されました。これまでは現金や回数券の手渡しが主流で、料金所での一時停止が渋滞の一因となっていましたが、これからはETCカードで支払いが可能になります。

ただし、高速道路のETCゲートとは少し仕組みが異なります。ゲートバーが開くのを待つため、「必ず一時停止」が必要になる場合が多いので、通過の際は速度を十分に落とし、前の車との車間距離を空けて進入するようにしてください。便利になった道路網を使って、ストレスフリーな三浦半島ドライブを楽しみましょう。

三浦半島の道の駅代わりを楽しむまとめ

今回は「三浦半島に道の駅はない」という事実と、それを補って余りある魅力的な代替スポットについてご紹介しました。

「すかなごっそ」で大地の恵みを感じ、「うらりマルシェ」で海の幸を堪能し、「HAYAMA STATION」でおしゃれな空気に触れ、「よこすかポートマーケット」でグルメを楽しむ。これら4つの施設を巡ることで、単なる「休憩」以上の充実した旅になるはずです。もし車中泊を考えているなら、ぜひ「ソレイユの丘」を予約して、安全で快適な一夜を過ごしてくださいね。

※本記事で紹介した営業時間、料金、駐車場の利用ルールなどの情報は、執筆時点のものです。季節や状況によって変更になる可能性があるため、お出かけ前には必ず各施設の公式サイト等で最新情報をご確認ください。

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