横浜で巡視船を見たい 迫力の海上保安庁船舶

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横浜で巡視船を見たい|迫力の海上保安庁船舶ウォッチング完全ガイド

“海の安全を守る主役”を間近で見よう!横浜ならではの巡視船スポット案内

横浜ベイエリアといえば、赤レンガ倉庫やみなとみらい21など、美しい観光名所が集まる都市型ウォーターフロントとして有名ですよね。その一方で、横浜港は日本屈指の国際貿易港であり、海の安全を守る拠点でもあります。
だからこそ、普段はテレビやニュースでしか見かけない「巡視船」を、実際に目の前で、しかも観光のついでに見学できてしまう、国内でも非常に恵まれた街なんです。

「横浜で巡視船を見たい」と思ったら、どこに行けばいいの? どんな船が見られるの? 楽しみ方やマナーはある?
そんな疑問を持つ方のために、巡視船ウォッチングの「聖地」から、お散歩ついでに立ち寄れる穴場スポット、船の種類や観察のコツ、貴重なイベント情報、そしてアクセス方法まで、横浜での巡視船ウォッチング情報を徹底的に網羅してご紹介しますね。


● 記事のポイント4つ

  • 横浜で実際に巡視船を見学できるおすすめスポットを詳しく紹介

  • 巡視船の種類や見どころ、観察マナー・楽しみ方を解説

  • 一般公開や体験乗船などのイベント情報も網羅

  • 公共交通機関で巡る便利な観光モデルコース提案


横浜で巡視船を見たい|どこで見学できる?おすすめスポット

横浜海上防災基地(本牧埠頭D突堤)—国内最大級の巡視船に会える場所

横浜で巡視船ウォッチングといえば、まず外せないのが「横浜海上防災基地(本牧ふ頭D突堤)」です。ここはもう「聖地」と言ってもいいかもしれませんね。
なぜなら、ここは海上保安庁の重要拠点である第3管区海上保安本部の基地であり、テレビニュースでもよく耳にする国内最大級のヘリコプター搭載型巡視船「しきしま」や「あきつしま」、災害対応型の大型巡視船「いず」など、日本の海を守る主役級の大型船が常時停泊している場所だからです。

岸壁に沿って設置されたフェンス越しにはなりますが、本当に目の前で巨大な巡視船を見ることができ、船体の全貌や複雑な艤装(ぎそう:船の各種装備のこと)、巨大なヘリ甲板など、その圧倒的なスケール感は現地でしか絶対に味わえません。

  • 見学のポイント

     ・フェンス越しからですが、遮るものがなく全景が見渡せます。
     ・大型巡視船ならではの存在感と、レーダーやアンテナ、クレーンなどの装備の迫力がダイレクトに伝わってきます。
     ・運が良ければ、巨大な船体がゆっくりと動き出す出港や、タグボートに押されて接岸する入港の様子も見られるかも。
     ・休日やイベント時は見学者も多く、同じ趣味を持つ方と出会えるチャンスもあります。
     ・船全体を写真に収めるなら標準レンズでも十分ですが、細部の装備や船名プレートを狙うなら望遠レンズ(200mm以上)があると格段に楽しいですね。

  • アクセス

     ・JR根岸線「桜木町」駅から横浜市営バス(26系統「本牧ふ頭行き」など)に乗車、「本牧ふ頭」バス停下車すぐ。
     ・桜木町駅からの所要時間は約25〜30分ほど。バスの本数は比較的多いですが、工業地帯なので時間帯によっては混雑することもあります。

※基地の敷地内や岸壁への立ち入りはできませんが、敷地外の公道(フェンス沿い)からの見学は自由です。


大さん橋国際客船ターミナル—客船と巡視船が並ぶ横浜らしい風景

横浜の観光スポットとしてあまりにも有名な「大さん橋(おおさんばし)」。ここは豪華客船だけでなく、巡視船の姿も見られる絶好の穴場スポットなんです。
特に、屋上のウッドデッキ広場「くじらのせなか」からは、港内を一望できます。日によっては複数の巡視船が停泊しており、超大型の豪華客船と、海の安全を守る巡視船が並んで停泊する姿は、まさに横浜ならではのフォトジェニックな光景ですね。

タイミングが合えば、ベイブリッジを背景にした巡視船の出港・入港風景など、貴重なシーンに出会える可能性もあります。

  • アクセス

     ・みなとみらい線「日本大通り」駅から徒歩約7分。
     ・横浜市営地下鉄/JR「関内」駅から徒歩約15分。

  • おすすめの楽しみ方

     ・朝や夕方のマジックアワーは、海と船、みなとみらいのビル群が一体となり、特に雰囲気が良いです。
     ・ターミナル屋上デッキ「くじらのせなか」からの眺めは遮るものがなく最高です。(横浜のアニメ聖地巡礼で欠かせない絶景スポットとしても知られています)
     ・晴天時は、真っ白な船体が青空に映えて本当に綺麗ですよ。
     ・ターミナル内にはカフェや休憩スペースも充実しているので、ゆったりと船を観察できるのも嬉しいポイントです。


山下公園〜新港ふ頭エリア—散歩しながら楽しむウォーターフロントの巡視船

横浜港沿いの定番散策コースである「山下公園」や「新港ふ頭」周辺は、停泊中の船をじっくり見るというより、港内を「航行」する巡視船や作業船、観光船の往来を眺めるのに最適なエリアです。
ウォーターサイドの開放感を味わいながら、動いている船の姿をカジュアルに楽しむことができます。

  • 山下公園から「氷川丸」方面へ歩くと、時折、大さん橋や本牧ふ頭へ向かう巡視船が沖合を行き来する様子が見られます。

  • 新港ふ頭(ハンマーヘッドや MARINE & WALK YOKOHAMA 付近)では、対岸(瑞穂ふ頭など)に停泊中の巡視船や、赤レンガ倉庫パークの岸壁に接岸する巡視船が見られることも。

  • 夕焼け時には、みなとみらいのビル群を背景に、船体がオレンジ色に染まる幻想的なシーンに出会えるかも。

  • 水上バス「シーバス」を利用すれば、港内を移動しながら、海上という普段とは違う低い視点から、巡視船の側面や後部などを観察できて面白いですよ。


海上保安資料館 横浜館—巡視船の「中身」や歴史を知るミュージアム

こちらは巡視船そのものを見るスポットではありませんが、ウォッチングをより深く楽しむためにぜひ立ち寄りたい施設が「海上保安資料館 横浜館」です。
赤レンガ倉庫のすぐ近くにあり、入館無料なのも嬉しいポイント。
館内には、実際に退役した巡視船の装備や救命ボート、海上保安庁の歴史や任務に関するパネルなどが展示されています。特に、2001年に発生した九州南西海域工作船事件に関する展示(引き揚げられた工作船や装備の実物)は圧巻です。
巡視船の内部構造や、彼らが日々どのような仕事をしているのかを深く知ることができる貴重なスポットですね。

  • アクセス

     ・みなとみらい線「馬車道」駅または「日本大通り」駅から徒歩約6分。
     ・JR・市営地下鉄「桜木町」駅から徒歩約12分。(汽車道経由がおすすめです)

  • おすすめポイント

     ・展示室の解説が非常にわかりやすく、勉強になります。
     ・工作船の実物展示は、海の安全を守ることの厳しさを実感できます。
     ・入館無料なので、気軽に立ち寄れます。
     ・赤レンガ倉庫やワールドポーターズに隣接しており、近隣にカフェやレストランも多いため、デートや家族連れの観光プランにも組み込みやすいです。


横浜で巡視船を見たい|見どころ・楽しみ方・観察マナー

巡視船の種類と装備をチェック!観察がもっと楽しくなる豆知識

一口に巡視船といっても、実は様々な種類があります。横浜港で見かける巡視船には、大型の「しきしま」型から中型・小型の多目的船、特殊任務船(消防機能を持つ船、救助活動に特化した船)など多様なタイプが存在します。
特徴的な白と青(S字章)の塗装は共通ですが、船の大きさやマスト、アンテナの形状、ヘリコプター甲板の有無、ウォータージェット推進装置など、船によって個性があるので、その違いを観察するのが醍醐味ですね。

  • 巡視船「しきしま」:国内最大級。ヘリコプターを2機搭載できる広大な甲板と最先端の装備が特徴です。

  • 「いず」型・「あきつしま」型:新鋭の多機能巡視船。災害対応能力や指揮能力が高いのが特徴です。

  • 小型艇(PC, CLなど):海難救助や沿岸警備、港内のパトロールなどで活躍する小回りの利く船です。

各船の名前は船体に大きく表示されています。双眼鏡や望遠カメラがあれば、船名や船番号(例:PLH31)を確認できて、さらに楽しくなりますよ!

【豆知識】巡視船の記号(型式)で見分ける

船体に書かれたアルファベットと番号で、その船のおおよその大きさや役割がわかります。

記号 分類 主な任務・特徴
PLH 巡視船(大型・ヘリ搭載型) 「しきしま」「あきつしま」など。広大な海域での警備、救難、災害対応。ヘリコプターを搭載。
PL 巡視船(大型) 「いず」など。PLHに次ぐ大きさ。PLHと同様、広域での警備や救難活動。
PM 巡視船(中型) 領海警備や海難救助の中核を担う、バランスの取れた船。
PS 巡視船(小型) 比較的高速で、密輸取締りや沿岸域のパトロールで活躍。
PC 巡視艇(大型) 港内や沿岸での海難救助、海上交通の安全確保など、地域密着型。
CL 巡視艇(小型) PCよりさらに小型で小回りが利く。港内パトロールや臨検などで活躍。

※上記は一例です。この他にも消防機能強化型(FL)など様々な種類があります。


巡視船が活躍するシーンを想像しよう

  • 停泊中の巡視船も、ただ休んでいるわけではありません。日々のパトロールや救助訓練、海難救助のための出動待機など、様々なミッションを担っています。

  • 港湾警備や密輸取締り、海洋環境の保全活動など、私たちの社会を支える「海の警察官・消防官」としての舞台裏を想像しながら観察すると、見方がより深まりますね。

  • 甲板で作業をしている乗組員(保安官)の姿や、電光掲示板にメッセージが流れている様子など、船が「生きている」日常の姿を見られるのも、停泊中ウォッチングの魅力です。


観察マナーと注意点—安全第一&地域と調和

巡視船ウォッチングは楽しいですが、海上保安庁の施設や港湾エリアは重要なお仕事の現場です。以下のマナーは絶対に守りましょう。

  • フェンスや立入禁止エリアには絶対に入らないこと。これは鉄則です。

  • 巡視船の出入り(出入港)時は、保安官の指示や安全確保の妨げにならないよう、必ず遠巻きに見学してください。

  • 特に本牧ふ頭周辺は大型トラックの往来が激しい物流エリアです。迷惑駐車・路上駐車は絶対にNG。歩道での観察時も、通行の妨げにならないよう周囲に気を配りましょう。

  • 公道からの写真撮影は基本的にOKですが、施設の指示や注意事項がある場合は必ず順守してください。また、乗組員の顔が特定できるような撮影や、業務の妨げになるような行為は慎むのがマナーです。

巡視船見学は「マナーを守ってみんなで楽しむ」が鉄則ですね!


イベント情報:一般公開や体験乗船のチャンスも

海上保安庁は、「海の日」や「みなと祭」、横浜での防災フェアなどのイベント時に、巡視船の一般公開や体験乗船(事前申込制・抽選の場合が多い)を開催することがあります。
これは、普段は絶対に立ち入れない船内を見学デッキから見たり、甲板に上がったりできる、本当に貴重な体験です。

  • 開催情報は、海上保安庁 第三管区海上保安本部の公式サイトや、横浜市の観光情報サイトで告知されることが多いです。(出典:海上保安庁 第三管区海上保安本部)

  • 人気のイベントは応募が殺到するため、抽選や事前申込が必要な場合がほとんどです。

  • 公式サイトや、海上保安庁(特に第三管区)の公式X (Twitter) アカウント、横浜市のイベントカレンダーなどをこまめにチェックするのがおすすめです!


横浜で巡視船を見たい|アクセスとモデルコース

公共交通を活用した“巡視船見学モデルコース”

横浜の巡視船スポットは、ベイエリアに点在しています。公共交通機関をうまく使って、効率よく巡るモデルコース(半日〜1日コース)を提案しますね。

【巡視船ガッツリ満喫】本牧&みなとみらい周遊コース

  1. 【午前】JR桜木町駅 スタート
    駅前のバスロータリーから、横浜市営バス(26系統など)で「横浜海上防災基地(本牧ふ頭D突堤)」へバス移動(約30分)。

  2. 【午前】本牧ふ頭で大型巡視船を見学
    「聖地」で大型巡視船の迫力を満喫。フェンス越しにじっくり観察&写真撮影(滞在目安:30分〜1時間)。

  3. 【午後】バスでみなとみらいエリアへ
    再びバスで「大さん橋」エリア(「日本大通り駅県庁前」など)へ戻り、散策。大さん橋の屋上から港の風景を楽しみます。

  4. 【午後】山下公園〜新港ふ頭をウォーキング
    大さん橋から山下公園、赤レンガ倉庫、ハンマーヘッド方面へ、ベイサイドをウォーキング。航行する船を眺めます。

  5. (オプション)途中で「シーバス」に乗り、港内遊覧もおすすめ。海上からいろんな角度で巡視船を眺められます。

  6. 【夕方】海上保安資料館 横浜館を見学
    赤レンガ倉庫エリアにある資料館で、巡視船の知識を深めて締めくくり。

  • 途中、周辺のカフェやベーカリーで休憩したり、横浜中華街に立ち寄って食べ歩きするのもおすすめです!

  • 移動が多いので、「みなとぶらりチケット」などの横浜観光パスや一日乗車券を活用すると交通費もお得ですよ。観光周遊バス「あかいくつ」や「ベイサイドブルー」も便利です。


横浜で巡視船を見たい:まとめ

最後に、この記事のポイントをまとめますね。

  • 横浜は、海の安全を守る巡視船が間近で見られる日本有数の港町です。

  • 「聖地」本牧ふ頭(横浜海上防災基地)のほか、大さん橋、山下公園、新港ふ頭がおすすめスポット。

  • 海上保安庁のイベント時は、一般公開や体験乗船で船内に入れるチャンスも(要情報チェック)。

  • アクセス便利な公共交通機関で、ベイエリア観光とセットで楽しむのが横浜流です。

巡視船ウォッチングは、いつもの横浜観光に、ちょっとしたスリルと“ワクワク”をプラスしてくれる、大人も子どもも楽しめる特別な体験だと思います。
ぜひカメラや双眼鏡(もしあれば)を持って、私たちの海を守ってくれるリアルなヒーローたちに、会いに行ってみてください!